2008年9月20日土曜日

迷子

「迷子」をみた。



台湾映画はちょいと苦手な分野もあるのでしばらく見てなかったんですが、つい先日DVDで見る事にしました。



公園で少し目を離したすきに孫を見失ってしまったお婆ちゃんと、学校へ行かずインターネットカフェでゲームばかりしている男子学生が夜になっても帰ってこない祖父を探しに行く…という静かで不思議な話でした

ドキュメンタリーのような感じで効果音もないのですごーく静かに話が進んで撮影しているというよりもまるで自分がこの二人を見ているという感覚でした。ほとんど二人を追いかけ続けるのでもしかして…孫も祖父も亡くなってる?などいろいろ考えてしまいました。
その前にお婆ちゃんと学生の行動もよくわからない。映画を見ている時は深く考えられなかったけど、監督は大切な何かを突然失った人を描いて今がどんなに大事なのかを描きたかったのかもしれません。
もうちょっと何かほしいなと思うけど、このままの雰囲気も残してほしい…ほんと不思議な世界観です。ゆっくりたっぷり時間をとって見たい映画ですね。前から思ってるんですが日本題って変だしもったいなぁと思います。「迷子」でもいいけど「不見」っていいタイトルだと思うんですね。近くにいるけど見えてない、いるのがあたり前で大切さが見えてない…そういう意味まできちんとタイトルで伝えてる気がします。日本人は中国語になじみがないから仕方ないけど中国語の響きや表現が好きなのでもっと原題の意味を含んだタイトルに出来ないかな?と思ってしまいました。

2008年9月16日火曜日

ウィンター・ソング

「ウィンター・ソング」を見に行った。


楽しみにしていた映画を見れてよかったです。



ピーター・チャン監督といえば「君さえいれば」「ラヴソング」が大好きだけどミュージカルと聞いていたのでどうなんだろう?と思ったけど面白かった。最初いきなり歌い出した時はこれがミュージカル映画というものなのか!?とびっくりしたけどね。サーカスや街のシーンはすごく素敵なんだけど(たぶんCGじゃないよね…)見せ場の空中ブランコが今までの映像と違ってあきらかにCGなのがほんとにもったいない。物語は10年間彼女を想い続ける男優、夢を叶えるために愛を捨てて現実に生きる女優、彼女を愛し女優として成長させた監督の三角関係?かと思いきやほとんどは男優と女優の実らない愛についてだった。男優はずっと想い続けてきたんだからきっとこの愛は叶うんだ!と思ってたけど、そんな事は願ってなかったのかな?10年前の事を思い出してあれが愛だった事を確認してちゃんと終わらせてから思い出にしてから新しい一歩を踏み出したい…という感じだったのかも。誰を選んでもいいからあの愛を忘れないで!って伝えたかったのね。



主演の金城武はよかったですよ。色気があっていい男になったね。個人的にはアクションよりもこんな映画に出演して色気をふりまいてほしい。
ジョウ・シュンを抱きしめて泣くシーンが素敵。歌も違和感なかった。10年前はあなたは電車男ですか?ってぐらい超ダサいんだけどなぜか可愛い。優しいから甘えたくなるし面倒も見たくなる。
ジョウ・シュンはもう小悪魔雰囲気がピッタリ!!監督よくジョウ・シュンを選んだねって思ったもん。どんな格好をしてもどの角度から見ても可愛らしく美しい。それでいて憎めない。
ジャッキー・チュンはいつも悲しい役だね…とかよりも歌が上手い!!!知ってたけどちゃんと歌ってるの初めて見た。。。ダンスや華やかな衣装がなくても、歌うだけで迫力があって圧倒されました。
特別出演でよくしゃべる可愛いエリック・チャンと金城武のマネジャー役でサンドラ・ンが出演!!まさかサンドラ・ンを映画館で見れるなんて思ってなかったからテンション上がっちゃった。監督に感謝です。お幸せに♪

2008年9月15日月曜日

美しき野獣

「美しき野獣」をみた。


日本で人気があると思われるグォン・サンウ主演の映画。


野獣のように暴れ誰の言う事も聞かない刑事と、冷静沈着な検事が力を合わせてある大物ヤクザを逮捕しようとするという話ですが…う~んなんか盛り上がりに欠ける。
自分は男同士の熱い友情物語が大好き。何も言わなくても俺はわかってるぜ!みたいな感じのね。こういうのは男性にしかないような気がするんだよね。この映画も友情じゃなくてもそれに似たような感情が互いにあるはずなんだけど自分には伝わらなかった。ライター1個じゃ互いの気持ちはわかりませんよ~事件やアクションよりも、二人がどういう生活を送って今に至るのか、お互いの事をほんとはどう思ってるのか細かく見せてほしかった。特にグォン・サンウは自分を不幸だと思ってるけど、その原因がよくわからない。
最後も納得出来ません。悪が勝ったって事になるのかな?別に映画だから悪が勝ってもいいんだけどいまいち納得いきませんね。悔しいというよりムカムカするね。こういう結末にするなら同情まではいかなくても少しは悪に感情移入出来るようにしてほしいと思うのはドラマの見過ぎですか?



グォン・サンウは確かに野獣という言葉が似合います。すぐ暴れるしキレるから。でも…美しくないよ。。。アクションも頑張ってるし最後のシーンも迫力があってよかったよ。でもこの映画をグォン・サンウ目当てで見た人はどう思うのかな。
ユ・ジテは…真面目な役悪くないけどもったいない気がした。もっといい映画に出演してほしい。

2008年9月13日土曜日

SPIRIT

「SPIRIT」をみた。


ジェット・リーの最後の武術映画のようですが、すごく面白かった。自分はこんな映画大好きです。ジェット・リーの武術映画といえばリー・リンチェイ時代に主演した「ワンチャイシリーズ」を思い出す。


師匠と呼ばれるほど武術が優れていて、人柄もよく、正義のために戦う姿が素敵なんだよね。ところがこの映画でのジェット・リーが演じる「フォ・ユンジァ」は自分の強さばかりを求めて大きな代償を払ってしまう。ウォン・フェイフォンとは全然違う性格だね。だけど、そのあとに目指したものは同じなんじゃないかと思う。大切なのは自分に勝つ事。毒を飲んでしまった後も戦い続ける彼を見て感動しました。


ジェット・リーのアクションは素晴らしいね。早いのに綺麗!
ユエン・ウーピンの演出も素敵。個人的な事を言えば、もしこれがほんとに最後の武術映画なら、自分は外国人とは戦わないでほしかった。純粋に中国の伝統の武術が見たかった。道具を使ってもいいけどジェット・リーらしい早くて綺麗で芸術品ようなアクションでドニー・イェンもしくは熊欣欣とガチンコ対決してほしいな(笑)
アクションの他にもコメディちっくなシーンやシリアスなシーンもあって新しい一面が見れたのは嬉しかったけどね。ほんともったいない。
中村獅童は日本語のみを話すのかと思ったら、中国語も少し話してたのでびっくりしちゃった。珍しく人間味のある日本人を演じてたのはいいんですがアクションは明らかに別人だね(笑)相手がジェット・リーだから仕方ないけどさ。他の国の選手はちゃんとアクション出来る人なのに、なぜ日本人はアクション出来る人にしなかったんだろう?と疑問に思いました。

2008年9月8日月曜日

男はソレを我慢できない

「男はソレを我慢できない」をみた。


面白そうだなぁと思い見てみました。


下北沢を舞台にした人情劇らしいんですが…タイトルからして普通じゃないのはわかってたんですが…不思議な映画でした。映画というかバラエティみたいな感じですね。ギャグも歌も何でもアリだぜ~!!という世界でした。一応最初はソープ建設を阻止しよう!とか、ほのかな恋とかストーリーらしいものがあるものの、途中からよくわからなくなってきて最後はソープとかどうでもいいんじゃ?と思いました。でも、自分は結構好きかも。たまにはこんなおバカ映画を見たいもん☆おバカコメディなのでお色気があってもあまり嫌らしくなく、阻止するぞ!とかいいつつ見事に骨抜きにされる男性陣が可笑しくてちょっと可愛いです。

よし!カレー喰いにいこうぜ!とカレー屋にいけば、いつものメンバーがたむろっていてくだらない話で大盛り上がり。久しぶりにあってもすぐ昔のように仲良くなれるんですね。


主演はもうDJタイガーというより竹中さん本人じゃ?と思うほどはじけまくっている竹中直人さん。いいなぁこんなおじさん。何か勇気が湧いてきます(笑)
竹中さんにあわせて高橋克実さん、温水さんもカツラかぶっておおはしゃぎ。
ヒロイン?の鈴木京香さんは綺麗ですね~最近は綺麗で強い女性な役が多い気がしますが、おっとりとしてるように見えるけど一番しっかりしている可愛い女性でした。
大森さんは眼鏡をかけて少々オタクっぽいけれど…可愛いです!!でも、こういう役も全然不自然じゃないんだよね。ほんと上手いなぁと思いました。

2008年9月6日土曜日

祇園の姉妹

「祇園の姉妹」をみた。


近くのレンタルショップがど~んと溝口監督作品を置いてくれたので溝口監督祭りの始まりです…と思ったらどれが一番古い映画なのか調べるのを忘れてしまってました。とりあえずある中で一番古そうなこの映画を見てみる事にしました。


京都で芸者として働く性格の違う姉妹を描いているんですが、とっても面白かったです。これが70年前以上の映画なの?って思ってしまいます。落ちぶれて家に上がり込んできたダメ男を世話する人のいい姉にあきれる妹が姉や自分の生活を思いなんとか別れさせようと計画するんですが、これがほんとに上手いです!さりげなく誰も傷付かず荒波を立てず。女の武器も使い男達を操るのに全然嫌な感じがしない。むしろ人間らしさを感じるんだね。生きていくってほんとに大変だし、世の中上手く渡らなきゃいけないよねって考えちゃう。でも最後は姉も妹も悲しい結末を迎えてしまうのね。。。それでも最後まで二人の考えが違うのも面白い。人を信じ続けるのか、生きていくためにどんな手段でも使うのか…人それぞれ考えは違うけれど自分は妹の意見に賛成したくなりました。


主演は山田五十鈴さん。当時19歳だったらしいいんですが若いけどしっかりしてる感じがします。そんな女性を山田五十鈴さんが魅力的に演じていてすごく感情移入してしまいました。
梅村蓉子さんはダメ男に惚れてしまっている姉を演じています。どこまでもいい人っぷりがこれまた悲しいです。69分という短い映画なのであっという間でした。もっと見たかった…

2008年9月2日火曜日

砂の器

「砂の器」をみた。


すごく面白いじゃないですか!全然長さを感じさせないね。やっぱり昭和の日本映画っていいなぁとあたらめて思いました。


ドラマ版は見ていたので、だいたいの内容はわかってる。なのになぜこんなに引き込まれてしまうんだろう。出演する俳優さんもみんな上手くてピッタリはまってる。音楽もいい。親子の会話なんてほとんど台詞がないのに表情、行動だけですべてを語る。見てるだけで涙が出てきてしまったよ。そんな親子にピアノを演奏している和賀の切なく悲しいなんともいえない表情が重なってクライマックスへ!ほんとに見事です。自分には想像がつかないぐらい肉体的にも精神的にも過酷な旅だったと思う。だから親子は別れる時にお互いのためにもう二度とあわないと誓いあったのかもしれない。親だから息子に会いたくないはずがない。だけどもう少しの命だとしても自分の知らない人だと嘘をつくんだよ。心を許して話せるたった一人にはあんなに会いたい会いたいと言ってるのに。差別や偏見は受けているその時だけじゃない。何十年もずっと苦しませる。忘れたくても忘れられず無意識に反応してしまうのかもしれない。いじめだってそう。もしかしたら一生この傷を抱えたまま生きていかないといけなくなるかもしれない。それがどんなに辛い事か…
何の権利があってそんな事をするんだろ。同じ人間なのにね。


主演の丹波さんは人間味があってすごくかっこいいです。ただ犯人を追いかけるだけでなく相手の事も理解しようとしている。
加藤剛さんは男前なんです。台詞は少ないけど表情で見せてますね。素晴らしい。
緒方拳さんはめちゃめちゃ素敵です。超いい人だし制服かっこいいなぁ。なんでこんな人が死ななきゃいけないんだろ。
みんな素晴らしいですね。すごいなぁ。

2008年8月31日日曜日

かもめ食堂

「かもめ食堂」をみた。


この映画、友達が見て、「よかったよ!」と言っていたし何より監督の前作「バーバ吉野」のほんわかした雰囲気が大好きなので楽しみにしてました。


フィンランドで「かもめ食堂」という店を経営している日本人女性。最初はお客さんは全然こないんだけど、不思議な出会いや縁があり少しずつ人が集まり日常が変化していくようすをほんわか静かに描いています。


この女性の生き方や生活には憧れる所がありますね。日本を出て誰もいない所で自分のやりたい事をやりたいようにやる。難しいだろうけどとっても幸せだろうなと思います。アジアにしか興味がないけどフィンランドのゆったりとした温かい雰囲気も素敵ですね。でも、そんな場所にも悲しい思いをしたり傷ついたり寂しい人は必ずいるんですよね。みんなが楽しく幸せってわけではないんだね。そんな時は美味しい物でも食べてひと休みして少しずつ歩いていけばいいんじゃないでしょうか。たまにはそんな時間が必要なんですね。きっと。

主演の小林聡美さんがとても自然でこんな人ほんとにいそうだなぁ…と思いながら見てましたあと作る料理がほんとに美味しそう!!
片桐はいりさん、もたいまさこさんも雰囲気にピッタリでした。

2008年8月27日水曜日

頑張れ!グムスン

「頑張れ!グムスン」をみた。


お気に入りの韓国人女優ペ・ドウナ主演の映画がレンタルになってたことをすっかり(一年くらい・笑)忘れてて早速見てみる事にしました。

若くして結婚し1児の母になったグムスン。いきなり夫の両親が汚しっぱなしの家に来る事になり、あわてて掃除して料理を作っている途中に思わぬ電話がかかってきて…


という話。グムスンが自分でもわからぬうちにヤクザの騒動に巻き込まれていくんですがいろんな伏線があってとても面白かったです。夫を助けたい!という目的があるのにヤクザに追いかけられずっと走りっぱなし。子供をどこかに置いてきちゃって泣きながら探したりしていつまでたっても目的地にはつきません。しかも夫はそんな事とは知らずどんどん壊れていきます。それでも優しい人たちに助けられ何があっても必死に頑張るグムスンがとっても可愛く愛しく思えます。母親じゃないけど「よく頑張りました!あなたはほんとに素敵な女性ですね!」と誉めたくなりました。


主演のペ・ドウナはめちゃめちゃ可愛い~~!!美人というわけではないけど愛らしい小動物のような感じがすごくいかされているね。
キム・テウにはすごくびっくりした。最初は真面目だねって思ってたのにお酒を飲んだらテンション上がってヤクザも手をつけられないほど暴れ歌い飲みまくる。人ってこんなに変わっちゃうだ…と怖くなりました。こんなキャラもいけるとは思わなかった。もっと見せて下さい。

2008年8月24日日曜日

カンナさん大成功です!

「カンナさん大成功です!」をみた。


韓国で大ヒットしている時から気になっていた映画です。原作もとても面白かったです。


身長169cmで体重95kgのカンナは歌手を夢見て音楽業界に入ったものの彼女の仕事は舞台に立つのではなく、キラキラ輝く人気歌手の変わりに舞台裏で歌うゴーストシンガーでした。それでも憧れのプロデューサー、サンジュンのそばにいられるだけで幸せだったのですが…



という話でやっぱり面白かったです。最初カンナは自分の容姿について一応悩んでいるとは思いますけど、そんなに深くは考えていません。ゴーストシンガーだけど歌の上手さは認められていますし、声で人を幸せにできると思っている。何よりも大好きなサンジュンがとても優しいんです。カンナが怪我しそうになると心配してくれますし、帰りは家までちゃんと送ってくれる。からかわれると守ってあげる。カンナの良い所をちゃんと見ていてくれて容姿が違うっていうだけで特別な扱いをするわけじゃない。みんなと同じように接してくれて、たまにそれ以上の優しさをくれるわけです。それは…カンナじゃなくても期待しますよね。こんな私だけど、もしかすると…って。でも!おわかりの通りもしかしてなんていうのはなく、サンジュンもずっとセレブでいたいからカンナに優しくしてあげてるんだ!という本音を知ってしまいます。傷ついたカンナは死のうとしますが、死にきれず。テレクラで知り合った整形外科の先生を脅し全身整形をしてしまうのでした。1年間身を隠し、必死に努力した結果、ビックリ!するほどの美女に生まれ変わったカンナ。
この美人になった後の反応が面白いんですよ。特に男性の!カンナに見とれて事故にあっても彼女の前では全然平気♪なフリをしたり、売っている車を壊しても文句いわないで他の車を勧めたり、カンナのせいで交通事故にあって怪我しても笑って許したり(イ・ボムスの登場が嬉しい♪)警察の人も念のためと言ってさりげなく電話番号を聞く♪でも!口を挟んで来たおばさんにはめっちゃ厳しい…っておいおい!一般人ならまだ納得出来る?(だってこれが池部さんだと考えると文句言えないしなぁ・笑)としても警察の人はすべての人を平等に扱ってほしいよ!なんて思いつつ、やっぱり~やっぱり人は見た目なのか…と何だかへコんでしまう自分なのでした。

自信がついたカンナは、もう一度歌をうたうために在米コリアンのジェニーとしてオーディションを受けます。カンナのような声を待っていたサンジュン達はジェニーの出現に大喜び!しかもカンナとは違いナチュラル美人だしスタイルも良し!これはイケる!と思うのでした。ジェニーとして順調に活動を続けるカンナ。ファンも出来てサンジュンとの距離も少しずつ縮まっていきます。手を出された時はちょっと整形したところが気になってどうしよう…ってあと一歩踏み出せないのも可笑しくて可愛い。このまま全てが上手くいく…と思っていたのですが。。。
大切だった友達の気持ちも考えきれなくなって、入院している父親にも世間に正体がバレるからと会いにいけなくなってしまう。それに大好きなサンジュンに自分を偽っている気がして苦しくなってきます。結局ある事がキッカケでジェニーがカンナだとサンジュンにバレてしまい、さけられるようになってしまいました。

やっぱり容姿が良くてもやっぱり人間は中身なんだなぁと。綺麗でも綺麗は見てるだけで充分。側にいる人はやっぱり中身が大切ですよ。ただ、綺麗で中身もよし!だったら最高だけど(笑)



主演のキム・アジュンは初めて見る女優さんですが綺麗ですねぇ。本当に泣き顔まで綺麗。そしてスタイルが良い。
チュ・ジンモは男前ですなぁ。ほんとプロデューサーにしとくのがもったいないです。芸能人でビューさせたほうがいいですよ!と言いたい所ですがおいといて。結局カンナが好きなの?ジェニーが好きなの?綺麗な人が好きなの?って。。。綺麗な人がいいに決まってる!ってわかってますけど、映画だからどんなカンナでも大好きだ!ぐらいは言ってほしかったかなと思います。見た目じゃないよ。心だと!それだけで、頑張れる人がたくさんいますから!

2008年8月19日火曜日

悪名太鼓

「悪名太鼓」をみた。


森一生監督の作品です。


いきなり太鼓をトラックに乗せた二人のカーレース?から始まります!祭りで使う大切な太鼓を九州に貸して祭りのためにお金を儲けようという清次のこんたんで追いかけてきた朝吉とトラックの上で対決。英語まじりの清次に意味のわからない朝吉はまるめこまれっていうかトラックから振り落とされ!清次は太鼓とともに九州へ向かうのでしたが…数日後、清次が死んだ!という手紙が届いて…



という話で面白かったです。清次は悪気はないのに問題起こしてばっかりだねぇ。。。清次のかたきをとるために九州へきた朝吉は清次の妻と名乗る宏子を助け戸籍を買ったという真実を知るんですが、ここでまた朝吉のいい人っぷりがねぇ。旦那が亡くなって生活苦しいだろうし子供のために警察に行かせないようにするのもわかるけど、ちょっと惚れてるかもしれないけど…一緒に大阪に連れていこうとするなんて!お照が嫉妬して困っちゃうし相手が本気になったらどうするの?その気はあるの?と聞いてみたいです。
太鼓が麻薬の密輸に使われるとわかったけれど、このまま敵の仲間になったほうが情報が得られて都合いいかも!と残ってたら朝吉を殺すように命令されます。わかった!と引き受けたものの、もちろんその気はないので朝吉親分にお願いだからわかってください!と寂しそうな顔で訴えるシーンがいいです。
最後は一緒に暴れます。相手をバシバシ倒していくのも爽快ですが今回はちょっと茶目っ気も入れてます。朝吉は銃で脅したと思ったら実は水鉄砲でピューと可愛く出る水とドスのきいた声&怖い雰囲気とのギャップにやられました。清次は敵に囲まれたら急にコントみたいなのが始まって相手が戸惑った所をすかさず狙うという技でした。楽しいねぇ。海に飛び込み後は警察にまかせて逃げる2人。その後の生きててよかったなぁとほのぼのするシーンが好きです。朝吉が清次の事ちゃんと理解してるのも嬉しい。だけど清次のお金!お金!な性格は変わらんと思いますよ~暴れる前に海に落ちた5億円をどうにか手にいれようと朝吉を説得する清次が面白いですね。最初はそんなのダメ!と言ってた朝吉もこのお金があったら子供達も喜ぶしお祭りもパーッと出来る。誘惑につられて1回だけって持って帰ろうとしますが…やっぱりね(笑)それでこそ朝吉と清次です。お金よりも大切なものがあればいいじゃないですか。

2008年8月17日日曜日

クライマーズ・ハイ

「クライマーズ・ハイ」を見に行った。



見に行きたいなぁと思っていたのですが、やっぱり映画は映画館で見なきゃ!と思ったので思い切って?行ってきました。やっぱり大画面は違いますねぇ。。。


1985年8月12日、乗客乗員524名を乗せた日本航空123便が、群馬県多野郡上野村の御巣鷹山に墜落。群馬の有力地方新聞・北関東新聞社の記者・悠木は、事件の担当デスクに任命され、混乱する状況や次第に露わになっていく社内の人間関係の軋轢に押しつぶされそうになりながらも、未曾有の大惨事の真実を伝えるために奔走するが…


という話でやはりとても面白かったです。原作は読んでないのですがNHKのドラマを見ていたので、どんな内容なのかは知っていました。しかもドラマは本当に素晴らしくキャストも豪華でかなり見ごたえがあったので、映画化はどうなのかな?とチラッと思ったりしたんですよねぇ…でも心配はいらないぐらい濃い映画でした!
この事故がおきた時、自分は生まれていましたけど幼かったためドラマを見るまでは日本でこんな大きな飛行機事故が起きていた事も、多くの命が失われてしまった事もほとんど知る事はありませんでした。自分でもそうなんだから、自分よりも年下の子は事故の関係者じゃなければほとんど知らないんじゃないでしょうか?でも、それじゃいけないと思うんです。少しでも多くの人に知ってほしい。こういうことが二度と起きないようにしてほしい。そのためにはたくさんの人に見てもらうために映画化してもらって良かったなぁと思いました。
悠木は部下がボロボロになって掴んできたネタを生かしてあげたい!と思い、上司に逆らいながらも自分が作りたいと思った新聞を作ろうと努力します。
最初は文句を言っていた人たちもだんだん悠木の思いに引っ張られるように彼についてくる。一緒に戦い続ける。それは他の新聞社には負けたくないという記者としての意地!もあるかもしれません。でも、そこでウソをついたり妥協するわけじゃなくあくまで真実を追究するのが良いんです。99%大丈夫じゃダメ。100%の真実じゃなきゃ。1%でも違う可能性があるのなら…でも載せれば大スクープになる!…この難しい判断に凄く緊張しました。そんな新聞社で働く人たちの熱い姿(たまに酷い人もいるけど)を見ていたら、すっごく羨ましくなったんですね。信念を持って自分は何をするべきなのか、何のために新聞を作るのか、悩みながらもちゃんと答えを出すのがとても格好良いんです。自分も社会人になって何年も働いているけどこんな熱くなった事あるかな?ってちょっと考えちゃいました。もし、仕事でそれが見つけ出せなくても、何か自分の情熱をかけられるものを見つけて胸をはってこれがしたかったんです!って言えるような人になりたい!って思いました。



主演の堤真一さんは、映画のPRのために遠藤憲一さんやマギーさんとバラエティに出演していたのを見ていたので、役とのギャップに驚きます。
堤さんは個人的には情けない大人が似合うと思っていますけど真面目で頑固なのも良いですね。
堺雅人さんはフワフワッとしている優しげな不思議な人と思っていました。男前ですけど何考えてるのかわからなくて自分の世界を持っていそう。
他にも紅一点で負けない演技を見せてくれた尾野真千子さん、いるだけで怖くてビビっちゃうけど文句を言いながらもちゃんと悠木の思いを理解する遠藤憲一さん!
少し軽い感じが楽しくピリピリした雰囲気の中でも安心できたマギーさん、明らかに悠木より年下だけど信頼できる良い関係のでんでんさん、同僚としていろんな事が言える田口トモロヲさん、迫力ありすぎてセクハラされても何にもいえない気持ちが凄くわかる山崎努さんなど、みなさんから映画を良いものにしようと!という思いが伝わってくる熱い映画でした。

2008年8月15日金曜日

檸檬のころ

「檸檬のころ」をみた。


自分の好きな若手俳優さんも出演していて気になっていたのでレンタルしてみました。


成績優秀、吹奏楽部で指揮者を務める加代子は高校を卒業したら東京の大学に進学したいと思っています。そんな加代子に思いを寄せる巧はなかなか気持ちを伝えられません。そんな時、同じ野球部の富蔵が無邪気に、加代子が好きだと告白。次第に近づいていく加代子と富蔵なのでした。加代子のクラスメイトの恵は、将来音楽ライターになりたいと思っています。偶然掃除当番が一緒になった軽音楽部の一也と音楽談義で盛り上がり・・・


という話で…甘酸っぱい青春映画って結構好きですけど何かスッキリしませんでした。加代子は富蔵が好きなはずなんですが…その気持ちが自分にはあんまり伝わってきませんでした。
富蔵は加代子が好きで喜ばせようとしたり遠くへ行ってしまう彼女との関係をどうしていいのかわからず自分が嫌になり彼女との距離を置いたりして…ちょっと嫌な所もあるけど若さというか好きだから!っていうのがすごくわかります。だから戸惑うし八つ当たりとかする。だけど彼女は不満を口にしないし急に距離を置いても仕方ないかみたいな態度。本当に好きならそのままにしない…と思ってしまいました。
最後も別に大学が離れてようと別れる必要なんてないのでは?と思いました。それに巧に対する態度も変に期待もたせませんか?う~んよくわかんないなぁ。。。それに比べ恵の恋は可愛いです。同じクラスの女子とは仲良くなれず、自分の道へまっしぐらな所に話のあう素敵な男子があらわれる。お互いの好きな音楽や将来の夢を語り、今まで誰とも感じれなかった感覚が楽しくて嬉しくて。自分の目指してた夢を後輩に追い越されても自分を信じて歌詞を書いてほしいと頼んでくれて…これはいけるんじゃないの!って思ってたら…彼女いたんかい!!って落ち込みました。それに彼女にもまずいと思うんですけど。そこに気づいてよ~って一也がちょっと嫌になったけど最後の学園祭のライブのシーンでふっとんじゃいました。本当に演奏して歌ってる姿は格好良かったし、恵が失恋して書いた詩がとても良かったから。傷ついたし悲しかったけど成長出来たのよね。きっとそうやって大人になっていくんだわ。なってほしくないけど(笑)だって可愛いままでいてほしいもん!



主演の栄倉奈々はスラッと背が高くて可愛い顔してますが、あんまり魅力がわかりません。なので自分にとっての主役は谷村美月ちゃんです!もうめっちゃ可愛い♪♪こんな子がクラスにいたら絶対好きになりますよ。個性的で他の女子と違ってキャッキャしてないのがいいですね。
石田法嗣は思ってたよりも出演シーンが少なくて寂しい。しかもちょいとボソボソ声すぎてたまに何言ってるのか聞こえない時がありました。
柄本佑は明るく調子よくちょいうザい感じが良いですね。柄本君の演技は上手いし気持ちもわかるけれど、だけどこの役はあんまり好きじゃないかも。
林直次郎はやっぱり本業はミュージシャンなので演技は固かったですが、若いのになかなかの貫禄がありました。それにバンド演奏が格好良かったね。もっといろんなジャンルに挑戦してみてもいいのかもしれません。

2008年8月10日日曜日

女は二度生まれる

「女は二度生まれる」をみた。


川島雄三監督の映画が見たい!と思って近くのレンタルショップに行き、未見の映画をレンタルしてきました。



九段下の芸者小えんは歌も踊りも出来ない芸者。若くて人気者の彼女は、求められるまま様々な客の相手をしていましたが売春防止法違反の容疑で警察から呼び出しを受けたことをきっかけにホステスに転身します。そこで昔の客だった建築家の筒井と再会し、彼の2号さんになるのですが…



という話で思ったよりも面白かったのでビックリしました。さすが川島監督です。歌も踊りも出来なくても若さと色気でその場がパーッと明るくなる。
そんな小えんがホステスになり再会した筒井の2号さんに。いかにも若奥さん♪という感じで幸せそうです。筒井は芸者に戻ってほしくなくて小えんに歌を勉強させたり1人前になってほしいと思っている良い人に見えましたが…ある日、映画館で出会った少年と会っていた小えんは、断りきれず少年と関係をもってしまいます(この魅力じゃしょうがないとしか言えない…)それを筒井の仲間が見ていて怒った筒井に殴られます!そして包丁を出して殺されそうに!!小えんは何も言いかえさず泣きながら謝り続けます。その涙を見て我にかえった筒井は小えんを許すのでした。それからは真面目に勉強していい奥さんになる小えん。でも幸せはいつまでも続かず筒井が病気になり入院してしまいます。すぐにでも行きたいけど、奥さんがいるなら行けないのが2号さん。そこで何となく虚しさを感じたりしますが、小えんは会える時には会って勉強も続けて筒井が帰ってくるのをひたすら待っていました。お金がなければもう1度働いてね…でも浮気はしませんよ!健気な人になったなぁ、早く筒井が帰ってくるといいねぇと思っていたら、筒井が亡くなってしまいました。ショックだけど現実を受け止めるしかなく、一緒に住んでいたアパートを離れ芸者に戻る小えん。それから昔会った青年に再会しますが、また青年が嫌な大人に成長してガッカリしたり、少年と再会したり、一時期本気になりそうだった寿司屋の人と再会したりしますが…なぜか悲しくなってしまいます。自分なりに選んだ道で頑張ってきたつもりだけど、何が残ったんだろう?って思いそうです。そして田舎に帰ることを決意します。彼女が田舎に戻ってどういう生活を送ったのかはわかりませんが、誰でもいいわけじゃなくて、2号さんでもなくて愛する人と幸せになってほしいです。


主演の若尾文子さんはその存在だけでめっちゃ色っぽいです。美人ですし、また話し方や声が良いですよねぇ。歩いているだけで追いかけてしまいそうな小悪魔になれそう。
山村聡さんは…隣に女性がいるのがあまりに似合いすぎて笑ってしまうほどでした。女性を囲っているのも違和感ないしね。
見る限りでは小えんと仲良しな夫婦に見えるけど…本当の奥さんは可哀想ですよね。どんな鬼嫁だとしても。娘までこのことを知ってたようだし。やっぱり小えんが言うとおり悪いのは筒井なのかもしれませんねぇ。
浮気する役といっても「現代人」とは違う雰囲気でしたね。

2008年8月8日金曜日

洲崎パラダイス 赤信号

「洲崎パラダイス 赤信号」をみた。


「風船」を見て川島雄三監督の作品が気になっていたので、近くのレンタルショップに置いてあるDVDを見てみる事にしました。


両親に結婚を反対されたため栃木から上京した義治と蔦枝は、どこへ行くあてもなく夕暮の浅草吾妻橋附近を歩いていました。以前廓にいた好みで洲崎遊廓へ入り込んだ蔦枝は、一杯のみ屋“千草"の女将お徳に2人の職探しを頼み、蔦枝はお徳の店で働き義治の方も千草に近いソバ屋“だまされや"で働くことになるのですが…


という話でとても面白かったです。特に三橋達也さん演じる義治のダメ男っぷりが笑えました。久しぶりにこんなダメ男見たわ~蔦枝は美人で客受けも良いのですが、それが娼婦っぽいのが悲しいです。それに義治に対してわがままじゃない?と思うのですが、そう言いたくなるぐらい義治がダメ男だからしょうがない。働かなきゃ食べていけないのに義治がまったく頼りないので、のみ屋にやってくる電器屋の社長と一緒になる事に決めてサッサッとのみ屋の住み込みをやめて出て行ってしまいかなりビックリしました。
義治は笑えてくるぐらいのダメ男で、何かあればどうせ俺なんか…、死んだほうが…とすぐネガティブに考えます。それなのに蔦枝に対する想いは強く嫉妬から蔦枝をストーカーなみに追いかけたりして、その行動力を何かにいかせませんか?って思います。
義治がしっかりすれば蔦枝は離れていかなかないんじゃないかと思うんですが、そうなる前に蔦枝が社長のもとへ行ってしまったのが悲しいです。。。
最後はある事件がキッカケで義治と蔦枝は再会し、やっとお互いの大切さがわかり2人でまたどこかへ向かいます。最初と同じように橋の上でこれからどうしようと考える2人ですが、少し未来が明るくなったように思えるのが良かったです。


主演の新珠三千代さんは最初男性に比べてしっかりしてるし現実的で良いなぁ♪と思ってたけど、だんだんそれが嫌に見えてきました。ちょっとわがままだよ~彼が可哀想だよと。
三橋達也さんはやっぱりいつも違う人を見てるみたいで楽しいです。今回は徹底的なダメ男でしたが「風船」よりも全然好きです。
轟夕起子さんは頼りになるお母さん&女将さんという優しそうな雰囲気をだしてますが女性としては少し寂しい感じが切ないなぁ。。。帰ってきた旦那さんを素直に受け入れる所なんて心に広さにビックリしますが、その後の変化にもっとビックリ。おぉ~男性がいるとこんなに変わるのですね。

2008年8月5日火曜日

サイボーグでも大丈夫

「サイボーグでも大丈夫」をみた。


個人的には「復讐者に憐れみを」の方が見たいな~なんて思っていました。「オールドボーイ」を見て衝撃を受けてからパク・チャヌク監督の作品を楽しみにしていたので、今度はどんな映画になるんだろう?とワクワクしていました。


ある日、精神科クリニックにヨングンという女性が入院してきます。彼女は自分をサイボーグだと信じご飯を食べず毎日バッテリーを舐めて充電を試みていました。そんな彼女に同じ入院患者のイルスンは興味を持ち始める…


という話で、正直よくわからない?けど、不思議と面白い?かなと思いました。
ヨングンはサイボーグはこうでなきゃ!という決まりがあって(悲しんじゃいけない!ためらいがあってはいけない!など)だから何でも人の癖を盗めるイルスンに頼んで同情心を盗んでもらおうとします。
でもイルスンは盗みというものは人が嫌がるからよいのであって、盗んで喜んでもらうなら意味がないと思っているのでじゃあ、嫌がるからお願い!と頼むので、イルスンはヨングンの観察するのでした。そこからヨングンがご飯を食べていないので、どんどん痩せていく事などを知り彼女を助けなければ!と思います。
彼はちゃんと彼女の意思を尊重して嫌がらないように、ご飯を食べるという行為がダメだと思わないようにしてくれる。それが何だか嬉しかったです。その方法はサイボーグの体にご飯をエネルギーに変える装置を入れたフリをするという単純な事なんですが、これでやっとヨングンはご飯をためらいもなく食べれるようになります。このシーンは周りの患者も同じようにご飯を食べるのでちょっとした面白さと感動がありました。でも、その後がまたよくわからなくなってしまって。。。
言葉で説明しない映画っていうのは好きですけど、これじゃちょっと伝わりにくいような気がしました。う~ん、やっぱり自分はわかりやすく、ちょいとグロテスクに、痛いところをガンガンついてくる(体も心も)ようなパク・チャヌク監督の映画が好きです。


主演のイム・スジョンはこの映画のために体重を30キロ代に落としたらしく、すごく細いです。可愛らしい童顔な顔をしているんですが、それをいっさい見せずに眉毛を消してちょいとおばあさんっぽい話し方なので、いつものイム・スジョンはどこへ行ったの?と思ってしまいました。
Rainことチョン・ジフンは初めて演技をしているのを見ましたが、コミカルなのが似合いますし、お面をつけている所も可愛い…けど自分の好みの問題ですが、どう見ても格好良いとは思えません、、、

2008年8月3日日曜日

ドラゴン・スクワッド

「ドラゴン・スクワッド」をみた。

ヴァネス・ウーとショーン・ユーの共演のアクション映画で気になってましたが、やっぱり忙しくてみれませんでした。


謎の武装集団VS若き5人の国際警察エリート捜査官の話なんですが、最初にいっきに人物や事件が紹介されるのでどういう事件で今何が起きてるのかが上手く把握出来ずに戸惑いましたが、なかなか面白かったです。一応メインはこの5人?だと思うんですが他にもいろんな話がありすぎてごちゃごちゃしてるのがもったいないと思いました。5人なら5人、敵なら敵に焦点をあて詳しく描けばもっとわかりやすく切なくなったんじゃないかな。一つ一つのエピソードはいいのでもったいない感じがしました。
自分としては銃よりも最後のそれぞれの戦いが面白かったなぁ。シア・ユィVSマギーQもよかったし、サモハン・キンポーVSホ・ジュノは見ごたえがありました。途中剣VS板になるところなんてちょっと笑えるし。それでいてかっこいい。


主演は…誰?一応でかでかとヴァネス・ウーとショーン・ユーが載ってますがかっこいいではあるけれど正直活躍しているという感じではありません。
自分がよかったのはシア・ユィですね。ちょっとお笑い担当的な雰囲気をだしつつホァン・シェンイーに惚れて彼女の仇をとろうとする姿がよかったです。
美人スナイパーのマギーQもいいし情に厚いホ・ジュノが渋い!いいキャスティングだと思います。ホ・ジュノがこんなに動ける俳優さんだとは思わなかった。
映画の中で映画館での銃撃シーンがあったんですが、上映されている映画がレスリー・チャン主演の「もう一度逢いたくて」だったのが嬉しかったです。銃撃シーンよりもレスリー・チャンだ!!という事にテンションが高くなってしまいました。この映画のために上映したのかCGなのかわかんないけど…素敵だったなぁ。

2008年7月31日木曜日

マジシャンズ

「マジシャンズ」をみた。


知らない間にレンタル開始になってるし、知っている有名な俳優さんも出演してないので、どんな映画なんだろう?と気になり見てみる事にしました。


大晦日の夜、江原道(カンウォンド)の森。山荘のカフェ・マジシャンズで2人の男ジェソンとミョンスはお酒を飲みながら思い出話で盛り上がっています。その場にはジェソンの恋人ジャウンもいるのですが…

という話ですっごく面白かったです。こんな映画見た事ない!っていう衝撃もありますし、この雰囲気が大好きでした。どんな話なのか全然知らなかったのでジェソンとミョンスが思い出話でワハハと笑っている所にジャウンが現れてるのに、まったく2人が無反応なので戸惑いました。。。。実は彼女は亡くなっていて今日は彼女の命日で彼女の死を悲しむバンドのメンバー達が集まり追悼会のようなものを開こうとしていました。その場には昔とまったく変わらない無邪気で楽しそうに笑っているジャウンの幽霊が。でも誰も彼女の存在には気がつかない。当たり前の事ですが見てると切なくなってきました。3年前は彼女もこんなふうにバンドのメンバーと語り合いギターを弾いていた。なのに今はどんなに近くにいても笑いかけても彼女は無の存在になっています。なぜ誰にも見えない存在のジャウンが現れたのか…それは彼女の死を悲しみ、その時から時間が止まって彼女の死を受け入れらずみんなが苦しんでいるからなのかなと思いました。

最後はミョンスがハヨンにもう一度歌ってほしいと作った曲「シルビア」をみんなで演奏します。もちろんジャウンも一緒に。見えてなくても4人の息はピッタリとあっていて凄く感動します。演奏もよいし素敵な曲なんですが…何よりも4人の表情が素晴らしいです。本当に楽しく幸せそうで。まるで…奇蹟を見ているようでした。物語だけでも十分面白いのですが、これを95分ワンカットで撮影しているのが凄い!現在と過去が絶妙に違和感なく交差しています。コートやジャケット、光、カフェの店内、夜の森の中…全部が無駄なく丁寧にいかされ物語がスムーズに進んでいく。それを見てるだけでも、よく考えたなぁと、俳優さんも大変だなぁと思うと感動してしまうのでした。間とか見てるこっちがドキドキしましたもん!


主演のイ・スンビはインタビューとはまったく印象が違ってビックリします。自由奔放で全然つかめなさそうなジャウンとは違いしっかりとした考えを持っている素敵な女優さんでした。
チョン・ウンインはいくつか映画を見てますが、真面目なのが笑えるキャラっていうのが多かった気がします。
チャン・ヒョンソンはあまり見た事がない…と思ってたのに、結構見てました(笑)えぇ!この映画にも出演してたの!って後で驚きました。すいません。今度からは注目して見たいと思います。

2008年7月28日月曜日

狼少女

「狼少女」をみた。


いつもお世話になっているサイトの評価がよかったし、タイトルに惹かれるものがあって見てみる事にしました。

どこにでもいそうな小学生の男の子・明が通う学校に都会から可愛い女の子が転校してきます。女子からも人気がありスポーツも勉強も出来るので、すぐにクラスの人気者になります。そんな女の子になぜか好かれてしまう明なんですが…

という話ですごく面白かったです。小学生…なんて遠い昔の話だけど、あ~こんな感じだったなぁと懐かしくなりました。秘密基地を作ったり、寄り道しちゃいけません!って言われても遊んだり、見つけたら先生にすぐチクッたり。「エンガチョ!」って久しぶりに聞いたよ。でも今考えると結構ひどい事もしてますね。純粋で無邪気だからこそ言いたい事をズバズバ言って相手がどう思うかなんて考えてなかった。
小学生の頃はからかう事しか出来なくて。。。そんな子供たちをみてると少し悲しくなりました。でもね。ずっとそのままじゃないのがいいです!人の痛みを知った時ちゃんとごめんなさい!とあやまれる純粋さが羨ましい。そんな子供たちを見守る優しい大人もいれば振り回す大人もいる。もっと大人もしっかりしなきゃね!最後の15分ぐらいは子供たちの素晴らしさに泣きっぱなしですよ。だってお前達みんないい子じゃないか~!!!そんな事されたら泣いちゃうよ。。。


出演している子役達は初めて見るけど、みんないい味だしてます。とくに女の子二人はよかったなぁ。あと、主人公の友達もキョトンとしてて可愛いかった。母親役は大塚寧々さん。最近よく映画で見かける気がしますね。父親役は利重剛さん。利重監督はもう映画を撮らないのかな?結構好きなんだけど。言葉が優しくて好き。是非また映画を撮ってほしいです。

2008年7月26日土曜日

しゃべれども しゃべれども

「しゃべれども しゃべれども」をみた。


雑誌などでの評判がよかったので見に行こうか迷っていたんですが結局行けませんでした。そしてすきだったドラマ「ちりとてちん」も主人公が落語家になるという話でちょっと落語にも興味があったのでレンタルを早速ゲットしました。

落語が大好きで誇りをもって一生懸命やっているつもりだけど、なかなかうだつのあがらない落語家の今昔亭三つ葉がひょんな事から話し方教室をひらくはめになります。そこから生徒との交流を通して一緒に成長していく…

という話でとても面白かったです。
話し方教室に通う生徒達はそれぞれの悩みを抱えています。どう話していいのかわからなくて無愛想でいつも怒っているように見える女性、関西弁のせいで学校でからかわれる小学生、野球解説者なのに上手く話せない元プロ野球選手…本当は伝えたい事があるのに、どう言っていいのかわからなかったり頭ではわかっていても言葉に出来なかったり。知り合いが相手だったら上手く話せたりするんですけどね。自分の思いを伝えるというのは簡単なようで難しいです。落語が出来れば話が上手くなるってわけじゃないけれど、見てると「話す」という行為がとても楽しそうに思えてきます。だから話すのが苦手だから話さないのじゃなくて、とりあえず自分なりにやってみる。それが大事なのかなと思いました。今昔亭三つ葉自身もどうやれば落語が上手くなるのか悩んでいます。落語が大好きでやってるのにそれが相手に伝わらない。でも彼らと出会う事で落語の本来の楽しさというのを改めて知ったんですね。
思いつめて緊張して失敗しないようにって必死でやるよりも自分らしく楽しく落語が好きなんです~!っていう思いをだしたほうがいいんじゃないかな。そしたら見てる人も落語って楽しいな、面白いなって思うんじゃないでしょうか。それに…もし自分がやってる事が大好きで仕方のないものだったら逃げちゃダメなんですよね。


主演の国分太一は正直かなり見直しました。こんな演技が出来る人だったのね!だったらもっといろんな役に挑戦してみればいいのに~と思います。落語が好きでたまらないのに、いつまでたっても上達しない。何が悪いのかもよくわからない…という姿から3人に落語を教える事で自分が夢中になった落語の楽しさを思い出し変わっていく姿が素敵でした。
香里奈は今までのギャルなイメージとは違い美人なのに暗くていつも楽しくなさそうで何考えてるかわからない女性を好演。そんな彼女がびっくりするほど暗記力がよかったりするギャップも面白いし、思いを伝えたいのに出来ない不器用さが可愛いです。
森永悠希は最初イントネーションなどが気になったけど、イジられてもめげないのが強いし子供らしくて可愛いなぁ。大人はみんなピリピリしてるので明るい笑いを提供してくれて楽しかったです。
松重豊さんは最初何この人!って思ったけど下手な解説が笑えるし、なにか言いたい事があるのに言えてない悲しさと伝えられない歯痒さがあって大人な人だけに切なかったです。

2008年7月23日水曜日

かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート

「かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート」をみた。


楽しみにしていたけれど見れなかった映画で、やっとみることができました。ニコラス・ツェーとショーン・ユーにはいつか共演してほしいなと思っていたので嬉しいですし監督はウィルソン・イップ、アクションはドニー・イェンなので!!


仲のよかった兄弟が両親の離婚のため離ればなれになっていましたが偶然再会し最初は敵同士だったんですが、龍虎門を守るために一緒に立ち上がる…という話でとっても面白かったです。あぁ~やっぱり香港映画のアクションは最高です。マンガが原作なのは知ってましたがオープニングから漫画のようだったのでびっくり!一体どんな話なのとドキドキしてしまいます。そして心優しいニコ演じるタイガーが暴力をふるわれている家族を助けるためのアクションが始まりテンションは急上昇!

離ればなれになった兄弟が再会して敵同士になっているけどお互いを恨むことはせず大切に思ってるのが素敵です。ドラゴンは母親がなくなったときからお世話になっているボスを信頼し家族のように思い守ろうとしているのがいいですね。義理堅く真面目。だから彼女を泣かせてしまうこともあるけど。最初ボスがドラゴンを裏切る展開になるのでは?と心配していたんですがそうじゃなくてよかったけど、殺されてしまうシーンは悲しかったなぁ。。。いい人だったのに。そして彼女との関係も切ないですよね。仲間だったのに敵同士になってしまい愛してるから殺せなくて自分の命を奪われる。ほんとに好きだったのに気づくの遅かったのが悲しい。


主演はドニー・イェンですね。何度か映画で見た事ありますが、なぜか若くかっこよく見えます。周りが若いし(笑)顔が隠れてしまう髪型のせいでしょうか?ちょいうざったい時もありますけど。
ニコラス・ツェーはたまらん可愛いですね♪体張ってるなぁと関心してしまうほどナイスなアクションも大好きだけれどドン・ジェのペースに巻き込まれ戸惑う顔がめっちゃ可愛い♪
ショーン・ユーは一番髪の毛が長くて銀髪?なので男前っぷりがわからないのが悲しいですしヌンチャクを使ってのアクションなのでCGが多くてあまり体を動かしてないのがもったいないし…ちょっと弱い(笑)
アクション目白押し+それぞれの物語があるので3人の絡みが少ないのが寂しい感じがするので是非続編を撮ってもらってかっこいいアクションと男前3人の楽しいシーンが見れると嬉しいです。

2008年7月21日月曜日

アイランドタイムズ

「アイランド タイムズ」をみた。


なんかのテレビで紹介された時はあまり気にしてなかったんですが、「狼少女」の深川栄洋監督だと知ってこれは見たい!と思って借りました。

離島に住む中3の少年が高校に通うために島を離れて暮らすまでを描いていて面白かったんですが、自分的には「狼少女」の方が好きですね。少年は一人で島唯一の新聞「アイランドタイムズ」を製作しています。大きな出来事ではないけれど、島であったいろんな事件を記事にしていく。そこがすごく好きでした。特に何にもないけど、読む人が喜んでくれるのが嬉しい。それってこのブログを書いてる自分にも似てる気がしてあぁ~気持ちわかるなって思えたんですね。そしてそれが新聞記者になりたいという夢になる。なんて素敵なんだろう。ところが島へ謎の美人転入生が来たり、東京に行き高校へ通ってたはずの先輩も島へ戻ってきます。それで島を出る!という気持ちが揺らぐんですが…



主演の柳沢太介くんは初めて見ましたが演技より何より映画とキャスト写真がどう見ても同じ人に見えないのにびっくりしました。写真は可愛い顔してる。。。
仲里依紗ちゃんはハーフみたいで可愛いです。演技もよかったけどピアノを弾くシーンが素敵だった。本当に弾いてる?のかな。自分は全然弾けないので、ピアノ弾く人ってとっても魅力的に見える。憧れなのかもしれないな。

2008年7月18日金曜日

エレクション

「エレクション」を見に行った。

なんだかあってずっと見れなかったDVDがやっと見れました。あまりに楽しすぎて、すっごくよかったです。


組織のリーダーを決める選挙がもとで壮絶な戦いが起こるという話でもの凄く面白かったです。
裏金を送ったりして買収もあったけど一応選挙でリーダーが選ばれるんですが、納得いかない男がリーダーである証“竜頭棍”を手に入れようとします。それを何とか阻止しようとする新リーダー。この争いが本人同士で行われるんじゃない所が見物です。二人は留置所にいて動きたくても動けない状態。弁護士や部下を通じて命令をだす事しかできないのです。動くのは部下達。ボスの命令を聞きその通りに動くだけ!命をかけて守り通すだけ。その心意気にやられますね~そして争っている相手が敵にも味方にもなるのがいいです。しかもいつそうなるのかわからない。今まで殴って殺そうとしていた相手が急に味方になったりするんです。正直謝ってすむ話じゃないんですが、リーダーから“兄弟”と言われれば“兄弟”になるしかない。殴りたくなる気持ちも抑えないといけなくてキツいなぁと思ったんですが次の瞬間笑いあってるんですけど!えぇ!あんな事されたのに…と思いつつ黒社会の不思議な関係、男同士の友情に胸が熱くなってしまいました。

なんとか騒ぎも治まりみんな釈放されて兄弟としての誓いを交わすんですが、それでも裏切りや争いは終わらない。悲しい思いをさせて、いろんな物を犠牲にしてまで手に入れるリーダーの座。それで本当に得られるものはなんなんでしょう?自分にはわからないけど…何だか悲しい気持ちになりました。でもそれが黒社会なんでしょうね。しかも2年たてばまた選挙がやってくるしね。


主演のサイモン・ヤムはこの役をサイモン・ヤム以外に誰が演じるの?と思ってしまうぐらいのハマり役。冷静な判断が出来て部下からも上からの信頼も厚い。リーダーのために働きたい!という気持ちがめっちゃわかります。ついていきます!って言いたくなりますね。
レオン・カーファイは実はこの映画で一番見たかった俳優さんです。主演男優賞を受賞したからというのもありますが、体をはったコメディと渋い役とのギャップが好きなんですよ~この人は何者?って考えてしまう。
ルイス・クーはクールで渋いねぇ。。。やっぱり黒いけど(笑)眼力のある男前だわ~と見入ってしまいました。煙草が似合うしスーツもいい☆表情を変えず結構ひどいやり方で相手を倒したのにニック・チョンに上着をかけるなんて!にくい演出で乙女心をくすぐりました(笑)
「黒社会2」では主人公になるんだよね?サイモン・ヤムの後押しでどうなっていくのか楽しみだわ~
ニック・チョンはほとんどコメディしか見てなかったんですが、最初からロボットのようにレンゲを食べて度胆ぬかされました。いや~!渋いっていうか怖いっていうか…こんなニック・チョン見た事ない!だから見たかったよこんな役!!と思った瞬間から、これからどんな話が始まるのかゾクゾクしてきました。
ラム・カートンも真面目もしくはコメディを見てたのでこんな役も出来るのね…とびっくりです。棒で殴るシーンは怖いけど、ちょっと謝ってるしボスからの電話で戸惑うのが何か可愛い。
その他にも約束を守り通すラム・シュー、いろんな意味で存在感のあるウォン・ティンラムなど見どころ満載☆もう、監督は自分のツボをわかってるなぁと思いました。ありがたいです。楽しすぎます。是非映画館でジョニー・トー監督の映画が見たいです。

2008年7月15日火曜日

パビリオン山椒魚

「パビリオン山椒魚」をみた。

タイトルから結構マニアックな匂いがするんですがこの映画にはオダギリジョーのファンがいるんでしょうか?


天才レントゲン技師飛鳥芳一とギンジロー財閥の娘二宮あずきのほのかなLOVEとオオサンショウウオのキンジローをめぐるサスペンス…っというかサスペンスなのこれ?って思うような何でもありで不思議な世界がどこまでも広がりそうな変な映画でした。でも…結構好きかも。ツボに入りました。まぁサスペンスはおいといて、二人のほのかなLOVEがとっても可愛いんですね。レントゲンを撮るシーンなんて撮ろうとするけど相手にじっと見られると緊張するしドキドキするし…この気持ちはいったい!?と動揺しまくる飛島が可笑しいしそれをクールに見つめるあずきの余裕っぷりとの違いが楽しい。

サスペンスも一応最初は誰が犯人なの?なんて考えてみたりしたけど、あんまり意味ないですね。なるようになる。そんなん何だってかまわない。本物だろうが偽者だろうが犯人だろうが何だろうがどっちでもいいんじゃないの?という感じがしました。この映画は何でもありですから。最後だってよくわからなかったしね。

主演のオダギリジョーは「時効警察」以上にキレてるし、どんどん普通の道から外れていく姿が変で可笑しかったです。まぁ最初っから変ではあったけどね。
香椎由宇は綺麗ですね。変に動揺したりせずいつも冷静で凛としてるので、ある意味オダギリジョーより貫禄があります。
個人的に好きなのは光石研さんと津田寛治ですね。二人とも怪しすぎ(笑)壊れっぷりが本当に楽しそうです。でも関わりたくないですね~殺されそうというより洗脳されそうです。絶対優勝出来無さそうな二人のボクシング練習シーンは思わずアホだなぁ…と言ってしまいました。

2008年7月12日土曜日

幸福のスイッチ

「幸福のスイッチ」をみた。


結構前から気になってたんだけど、なかなか見る機会がなかったんだけど、やっと見ることができました。


実家の電器屋、父親のやり方に反抗して東京の学校へ通い希望の職場に就職したものの理想とは違う現実にうんざりし職場をやめてしまった女性のもとに妊娠中の姉が大変な事に!という手紙が届いて急いで実家に帰ると…

という話で温かい気持ちにもなりましたし、いろいろ考えさせられました。話はありふれてるかもしれませんが、映画って見る時の状況によって感じ方が違いますもんね。バリバリ元気で充実している時なら普通の映画になったかもしれません。自分は結構働く事が好きなので、出来ればいつまでも働いていたいなぁと思ってます。仕事を一日頑張って家に帰って今日も働いたなと、明日も仕事たくさんあるけど頑張ろうと思いたいわけです。充実した毎日って感じでね。ところが現実はどうでしょう?就職した当時は頑張るぞ~!なんて思って夢に向かってたけど、夢が叶わないとわかったら何となく流されるままの人生で…今にいたる(笑)という事になってますね。。。それなりにやりがいはあって楽しい仕事だけれど、これでいいのかな?なんて思ったりするのに行動に移せない。う~ん…いい歳して今さら何言ってるの!って思われるかもしれないですが、もう一度真剣に自分の人生について考えていかなくちゃと思いました。本当にやりたい事は何でしょう?一度の人生なんだから後悔しないようにしなければ…って前から思ってるのに。


主演の上野樹里はひねくれた女の子を好演。「虹の女神」といい少し影のある変わった女性を自然に演じるのが上手いと思います。「ノダメ…」はちょっとやりすぎな感じがするので、もっとこんな役に挑戦してほしいです。
本上まなみはほのぼのしてる人柄がピッタリはまってますね。妊婦もリアルだし。こんなお姉ちゃんがいたらいいのにと思えます。
中村静香ちゃんはちょっとオーバー気味ですが元気で明るい所がいいですね。
沢田研二さんは頑固おやじですね。家ではうるさく周りには気をつかうので娘としては何でだよ~って思ってしまう。でも伝わりにくいけど本当は娘たちの事を大切にしてるし仕事への姿勢もとっても素敵。これこそやりがいのある心通った仕事ですね。

2008年7月9日水曜日

亀は意外と速く泳ぐ

「亀は意外と速く泳ぐ」をみた。

前から何故か気になっていたこの映画。近くには置いてなかったので見てなかったけど最近手に入れることができて、ようやく見れました。

夫が単身赴任をしている、どこにでもいそうな若い主婦がめっちゃ小さいスパイ広告を見つけて面接を受けてみるが…

という不思議な話。ドラマ「時効警察」の監督なんですが…もうドラマのまんまの世界がずっと続いていますね。主婦がスパイって…あずきパンダちゃんって…お菓子引いた音かい!…などツッコミどころが満載でストーリーはあるものの、それを意味のないボケで消してしまうので…よくわかんないけど面白かったです。もうゆる~い世界なんですよ。何でもありなんですよね。真面目にやってる自分が変なの?って思っちゃうぐらい。なので見る人を選びそうなマニアックな映画なんですが「時効警察」が好きな人にはたまらないかもしれないですね。
でも毎日同じような生活を送ってる時に、急にスパイになって目立たないように地味に暮らすなんてちょっと楽しそう。買い物も、映画も、お出かけも誰もが疑わないような流せてしまって覚えられないような事をする。それを考えるのが難しいけど世間を知る事が出来そうです。もしかして普通って案外難しいのかもしれません。


主演の上野樹里は若いですね。昔NHKの連ドラに出演してた時からそんなに対象変わってないイメージだけど、よく見たらだいぶあか抜けてますね。でも、この映画ではまだまだちょいと田舎っぽい。
蒼井優ちゃんは…こんなハジけてる蒼井優ちゃん見た事なかったので、かなりびっくりしました。外人が好きで岩に住んでいて食べている物もみんなと違う。上野樹里と対照的にしたかったのかもしれないね。
岩松了さんとふせえりさんの「時効警察」コンビは夫婦役なんですが、こんな夫婦が近くに住んでたらやりにくいなぁ(笑)話し合いも全然前に進めなさそうです。個人的にはそこそこラーメンを作り続ける松重豊さんと不思議な刑事コンビが面白くて印象に残りました。

2008年7月5日土曜日

虹の女神 Rainbow Song

「虹の女神 Rainbow Song」をみた。


岩井俊二監督初プロデュース作品という事で気になってました。市原くんと蒼井優ちゃんも出演してたし、何より大森さん目当てで見た「花とアリス」が凄くよかったので!可愛かったよなぁあの映画。。。

ある女性の死をきっかけに、その子との出会いや一緒に過ごした時間を思い出しその存在の大切さにやっと気づく…
という話なんですが、とってもよかったです。最初は友だちのストーカーという変な出会いだったけど、話は合うし一緒にいて楽しい。すごく仲の友だち…のはずだった。でも、ある一瞬でその想いが変わる。気がついたら目で追ってしまうし、その存在が自分の中でどんどん大きくなる。でもそんな事言えないから何も変わらないふりするけど、映画を見てる自分にはすごくその想いが伝わってくるんですね。それが何か涙がでそうなくらい切なくて。何で気づかないの?って思っちゃう。当たり前のようにそばにいて、何でも言えて、周り男性とは違う存在なら…好きになるっちゅうの!!(笑)なんて鈍感なのと思いつつ、そこがいいのかなぁなんて思ったりしてね。苦しいけど楽しくて愛しくて。恋ってそんなんだったなぁと懐かしくなりました。
途中で年上の彼女とのエピソードがあるんですが、これも何となく気持ちわかる。ダマすつもりじゃないけど、本当の事言ったら絶対つき合ってなかったはずだよね。それって中身を見てもらえてなかったんだなと思って悲しくなりました。


主演の市原隼人くんはほんとかっこいい。元気があって明るくて。根性ない所や鈍感すぎる所も笑顔や優しい雰囲気でカバー。自分は好きだからいいけど暗い役もいけてると思うよ。いろいろあって大変そうだけど、これからの活動を期待しています。
上野樹里はこんなにいいと思わなかった。こんな風に悩むような役はあまり見た事がなかったもんね。自分が同じ女性だからかもしれないけど、口にしなくても想いが手にとるようにわかる。しぐさや行動、雰囲気で切なくて泣きそうになるんです。あぁ本当に好きなんだなぁって感じる。それって凄いと思います。可愛いのに嫌みもなくてどこにでもいる普通の女の子の恋っという感じもよかったです。
蒼井優ちゃんは目の見えない少女だったんですが、違和感最後の泣き笑顔が切ないです。
他にも小日向さんや佐々木蔵之助さん、びっくりするほど役にピッタリな相田翔子さんも好演。少しでしたがちょっと嫌な上司役で山中聡さんと眞島さんが出演してました。そういえば眞島さん最近ちょい役でしか見てなくて発見出来ると何か嬉しいです。もっと活躍してほしいけど、こんな役も続けてほしいかもしれません。

2008年7月3日木曜日

悪魔の手毬唄

「悪魔の手毬唄」をみた。

市川崑監督の金田一耕助シリーズ第二弾です。
今回は鬼首村で起こる事件を解決していきます。この鬼首村の風景がとても寂しく暗い雰囲気。時代の古さもあるけど、一度もいい天気!というシーンはなかったと思う。晴れていても夕方で山がオレンジ色に染まって見てると切なくなるんだよね。。。。
今回も怖かった~最初の頭割られて顔が焼けただれてる死体にもびっくりだけど、葡萄酒の中の死体…思わずうわっ!と声を上げてしまいましたよ。あれって人形なのかな?気になる…前作もそうだったけど、親が子供を思う気持ちが起こしてしまった事件。特に今回は自分もどうしようもないのかも…と思ってしまった。

主演の石坂浩二さんはやっぱりいい感じ。金田一を見てたらピリピリした雰囲気が和む。
ネタバレですが自分は岸恵子さんが犯人という事を知ってしまっていたんだね。知りたくなかったけど、書いてあったんだもの!だから誰が犯人なのか?というドキドキよりも、どうして殺人を犯してしまったのか?という事を考えながら見てました。だから実の娘を殺してしまうシーンは悲しかったなぁ。。。
そんな殺人犯を演じた岸恵子さん。あまり映画で見た事がないけど綺麗な女優さんですね。
若山富三郎さんはダンディですな。恋は盲目なため真実が見えなかったけど、この人がいたから最後少し救われた気がします。
自分が気になったのは草笛光子さんの貫禄あるヒステリックな演技と、白石加代子さんの不気味な怖さ、大滝秀治さんが前作に続いて出演してた事ですね。もしや全作品に出演してるの?!

2008年6月30日月曜日

赤ひげ

「赤ひげ」をみた。

やっと黒澤監督と三船さんの最後の映画を見る事にした。なんだか終わってしまうのが嫌で延ばしのばしにしてたけど、やっぱり見たいしね。3時間あって途中で5分程の休憩!が入るんだけど全然飽きない。もっとずっと見ていたいと思ってしまった。う~んなんていい話なんだ!


前半は病気のために亡くなってしまう人の話。病気の事よりもこの人がなぜこうなってしまったのか、どういう辛い事があったのかを知る。生きる事について悲しくなってしまうんだけど、赤ひげ先生の優しさや若い医者の成長を見て目をそらさず、ちゃんと受け止めて頑張らなければと思わされました。
後半は助けた少女おとよの心の変化と訳あって泥棒をしてしまう男の子長坊の話。二人ともとても可哀相で。。。おとよが少しずつ心を開いてお茶碗を買うシーンは感動したし、明るく元気になってほんとに嬉しかった。先生を好きになってしまうという気持ちもすごくわかる!初めて心から優しくされて人を信じる事が出来たんだもん。長坊の話は泣いてしまったよ。まだ7歳なのにあんなにしっかりして家族を支えるなんて(涙)明らかにこの後が想像出来る別れ話も切なくて。。。終わりも悲しくなくて満足なんですが、かなり個人的な意見を言うと…おとよの恋を実らせてあげたかった~やっぱり将来は長坊とって事なのかな?考えすぎ?


主演は三船敏郎さんだけど、話をひっぱるのは若い医師を演じた加山雄三さんだね。これがかなり好青年な男前ですごくびっくりした!今の加山さんしか見た事なかったからね~ちょっと若大将時代が見たくなった。しかたなく診療所に残っていたのに赤ひげ先生や患者のみなさんと出会っていろんな経験をして少しずつ成長していく姿が若々しくとても素敵でした。
三船さんは存在感ある演技でさすがだね~髭がもじゃっと顔を覆ってるので渋い顔が見れないのが残念だけど声が相変わらずいいなぁ。
いつもの事だけれど、どの俳優さんもみ~んな素晴らしい。大人だけじゃない、子役の子もすごくいいんだよね。黒澤監督の演出力にも感動しました。これで黒澤監督と三船さんの映画はお終いです。ほんとこの何ヶ月間いろんな発見と感動と…たくさんの素晴らしい映画に出会えました。日本映画のよさもあらためて知る事ができました。もっともっと見たかったなぁ。。。

2008年6月29日日曜日

ザ・マジックアワー

「ザ・マジックアワー」を見に行った。

「THE 有頂天ホテル」も映画館に見に行ったし、三谷監督と佐藤浩市さんがいろんな番組に出演してPRしてるので、これは…映画館で見なければ!と思い行ってきました。


街を牛耳るボス・天塩幸之助の愛人である高千穂マリに手を出してしまった手下の備後登は、命を助けてもらうため伝説の殺し屋、デラ富樫を探し出す事になります。しかし幻の殺し屋は簡単に見つかるはずもなく、追い込まれた備後は無名の俳優の村田大樹を騙しデラ富樫を演じさせる…


という話ですごく面白かったです。見終わった後に映画って…ほんと素敵ですね♪って誰かに言いたくなりました(笑)備後が連れ来た俳優の村田という男。俳優としてのプライドがあり、自分なりに努力しているつもりですがパッとする役に出会えずズルズルと俳優生活を続けています。やっと呼ばれた!と思ったら撃たれて死ぬ役だったり、ちょい役でも気にいられようと熱演するとかえって鬱陶しがられる。頑張ってるのに全部裏目にでちゃってるんです。彼の良さをわかってくれるのは撮影スタッフやマネージャーだけなのでした。役を降ろされてる彼を見てると寂しくなってしまうので、う~ん、どうにかならないのか!って思ってしまいます。そんな村田が運命?の役、デラ富樫に出会います。

それまでいろいろ笑えるシーンがあったのですが、ここからはほぼ笑いっぱなし!村田の騙されっぷりが素晴らしく面白いのです。話を聞くと監督(備後)の説明はめちゃくちゃで台本もないアドリブの演技ですし遠くからの撮影と言ってカメラを見せない。とにかく監督がスタート!と言えば演技が始まり、カット!と言うまで演技を続けなければいけません。でも本当に映画を撮影しているわけじゃないとわかっている自分からするとボスに大きい態度で迫るデラ富樫を見ていると殺されないかドキドキします。変な事しなきゃいいけど…って思っているとかな~りオーバーな殺し屋を演じるんです。
とにかくその活躍?でボス達は、こいつは…度胸がある凄い奴だ!とビビってしまい、デラ富樫を正式に雇ってしまうのでした。それからはデラ富樫は大活躍!まだデラを信じきれない部下に武器の取引に連れていかれて銃撃戦に巻き込まれても、撮影だと思っているのでド派手な演出だなぁ!とテンションが上がってしまい銃をバンバン撃って笑いながら大暴れしてしまう。それで部下はやっぱりデラ富樫はスゲェ!助けてくれてありがとう!借りが出来たな…とまたまた勘違い。ますますボスに気に入られてしまうのでした。その後、組織の裏帳簿を持って逃げた会計係を暗殺する事になると、監督もいないのに撮影を始めて病院で大暴れ。もちろん撮影の許可なんておりてないからマネージャーは後始末に苦労するのでした。満足のいく演技が出来るデラ富樫という役に出会えて幸せに思う村田。そんな村田を見て、この人は凄い俳優さんだ!と利用しているつもりが、だんだん尊敬のような気持ちを持ちはじめる備後。マリに逃げよう!って言われても結局戻って来てしまいましたしねぇ。
でもこのウソの撮影がいつまでも続くわけはなく…とうとう村田にバレてしまうのでした。えぇ!やっとそこでかい?と思うんですけど…命が危なくなったんだから仕方ないか。撮影をしていなかった…とショックを受けた村田はホテルを出て帰ろうとします。その前に忘れ物を取りに映画館によるのですが、そこで偶然備後たちが撮影していた映像を見る事になります。
覚悟を決めて戻って来た村田は俳優として最高の演技をするためにスタッフ達を呼んで(みんな喜んで協力する所に村田の人の良さを感じる)脚本を考え、自分達の命を守るためにボスの元へ戻ったマリを取り戻そうとします…
最後はちょっと強引にまとめた感じもします。だってボスはこれから敵対する組織とどうなるかもわかんないし、デラ富樫があんな事で逃げちゃうの?クールで頭のいい殺し屋なはずなのに?おかしいって気づくでしょ?って思うんですけど、なんとなくこれでいいや!って思う楽しさがあるから大丈夫。そんな事?よりも上手くいかなくて悩んでも、自分にとっての誇りとかやりたい事を大事にして頑張り続けていつか人生の「マジックアワー」の瞬間を迎えようよ!っていう気持ちが嬉しくなります。これがこの映画で1番言いたい事なんじゃないかな。それが伝われば充分ですよね。

え~、感想はほとんどデラ富樫こと村田を中心に書きましたが、他にもいろいろ事件は起きていますし、笑いもたくさんあります。だけど自分にとってはこの村田という男が非常に魅力的だったんです。映画が大好きな自分としては、俳優として苦労しながらも諦めずに夢を追いかけ映画を愛し続ける村田の姿勢に憧れました。こんなふうに自分も一生懸命になれたら…と思いますし、ここまで村田を夢中にさせる映画ってやっぱり素晴らしいと思いました。村田だけじゃなくて俳優さんを支えるスタッフの人たちもみんな撮影現場を大事にしているのがヒシヒシと伝わって素敵な気持ちになります。うん、映画最高♪


主演の佐藤浩市さんは素晴らしいです♪最高です♪以前に「スキヤキ~」を見た時に、とぼけた役も上手かったのでコメディだったら渋い見た目とのギャップが凄いだろうなぁ…っと思っていたのですが、予想以上にハマっておりました。
また佐藤さんが普通に演じたら絶対こんな演技はしないでしょ~と思うぐらいオーバーだったり、くさい演技をするんです。これが似合っててねぇ。ほんと1番佐藤さんが笑わせてくれましたよ。でも笑わせるだけじゃなくて、しっかり真面目な所を魅せてくれる。俳優としての誇り、映画に対する愛情。暑苦しい時もあるけど揺るぎなくてめちゃ格好良かったです。
妻夫木くんは胡散臭いねぇ。べとっとした髪型からして胡散臭い。だけどそんな妻夫木くんが結構好きなのです。真面目くんも爽やか青年もたくさん見てきましたから、変な妻夫木くんが見たいんです!なのでボスに殺されそうになってオドオド、マリさんに迫られてドキドキ、村田の暴走を止めようとパニック!になり、結局みんなに振り回されっぱなしの弱い男は凄く楽しめました。
深津絵里さんは、綺麗だけど正直もったいない感じがしましたね。佐藤さんや妻夫木くんと比べるとキャラは薄いし…ちょっと性格悪いよね(笑)だったらもっと女性としての強さを見せてもよかったんじゃないかなと思います。自分なら…なんやかんや言っても協力してくれる綾瀬はるかのほうが良いですしね。
西田敏行さんは一応渋いボスで怖そうですけど、デラ富樫がテーブルに座るとビックリして子犬みたいな目になるのが可笑しかったです。そしてデラ富樫に対するツッコミやちょっとした疑問について聞くタイミングが絶妙で上手いんですよ~同じ事を3回繰り返すシーンでは映画館っていうのを忘れるぐらい大声で笑ってしまいました。
この映画はもう一度映画館に行こうかなって思うぐらい楽しい映画です。是非映画館で!たくさんの人達と大笑いしながら見てほしいなと思いました。

2008年6月26日木曜日

女教授

「女教授」をみた。

前から、一体どんな映画なの?と気になっていました。だって原題が「女教授の隠密な魅力」ですからね。しかも主演は実力派女優のムン・ソリ。今度はどんな役を演じるんだろう?と思ってレンタルを待っていたら…共演のチ・ジニ効果?でいつも全部レンタルされていました。チ・ジニってこんなに人気があるのねぇとビックリです。さすがチャングム!とやっとレンタルが落ち着いたところをゲットしてきました。

「緑のシムチョン21」という環境保護団体の活動家ウンスクは、知性と美貌を兼ね備えた大学教授で周囲の男たちからの求愛が絶えません。そこへ人気漫画家のソッキュが大学の客員教授として赴任し、団体から環境をテーマにした漫画執筆の依頼を受けます。すると急にウンスクの態度が冷たくなりメンバー達はそれはソッキュのせいだと思い込むのですが…

という話で、少し難しかったです。ウンスクという女教授は、自分に自信があって近寄る男性は全員虜にしちゃう!と思っていそうな女性です。
いろんな男性を誘惑して関係をもつ彼女の目的っというか狙いは何なんでしょう?って思ったんですよね。別にお金がほしいわけでもないし(女教授だから十分な稼ぎがある?)愛を求めている…ようにも見えない。ただ、何となく付き合ってウザくなったら別れる。誰も本気にはならない。そんな気がしました。それは過去のある事件のせいなのかなぁ?自分が罪を犯したという罪悪感からそうなってしまう…って考えたんですけど、彼女の気持ちがちゃんと描かれていないので、よくわからないんですよね。

そんな彼女の過去を知っている(というかその事件に関わっていた)ソッキュ。彼が現れる事で自分の過去がバレてしまうんじゃないかと焦るウンスクは、今までみんなに優しくしていたのに急にイライラしだします。そんなウンスクとソッキュの関係に気づいたユ先生が2人の過去を調べて問い詰めるのですが…このユ先生とウンスクの話はなんだか人間の嫌な部分を見せられたって感じがしたんですよね。

ウンスクとソッキュは最後どうなってしまうの?と思ったらアッサリ何もなく別れてしまいました。2度と会わないことでお互い過去を忘れる事が出来る…そう思ったのかもしれません。不思議な事に何となくこの再会があっても2人はそんなに変わらない気がしました。きっと同じような生活が続くでしょう。思うように過去も現在も変えられない。気持ちもね。そんな現実を見せているようでした。


主演のムン・ソリはいつも違う顔を見せてくれるので楽しみにしていました。どっちかっていうとちょいと地味な感じがするのに女教授?と思っていたら、ほんとセクシーになっていてビックリ。そしてバンバン脱いで(たまにここまで脱ぐ必要が?と思うぐらい)女優魂も感じます。
チ・ジニは思ったよりも出演シーンが少なくてビックリしました。どっちかというとプロデューサーのほうが出演シーンもムン・ソリとの絡みも多かったですしね。ウンスクの過去を知っているので物語をかき回す存在なのかと思いきや、彼も彼女とあんまり関わろうとしないですし、関係ないと言いますし。なので彼の気持ちもよくわからなくて2人がどうしたいのかを考えるのが難しかったです。っていうかこの映画自体何が言いたいのかよくわからなかったです(笑)

2008年6月23日月曜日

めがね

「めがね」をみた。


荻上直子監督の映画は「バーバー吉野」「かもめ食堂」も好きなので、すごく楽しみにしていました。みたかったんですけど、結局いけず…友達にはこんな映画を見るなんてくら~いなんて言われましたがレンタルになった所を大喜びでゲットしてきました。

春の兆しが訪れた頃、都会からやってきたタエコはとある海辺の町の空港に降り立ちます。そして民宿「ハマダ」に到着した彼女は一風変わった宿の主人・ユージと愛犬、カキ氷を振舞うサクラやなぜか朝ごはんを食べにきては遅刻する高校教師のハルナといった不思議な人たちと出会う…


という話でなかなか面白かったです。この映画、何があるのかな?とか何が起こるんだろう?とか考えたらいけない気がします。だって何にも起こらないから(笑)ただ、そこに海があって民宿があって不思議な人たちがいる…それだけなんですけどなぜか癒される~という感じがしました。タエコは最初朝起きたら知らない人が隣に座ってたり(これは困る…)ごはんを同じテーブルで一緒に食べたり、朝海辺で行なうメルシー体操(誰がふりつけを考えたんだろう…)を見て都会から1人になりたくて、癒されたくてやってきたのに、かまわないでほしい!と思って一度「ハマダ」を出ます。そしてもう1つの民宿「マリンパレス」に向かうのですが、そこもおかしな民宿でみんなで畑仕事して午後は勉強会…民宿なのに??って思ってしまい、やっぱり「ハマダ」がいい!と戻ることになるんです。戻る途中、タエコはいろいろ考えたんじゃないんでしょうか。民宿の人たちが言っていた“たそがれる”について。

言葉にしないし約束もないけれどなぜか、季節になると自然と戻ってきてみんなでのんびりしながら美味しいご飯をたべたそがれて寝る。それってもしかして理想の生活なのかもしれません。だけど、それは長くは続かない。旅はいつか終わってしまいます。この季節が過ぎればみんな自分の世界に帰っていくんです。そしてまた季節がめぐると集まってくる。また、みんなに会える!そう思えば素敵な旅から現実に戻っても思い出せば癒され、何でも頑張れそうですもんね。あぁ~自分も旅に出たい!けど、自分にとって1番の癒しは映画!なので、映画が見れないとなれば禁断症状が確実に出る!と思います。せめて近くに映画館がある場所がいいです…ってやっぱり自分はたそがれは向いてないのかも(笑)
主演の小林聡美さんは、都会からこの不思議な世界へやってくる戸惑いやおせっかい?をやいてくる人たちに対する態度を見てると、わかる!と感情移入しやすいです。きっと自分もこの「ハマダ」に何にも知らずにやってくるとそうなると思うので。
光石研さんはとても素敵でした!個人的にはこのユージさんの存在だけで癒されましたね。荷物運んでくれない所はえぇ!運ぶっていったのに?と驚いてしまいましたが、なんか…そんなのどうでもよくなってくるというか。まぁ自分で運べばいいか!と思えてくるのが不思議なんです。
もたいまさこさんは、何だこの変なおばちゃんは!と笑ってしまうんですが、考えるとちょっと怖い(笑)何のためにやってくるかもわからないし、お店でカキ氷を売ってるかと思えば代金は何でも良いらしいし(それはありがたいけど…)なぜかこのサクラさんに優しくされるとみんなが羨ましがるんですね。その理由は描かれてないのでわからないんですが、きっともの凄い人なんだろうなっていうのは伝わります。だから彼女がくる季節になるとみんなが集まる。ほんと不思議でした。
あと、遅刻ばっかりして大丈夫なの?と思ってしまう市川実日子さん、メルシー体操が妙に可愛い加瀬亮くんもみんな個性的で面白かったです♪

2008年6月22日日曜日

天上の恋人

「天上の恋人」をみた。


リュウ・イェとドン・ジェが出演している映画がいつの間にかレンタルに!これは見なければと早速レンタルしてみました。


銃の暴発で視力を失ってしまった父親、耳が聞こえない息子チャークァン、その家で暮らす事になった口の聞けない少女ユイチェンをほとんど説明なしで静かに描いていて…不思議な気持ちになりました。

チャークァンは幼い頃の事故で耳が聞こえないのですが特に気にしてるという感じはなく爽やかで明るい青年です。同じ村に住んでいるチェーリンに片想いをしてるんですがどう想いを伝えたらいいのかわからず字をかける獣医の先生に頼んでラブレターを書いてもらいます。その代わりにほぼ毎日水を運んであげる姿が健気です。
でも先生はそんなチャークァンの思いを裏切りチェーリンと深い仲になってしまいます。何もしらず努力してるチャークァンを見てると切なくなります。
でも結局先生は仕事のため村を出てしまい妊娠したチェーリンは置いていかれてしまう。最初はその事に怒っていたチャークァンだけど最後は…全部を受け入れようとしてたんじゃないかと思います。ユイチェンは兄を探しに村へ来たのですが話せないためどういう少女なのか謎ですね。働いている姿やチャークァンや父親に優しい所を見ると良い子なんだなって思うんですがなぜここにいるかわからないんですよね。

最後はユイチェンが村を去ってチャークァンとチェーリンは幸せになるのか、それともチェーリンが先生のもとへ行くのかと思ってたら…えぇ!という意外すぎる終わり方でした。今まですべてが自然でその土地の雰囲気をいかした美しい映像と静かな想いを描いていたはずなのに急にファンタジー?っぽくなりました。なぜこの終わり?自分は普通でも十分良かったんじゃないかと思うんですけどね。。。


主演はドン・ジェでしょうか。「至福のとき」では盲目の少女でしたが、この映画では話せない少女を好演。少し冷たそうに見えますが小さくて細くて健気な彼女は守ってあげたくなる可愛さがあります。
リュウ・イェは今までいろんな田舎青年を演じてますが今作は今までの中で一番明るく楽しそうです。つねに笑顔だし。

2人の演技も良いけど村の景色も素晴らしいです。チャークァンが住んでる家なんてどこに建ってるの?ってぐらい崖が近いです。そこでヨロヨロしながら自転車の練習をするもんだから落ちないかハラハラしました。どこまでも続く畑や大きな井戸、ユイチェンがチャークァンを探しに行く時にそびえたつ山などが美しかったです。こういう場所に一度行って癒されたいですねぇ。。。

2008年6月21日土曜日

リアル・フィクション

「リアル・フィクション」をみた。

これもキム・ギドク監督の初期の作品なんですが主演がチュ・ジンモ。チュ・ジンモって「カンナさん、大成功です!」に出演してるような若手で男前の俳優さんだよね。キム・ギドク監督がそういう俳優さんを起用するって不思議だなと思ってました。一応チョ・ジェヒョンやチャン・ドンゴンも男前ですけど、やっぱりちょっと違いますもんね。。。


その若者は公園で肖像画を描いて暮らす画家でした。ヤクザに笑われ、お客に料金を踏み倒されながらも絵を描き続けていたある日、彼はビデオカメラで彼を撮影し続けていた少女の似顔絵を描きます。彼女はお金を持っていないから別のもので払うと言い、彼が少女についていくと…


という話で、とても面白かったです。と言ってもかなり好き嫌いが別れる映画じゃないでしょうか?いつものように何の説明もなく、台詞も少なく若者がなぜこんな生活を送っているのかわからないままなのかな?っと思っていたらそうじゃありません。少女についていき出会った1人の男…それはもう1人の自分だったのでした。最初は見た目が全然似ていないので、何を怒っての?って思いながら見てたんです。そしたらその男がお前の人生は辛かっただろう?みじめだっただろう?と言い、銃を取り出し俺を殺したい相手だと思って撃て!といいます。最初は戸惑っていた若者が、徐々に思い出したように怒っていき同化していくように見えた時、あぁ~これは自分自身なんだなと思いました。そして彼は自分自身を撃ち殺した後、本当に自分の憎んで殺したいと思っている人達を殺しに行くという復讐?のような物語が始まりました。まずは自分の書いた絵を気にいらず目の前でビリビリに破いて捨てた女性。彼女を追いかけ尖ったえんぴつで刺し殺す、今度は自分の絵を利用したカメラマンを殴り殺し、お店に違う男を連れ込んでいる恋人を殺し、昔愛していた女性を無理矢理奪って結婚したのに幸せに出来ず離婚した友人を毒蛇で殺し…どんどん殺人を重ねていきます。

そんな彼が他の殺した人達がと違った理由で会ったのは元恋人でした。最初は同じように恨みながら一気に殺すのかな?なんて思ってましたけど、ちょっと雰囲気が違う。彼女も彼と同じようになぜこんな事に?と人生に絶望していました。そしてもう生きているのが辛いと言う…彼女は最後どうなったのか結局はわかりません。他の人とは違って死んだ姿を見せなかったので。でも、自分は殺したんじゃないかと思います。それは彼女にこれ以上つらい目にあってほしくないから、彼と同じような思いを抱えて生きてほしくないから。だからって殺していいっていう理由にはならないと思うけど切なかったです。


他にも軍隊で彼を傷つけた後輩を冷凍室に閉じ込め、金を取り上げるヤクザを撃ち殺したり、彼を辱めた刑事を殴り殺したりします。それをずっと撮り続けている少女も。この少女はどういう存在?これも自分自身なの?って疑問に思いましたが、この少女を殺す事ですべての殺人から逃れる…じゃなくて殺人が終了したという意味なのかなと思いました。それでどういう結末になるの?と思っていたら…えぇ!そういうオチですか?とビックリです。


主演のチュ・ジンモは映画でちょこっとしか見た事がないんですが、めっちゃ綺麗な顔してるんだなぁと思いました。鼻が高い!横顔が彫刻のようです。そんな若くて男前な俳優さんなのに地味な服を着て綺麗な部分を全部抑えて冷血な殺人者となる。言葉にはしませんが殺してやる!という声が聞こえそうです。こういう演技も見れて嬉しいですね。だけどなぜにチュ・ジンモなの?って考えてみると、若さがあるほうが勢いと思い込み!がありそうですし、多少男前じゃないと見ているのに辛いものがあるかな?と思いました。

2008年6月18日水曜日

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」をみた。

何を借りようか迷っていたら、なんとなく目についたのがこの映画。ほんわかした優しい雰囲気が多い岩井監督の映画が見たくなったので借りてみました。花火大会が行われる夏の一日を爽やに甘酸っぱく、そして少し寂しく描いている映画で面白かったです。50分という短い映画なのであっという間に終わっちゃう感じがしてもっと見たくなりましたけどね。


小学生の男の子が主人公でクラスの可愛い女の子が好きなんですが、彼女の事をずっと想っている友人がいるし男同士の付き合いも大切にしなきゃいけなくてなかなか行動を起こすことが出来ません。いつも見てるだけ。そんな彼にもチャンスがやってきます。最初はプールでの勝負に勝った彼の友人が花火大会に誘われるんですが、友人は途中で行く気がなくなります。(そこが小学生っぽくって好き)友人の実家の病院で偶然会った彼女は友人が行く気がなくなったと知りショックを受けて人はみんな裏切るもの…と意味深な発言をします。そこで彼は自分は裏切らない!と言うんですね。そこに突然彼女の母親が現れて嫌がる彼女を連れていってしまいます。それを見た彼は誘われたのが自分だったら…と思うと急に場面がプールでの勝負に戻り彼が勝った設定の話が進むんですね。それが面白いです。彼女に何がおこったのか彼はわからないまま彼女と過ごしますが、それがすごくいい。大人だったら理由を聞いて慰めたり元気づけたりしそうですが、子どもだからどうしていいのかわかってない。でも何にもしなくても、ほしい言葉をくれなくても、ただそばにいてくれるだけで気持ちが落ち着いてくるなんていいなぁ。。。そういう存在がうらやましい。そう思えるような純粋だった頃に戻りたいなぁと思いました。

それに去年は一度も海も花火も見てないなぁ。。。だから今年こそ思いっきり海で遊びたいなぁ。
出演している奥菜恵といい小橋くんといい…みんな若くて可愛いな~小学生ぐらいだから当たり前だけど。こんな可愛かった子ども達が大きくなって結婚したりいろんな問題を抱えたりするんだもんね。いつまでも子供だったらいいのにと思い大人な自分を反省しました。

2008年6月15日日曜日

Sweeney Todd

先日DVDリリースされた『Sweeney Todd』をみた。

これ当初は”ミュージカル映画”と言うことでかなり購入を悩んだところ(笑)。と言うのもかつて『シカゴ』という映画DVDを購入し観てから初めて”ミュージカル映画”だったことを知り、あくまでもボンクラ親爺個人の話ながら、10分と観ないでお蔵行きとなった経緯から、何故か”ミュージカル映画”にはトラウマ?があったりする(謎)。まぁそんなワケで購入を悩んだが、キャストがJohnny Depp(ジョニー・デップ)、某大型店でのPVを観て音楽部分が少ないかな?との印象と、「10%OFF」に魅かれて購入した。

で内容だが、喉元流血ドバドバなシーンが盛り沢山?とか人肉食を描いた作品なだけにR-15指定はともかく、詳細はネタバレになってもナンだし、巷間の劇場鑑賞の諸氏らのレビューにお任せすることにして、本映画については別角度からレビューしてみたい。

まず製作者らは本作がフィクションであることを念頭にしながら、17世紀から18世紀にかけての英仏にその元になった事実があるらしいことを、学者等のコメントで示している。歴史的には理髪師が自分の妻を寝取った客を殺害したらしい記録とか、人肉食事件とか・・・そうした昔の話が結びついて本作品が創作されたとの見解にあるようだ。本作品は『The String Of Pearl』との英国での連載小説が原型と述べられている。それがヒットし”シャーロック・ホームズのベーカー街221b”のように、本作品もフィクションでありながら居住地も与えられていたりするらしい。
話は戻るが主役である「スウィーニー・トッド」の居住地も「186 Fleet Street, London, UK」となっているとのこと(汗)。
ロンドンのほぼ中心部であり、ハイドパークやピカデリーサーカスあるいはトラファルガー広場等からそれほど遠くない位置にある。とまぁこんな感じだが、本作のエピソードとしては、セットの制作が始まりキャスティングも決定しクランクインの2か月前まで、監督や製作者らはメイン・キャストであるジョニー・デップの歌を聞いたことがなかったと述べている(笑)。音痴だったら吹き替えしたのか。

2008年6月14日土曜日

妻は告白する

「妻は告白する」をみた。


増村監督の映画でどれを見ようか…と考えたら、ちょっとシリアスな映画が見たいと思ったので、この映画にしてみました。

大学教授の夫とその妻、製薬会社の社員の若い男が登山中に事故にあい、大学教授だけが死んでしまいます。世間はそれを妻が故意に殺したのではないかと疑い裁判が始まるのですが…という話で面白かったです。

夫は事故で死んだのか、それとも妻が殺したのか…という謎があります。殺したとしても、気持ちがわからなくないんです。貧しい暮らしをしている時に夫と出会いこの暮らしから抜け出すために結婚して、いい妻になろうと努力するけれど夫は冷たく文句を言うだけで子供も生ませてくれない。こんな生活が嫌で死のうかと思った時に、若くて優しくて自分の唯一の味方でいてくれる人に出会うわけです。
世間にどう思われてもいいから彼を愛したい、ずっと一緒にいたい…という気持ちは抑えきれず彼も奥さんを好きな気持ちに気づいて、二人は世間の人にどう思われようと一緒になろうと決意します。結局は裁判では無罪になるんですが、妻は本当は自分が殺したという事を告白してしまいます。彼はそれで奥さんの事が急に恐ろしく見えるし、今までずっと自分を騙してたのかと思うと一緒にはいられず離れる決意をします。別れるときに「人を殺す人間に、人を愛する事ができるのか?」と言います。その言葉を聞いた時、この人は全然わかってないなと思いました。奥さんは愛するからこそ夫を殺したんです。もちろん人を殺していい理由なんてないのはわかっています。だけど目の前で愛する人が苦しんでいてもしかしたら死ぬかもしれない。憎い夫のせいで彼がこんなに苦しんでいる。だったら…自分はどうなってもいい。彼を、愛する人を助けたいそう思ったはずです。

もうちょっと妻の気持ちを考えてほしかったな。だからといって若くて優しい男性もどうだろう。。。奥さんが殺したのでは?とずっと疑問に思いながらも一緒にいてくれるけど、殺したとわかれば急に態度が変わるなんてちょっと酷くない?と思っちゃいました。婚約者が言う通りきっと誰も本気で愛してなかったんでしょうね。本気で愛してたらもっと違う結果になってたんじゃないかなぁ。。。


主演の若尾文子さんはまさに奥さん!という感じがします。夫にはふさわしくないほど若くて色っぽい。これは誰もが夢中になりそうです。
川口浩さんは若尾さんとは「最高殊勲夫人」で共演していてこの映画が大好きな自分としては嬉しかったんですが、ちょっと嫌な男でしたね。若さゆえというのもあるんでしょうがハッキリしない優柔不断な態度が女性としてはイライラしたり。自分が好きなのは婚約者役の馬淵晴子さん。綺麗な人ですね。きっと誰よりも奥さんの気持ちを理解し、婚約者の事も自分の事もちゃんと考えられる大人な人だと思います。だからどうしようもない想いが悲しかったりするんですけどね。

2008年6月11日水曜日

女帝 エンペラー

「女帝[エンペラー]」をみた。


映画館が遠くて車を運転出来ない自分は泣く泣く諦めた映画をやっと見ることが出来ました。


唐の時代が終わりその後権力闘争による動乱が続く古代中国の五代十国時代。リーは皇帝である兄を殺して王位を奪い、さらに甥にあたる皇太子ウールアンをも抹殺しようと画策します。王妃ワンは、義理の息子でありかつては想いを寄せていたウールアンを守るためにリーを新皇帝と認め胸の奥では復讐を誓っていたのでした…という話で「ハムレット」が原作になっているらしいのですが、読んだ事も見た事もない自分はわかりにくい所もありましたが、面白かったです。何がわかりにくかったかというとワンの気持ちですね。最初はウールアンをまだ想っていて彼のために復讐を誓いリーがウールアンの命を奪おうとするとどんな手を使ってでも彼を守ろうとする。そのためにむち打ちの刑になった人は見るのも辛い惨い殺され方だし、ウールアンを愛するチンニーを利用し彼女の家族までを巻き込みます。どんなふうに思われようと関係ない。すべては彼のためなのか…と思ってたんですが、リーの事も少しは想ってるように見えたのですが…気のせい?最後のあの涙は何なんでしょう?

物語も良かったけれど映像も本当に綺麗でうっとりしました。チャン・ツィーが出演しているので「LOVERS」を思い出しますね。アクションまで華麗で一つ一つきちんと決まってますし、ウールアンを殺そうとするシーンは首が飛んだりして結構グロいと思うのですが飛散る血までも美しい。ここまでくると芸術ですね。


主演のチャン・ツィーは可愛いし王妃としての貫禄もなかなかありますが、本当の気持ちがよくわからないのがなぁ。個人的にはウールアンを思う切ないシーンやリーの気持ちを知り泣くシーンよりもチンニーを虐めるシーンがリアルで好きでした。女性って怖いわ。
ダニエル・ウーは男前ですが、やっとみんなと絡んできたと思ったら遠くに送られたりして思ったより活躍しないのがもったいないです。
この映画で光ってるのはやっぱりジョウ・シュンでしょう!もう細くて大きくてクリクリした目がお人形さんみたいで、無垢で愛らしい。心から想っていても無理矢理押し付ける事しないしね。自分だったら絶対チンニーを選ぶのに。
グォ・ヨウは何か目で追いかけてしまうんですよね。存在感ありますしちょっと無気味な感じがします。やる事が徹底的で冷たいようにも見えますがワンに対する愛は本物。だからワンの気持ちも少しは揺らいだんじゃないかと思わせてくれました。ただの嫌な男に見せないのが凄いです。さすがですね~

2008年6月9日月曜日

好色一代男

「好色一代男」をみた。

増村監督の映画ですし、前から市川雷蔵さんのコメディが見たいと思ってて共演は気になる船越英二さんという事でこれは見なければ!と思って借りてみました。

三度のめしより女性が大好き、女性のためならなんだってしてやりたいボンボンのいろんな意味でダメ男が親に勘当され家を出て全国各地の女性達を助けてあげるという話でとっても面白かったです。


なんといってもこの世乃助という男が魅力的です。女性と一緒にいるのが何よりの幸せ、しかも一人じゃなくて世の中の女性全員を本気で幸せにしたいと思ってるあまり世の中や女性の本当の怖さを知らないボンボンなのです。だからいいのかなぁ。女性が道を通れば「ちょいと!そこのかた!」と声をかけ美しい女性はみ~んな天女だと思って可愛がる。男には一銭のお金も出さないし情けもかけないが、女性ならいくらでもお金を出してしまうんですね~こんな男がいたら楽しいだろうね。お金をためる事も働く事も大切。だけどお金を抱いても何にもならない。だったら自分の好きな事に使ったほうがいいじゃない!という気持ちで自分も豪遊してみたいなぁ…と思うけど小心者の自分は絶対出来ないでしょうねぇ。。。
貧乏だろうがお金があろうが望みは女性の幸せただ一つ。凄いですよね。ここまでくると、いい人に思えてくるし見てたら楽しくなって元気が出てきました。



主演の市川雷蔵さんは…もうイメージがガラガラと音をたてて崩れました。ずっとクールでかっこいい姿しか見てなかったから女性を追いかけて足に捕まってでも話しかけようとする姿を見てえ~こんな事雷蔵さんがやっていいの!?とびっくりしました。
若尾文子さんはかっ可愛いなぁ。。。綺麗な女性はたくさんいたけど飛び抜けて綺麗だし、クールな所に惹かれます。
中村玉緒さんは若くて可愛い♪一番長く世乃助と旅をした女性ではないでしょうか。妾として生きるよりも逃げ出して好きな人と一緒にいるほうが幸せ!と思ってたら結局連れ戻されちゃった。だって世乃助弱すぎる…ボコボコにやられてるし。その後の再会は悲しいはずなのにちょっと面白いんですよ。不思議。
船越英二さんは今回は浮気はしてませんが、女性に入れ込んでしまった男の役でした。偶然出会った世乃助と遊びに行くけど紹介する女性は問題のある女性ばっかりなのが可笑しい。ここで世乃助におばあさんを紹介するシーンはかなり笑えます。その後世乃助のおかげで好きな人と一緒になれるけど、数年後はもの凄い貧乏で妻の尻にしかれています。でも個人的にはその人生に疲れてやさぐれた感じが好きだったりする(笑)どんな格好をしても男前でセクシーなのでした。

2008年6月8日日曜日

靴に恋する人魚

「靴に恋する人魚」をみた。

見たかったんですが結局見に行けなかったので、いつになったら発売されるんだろう?とずっと待っていた映画をやっと見る事が出来ました♪

絵本が大好きな車椅子の少女ドド。手術を受けることになりますが絵本で読んだ人魚姫のように声を失わないか心配でしたが、ちゃんと話せますし歩けるようにもなりました。そしてドドは靴が大好きな女性へと成長します。
靴が彼女の世界の中心でした。それに答えるようにどの靴も彼女にピッタリ似合い彼女が履くととても可愛らしく幸せな靴に見えました。そんなある日、たまたま通った歯医者で素敵な男性スマイリーと出会い少しずつ時間を重ねて結婚する事を決めます。そのときドドは幸せには黒羊と白羊が必要という言葉を思い出します。だからスマイリーがどっちも選べず紫羊のぬいぐるみでプロポーズするのがすっごく可愛い♪現実で考えると少々くさいですが(笑)
全部が幸せで楽しい毎日でした。ただスマイリーはだんだんドドが大好きすぎる靴が怖い存在になってきます。そこで靴を買うのを我慢してみては?と提案して彼女も承諾するのですが…ドドは元気がなくなり靴をさけるあまりに周りが見えなくなって事故にあってしまい足を失ってしまいます。

自分が苦しい時、悩んでいる時は周りが見えなくなって自分中心になっちゃってどうして?と考えて悲しむ。だけど自分だけが苦しいんじゃなくて自分を大切に思ってくれる人も一緒に悲しんで心を痛めてるんですよね。それに気がついて自分は1人じゃないし、すべてを失ったわけじゃないんだって思えたら一歩前に進める気がします。
幸せかどうかは今の段階ではわからなくても、そこからまた新しい物語が始まっていく。。。


主演のビビアン・スーはとっても可愛いです。本当に絵本の中のお姫様のよう。どの洋服もキュートでスタイルがよくて!スラッとした長く細い足にはどんな靴もバッチリ似合う♪性格的にも女の子っぽくて言葉ではなくて仕草や行動が可愛いんだよなぁ。
ダンカン・チョウは爽やかで優しい王子様!という感じ。
いつでも彼女の事を考え大切にしている所もよいですし乙女心を知らずせっかくのプレゼントを振って確かめるという行動も可愛いなと思いました。
エンドロールを見て気づいたんですが…ナレーションがアンディ・ラウでした!!知らなかった~という事でもう一度ナレーションを聴きなおしたのはいうまでもありません(笑)

2008年6月6日金曜日

私たちの幸せな時間

「私たちの幸せな時間」をみた。

韓国で上映された時もヒットしていて評判もよく気になっていて見に行きたい!と思ったのですが上映期間が短く時間もあわなかったので泣く泣く諦めた映画をやっとゲットしました。


男は3人を殺した死刑囚ユンス。女は3回自殺未遂をした元・歌手ユジュン。死から逃れられない、出会うはずのなかった2人。人生に絶望し、孤独を抱えた彼らが向き合うこととなった…


という話でとても面白かったです。
おばの頼みで無理矢理毎週木曜日10時から13時の面会時間にユンスに会うことになったユジュン。でもユンスはおばのシスターに対して酷い態度をとり心を開いてくれません。でもユジュンはそこから自分に似ているものを感じます。ユジュンのユンスに対する思いが変わったのはユンスが殺した家政婦の母親と面会した時だと思います。いくら会っても大丈夫だ!と言っても愛する娘を殺した相手。その人が目の前にいるとなれば気持ちは抑えられずユンスにつめよる母親。やっぱりそうなるよね…と見てて苦しくなるのですが、何とか気持ちを落ち着けさせた母親はユンスを赦すと言ってくれます。そして謝り続けるユンスを見ていたら本当に3人の人を殺したんだろうか?と思ってしまうほど小さく見えるんです。そこから2人の関係は変わります。
そして毎週木曜日の10時から13時の面会時間は2人にとっての幸せな時間になっていきます。ゆっくりゆっくり時間を重ねてお互いを知る。お互い今まで辛い人生だったけれど、やっと人を信じれるようになって大切に思えるようになる。あんなに早く死なせてと言っていたユンスも子供たちと文通したりして、このまま刑務所にいて文通してユジュンにあえるなら一生刑務所でもいいから生きていたい…と思い始めます。なのに幸せな時間はいつまでも続かなかったのでした。


自分は最後まで見て、この2人は出会えてよかったのか?と考えてしまいました。確かにユジュンは止まっていた時間が動き出した気がしますし、ユンスはずっと地獄のような人生だったけれど最後にもう1度誰かを愛せて幸せな時間を過ごせて救われたと思います。だけど…世界に愛があるって知って生きたい!と強く思っても死ぬしかないなんて…しかも他の人の罪を被ったせいで。。。死刑が決定になった時は早く死ねると喜んだかもしれない。これでいいと思ったかもしれない。だけど生きたいと思い始めたのに生きれないなんて。彼の犯した罪は許されるものじゃないけど被害者の母親が赦すから死なないでとも言ったので生きて罪を償ってもいいのでは?と思うと余りに悲しすぎて。
でも、これでいいんだと、暗い人生で終わるよりはほんの一瞬だけでも幸せだったからきっと来世では…と自分を納得させました。


主演のイ・ナヨンは美人で目力がありますが疲れている感じがします。そこから彼女の持つ悲しみがにじみ出ていますね。
カン・ドンウォンは人気がある美少年というイメージだったので、こんな死刑囚の役ってどうなんだろう?と思ってましたが、結構似合っていてビックリしました。最初はちょいと冷たい感じがしますが、笑顔が戻ってくると可愛らしくて。
2人の別れの前に自分を泣かせてしまったのはイ主任を演じたカン・シニルです。いつも優しくユンスを見守っているて良い人だなぁって思っていたのですが、ユンスが自分で作ったネックレスをプレゼントするシーンで手錠をはずしてくれました。その行動があまりに自然で嬉しくて何だか泣けてきたんですよね。何にも言わないけど2人を大切に思ってるんだなぁって感動しちゃいました。

2008年6月4日水曜日

第三の悪名

「第三の悪名」をみた。

悪名シリーズ第5作。田中徳三監督の作品ですよ♪今作では清次の後ろ姿から始まります。お正月でめでたいし最初から二人一緒だったのでこれは楽しみ♪と思ったんですが、やっぱり二人は離れてしまいました。ちょっと寂しいよ。いいコンビなのに~あと、お気に入りのお銀さんは登場せず。


朝吉はある女親分お妻と出会います。その親分は朝吉が部隊で一緒だった粟津の義理の母親。実はお妻と粟津はお互いの事を想っているのにお妻が一緒になる事は出来ないと拒否してるんですね。

粟津にはかたぎでいてほしいし簡単に気持ちの整理は出来ないですよね。そのやりきれない思いが朝吉に向かっています。愛してはいなけど彼のために朝吉と一緒にいる。朝吉もそれをわかって一緒にいる。もう、なんなのこの切ない不思議な関係は!と想っちゃいますよね。。。朝吉はどこまでいい人なんだ。粟津のためにまっとうな道に進むよう説得したり、ヤクザに捕まったら助けようとしたり。家に戻れば何も言わずに去っていく。男前すぎ!
そして気になるのはお照は朝吉に惚れているのでしょうか?だって…朝吉がお妻と朝帰りしたとき凄い形相で追い出しちゃいましたよ。これはどう考えても嫉妬にしか見えませんが。。。確かに貞が亡くなって10年たって落ち着いたかもしれんし、その間ずっと一緒にいたら男前で頼りがいのある朝吉に惚れる気持ちもわからないわけじゃないけど…複雑です。清次が襲われた時は死ぬのは貞だけで十分。復讐なんて考えないで!って泣きながら止めてたので貞への愛を感じたんだけれども。あぁ~もうどうなの?めっちゃ気になるじゃないですか!


印象に残るのはやっぱり長門裕之さんですね。めっちゃ若くて細くてなかなか男前。朝ドラでずっと長門さんを拝見してましたが、昔はこんな感じだったのか…と驚きました。ちょっとサザンの桑田さんに似てませんか!?
着物姿は勝新太郎さんに負けちゃってう~ん…って感じだけどスーツはめっちゃかっこいい♪哀愁がありますね。すっごく真面目な朝吉、軽くて面白い清次とはまた違った男の魅力。クールで渋いですだけどケンカは弱そうですしヤクザには向いてない。それでもなんとかいっぱしのヤクザになろうと彫り物をしたりする。すべては愛する人のためかぁ。素敵だけどまだ考えが子供だなとも思いますね。だから一途なのかもしれないしね。お決まりの大暴れのシーンもスカッとして楽しい☆みんなボコボコになっちゃってカポネなんてコントかよ!とツッコミたいぐらい服がビリビリに。わっかりやすいなぁ。いつか自分もどさくさにまぎれて暴れてスッキリしてみたいです。

2008年6月1日日曜日

武士の一分

「武士の一分」をみた。

山田洋次監督の時代劇三部作の最終章です…よね?前二作を見てたので映画館に見に行こうか迷ったんですが、友達の話を聞くとオススメってわけではなさそうだったので結局見に行かずDVDでの鑑賞になりました。


毒見役を務めていた三村新之丞は貝の毒にあたり、その目の光を失います。死のうとする三村を妻の加世は一生懸命励ましますが今後の事が心配になり親戚に促され城の有力者島田藤弥のもとへ相談に行くが…


という話で面白くて感動もしたんですが、前二作と比べると。。。山田洋次監督が描く時代劇は殺陣が凄かったりヒーローのような人物がいるわけではなく一般のどこにでもいたであろう武士、むしろお金がなくて庶民とそんなに変わらないような地味な生活を送る武士が主人公でした。だから自分も感情移入出来たと思います。何だか自分に近い存在に感じられました。ところが三村新之丞からは地味さを感じられませんでした。
そして話があんまり好きではないなぁ。こんな話はいくらでも見てきたし、別に嫌いではないけれど「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」と比べると話が暗い。。。
これが三部作の二番目だったら最後で思いっきりいい話を描いてもらって気持ちよく終われるんですが…これでは複雑な気持ちになってしまいました。

たくさんの助演男優賞を受賞している笹野高史さんは「寝ずの番」でも素晴らしかったんですが、この映画でも光ってましたね。あまり目立たない役なはずなのにめっちゃ存在感あります。見た事ないけどこの時代には絶対こんな人がいたんだろうなと思わされます。
楽しさとちょっぴり悲しさがいいバランスでした。坂東三津五郎さんは出演シーンは短いし嫌な男なんですが、貫禄や品があってただの嫌な男なだけになってないのがいいです!それに剣をもった立ち姿が綺麗です。だから最後の戦いのシーンはもっと見たかったです。

2008年5月31日土曜日

ヒーリング・ハート

「ヒーリング・ハート」をみた。


トニー・レオン主演でずっと気になっていましたが、映画祭のみの上映で見れないんだろうなぁと思ってたらいつのまにかレンタル開始になっていてビックリ!レンタルになった所を早速ゲットしてきました。


医師のローレンスは恋人を事故で失って以来、クールな独身生活を続けていましたがある日ふと入った病室に同僚のポールが想いをよせるジャッキーが横たわっていました。いつもポールがしているように意識のない彼女に語りかけてみると、なんと彼女が目を覚ましました…

ってこのストーリーだけでもありえない!展開なんですが結構この映画好きです。優しい雰囲気がいいのかな。目を覚ましたジャッキーの面倒を見るポール。でもジャッキーはそれがありがたいけど自分の時間もないし自由がなくなるようでポールの想いに答えられませんそんなポールよりもローレンスになぜか惹かれてしまうんですね。やっぱり最初に会った人だから特別!って思ってしまいますし、ポールと比べると心配しているのもわかるけど、ほどよく離れてるのがいいんですよね♪ローレンスもなぜかジャッキーが気になり引っ越すまで彼女を家に泊めてあげる事に。そこから2人の不思議な同居生活が始まります。

2人は出会ったばかりでお互いの事をほとんど知らない。だから違いがたくさん出てくるんですが、それが面白くて可愛らしいんですよね。部屋が荒れてるのが普通のローレンスでそれをキチンと片付けるジャッキー。そして寂しかった生活が少しずつ変わっていくのが良いですね。2人とも楽しそうで、恋人みたいに見えましたもん。でも…ジャッキーが家を出る事に。

ここから新たな展開が…と思ったら、それは暗い話なのでした。。。えぇ~この爽やかラブストーリーのままでいいよ!なんでここから暗くするの?って思うほど。なんとジャッキーに悪性腫瘍がみつかります。医者としてジャッキーに伝えなきゃいけないけれど、彼女を見ていると言えない。そこで悩むローレンスですが、問題はアッサリ解決。ジャッキーは自分の命が短い事を知ってました…って誰から聞いたの?もしかしてポール?彼女を助けたい!と思い手術をするローレンス。けれど結果は…最初にジャッキーが目を覚ますという奇跡が起こっているので、元気になると思っていたんですがそういうラストですかぁ。。。このほうがなんだか希望があって好きですけど、これからローレンスがもしずっと1人でいるのかもしれないと思うとやっぱり悲しい。。


主演のトニー・レオンはお医者さん♪はぁ…こんなお医者さんがいるなら入院したいです!って思うほど格好良いです。
美人なジャッキーに対してもクールでしたけど(でも、同居するぐらいだからちょっといいなぁって思ってるはずよね)そんな彼が彼女に少しずつ影響されるのが可愛かったりしました。
ミシェル・リーは綺麗ですね。人形みたい。そしてすごく細いです!役のため…なんでしょうか?折れそうですよねぇ。。。サバサバしている性格は好きですし、整理整頓は…勝手にやられたら困るけどこんな綺麗な人になら…嬉しいのかもしれません。
ケニー・ビーは大好きなのでトニー・レオンとのツーショットが嬉しいですね。
そして相変わらずのお人好しキャラなんですね。「上海ブルース」を見て好きになった頃いろいろケニー・ビーの映画を見ましたが、だいたいお人好しのトホホキャラでした。でもそれが素敵なんですけどね!

2008年5月28日水曜日

魂萌え!

「魂萌え!」をみた。

面白いと聞いていたのでずっと見たかった映画なんですが忙しくてなかなか見れなかったんですが、やっとレンタルしました。しかも「顔」の阪本順治監督です。期待せずにいられません!


定年退職した夫が3年後に急に亡くなってしまい、その時に10年前から愛人がいた事を知った妻。それから畳み掛けるように次から次へと悩みごとが増えて…


という話でとっても面白かったです。さすが阪本監督。59年生きてきて、それなりに幸せに暮らして子供たちもそれぞれ成長し独立して順風満帆だったはずなのに…夫には愛人がいて、家を出て同棲中の娘はしょっちゅう家に帰ってくるし、勝手にアメリカに行って事業を起こし結婚した息子は日本に帰ってきて一緒に同居したいと言い出します。今までの自分の人生は何だったんだろう?と思い一人で考えるために家を飛び出してカプセルホテルで暮らし始めてみると自分がどれだけ世間を知らないのかわかるんですが…自分は約60年も生きていないけれど、奥さんにめっちゃ感情移入してしまいました。専業主婦じゃないけれど毎日起きて会社行って、家に帰って、映画みて、寝て起きて…そんな毎日。それが当たり前のように続いていくのかな~なんて思ってたけどもっと世の中を知らなきゃいけないのかも。騙されたりおばさん扱いされたりするかもしれないけど、世の中にはたくさんの人がいて出会いがあって仕事があって縁があって…いい事も悪い事もあるんだよね。平和な毎日もいいけど、そこから一歩踏み出せば今まで知らなかった自分が見えたり新しい世界を知ったり、心から楽しい!と思えるような素敵な事があるのかもしれません。そこから自分の幸せを探して掴んでいくのかもよ。そう思えました。それに、いくらケンカしたって裏切られたって家族はずっと繋がってる。いざとなれば戻れる場所がある…っていうのもいいですよね。


主演の風吹ジュンさんが素晴らしいですね。普通の主婦から夫が亡くなって悩んで考えて少しずつ世の中を知って自分なりに楽しく生きていこうとする力強い女性を好演。こんな50代いいなぁって思いました。
愛人役の三田佳子さんは最初か弱い女性のように見せてたけど、最後は本性をだして奥さんなのがそんなに偉いの!あなたの事…古い家具って言ってたわよと怒りだして怖かったです。
ダンディな雰囲気で誘うエロい林隆三さん、自分の悲しい話で儲ける加藤治子さんも印象的ですが自分が好きなのは豊川さんですね。まず見た目がいいわ~足長い!よく考えたらただのダメ男なんだけど、妙に気になっちゃうのよね。

もっと違う視点から人生を見つめ直し自分の手で幸せを掴もうよ!と元気の出る楽しい映画でした。

2008年5月25日日曜日

愛のお荷物

「愛のお荷物」をみた。

近くのレンタルショップに置いてある川島雄三監督の作品です。これが、とっっっても面白かったです♪こんな明るい映画大好きだなぁ。

「愛のお荷物」とは赤ちゃんの事なんですが厚生大臣、新木錠三郎の家族がぞくぞくと妊娠し、どうしようか?と悩み成長する姿が良かったです。

人口問題の深刻化について考える新木錠三郎ですが、なんと48歳になる妻の蘭子が妊娠。なぜこんな時に!これが世間にバレたら大変だ!と大慌て。蘭子も今さら子供なんて育てられるのかしら…と心配になります。考えてみたけれど政治のため、いや日本のために子供を諦めてくれと言う錠三郎の言葉に見てる自分はなんて勝手な!とちょっと錠三郎が嫌いになりましたが蘭子の妊娠は間違いだったのでした。一安心です。でもちょいと複雑な気分になりますよ。

錠太郎の姉は結婚して6年。早く子供がほしいのに、周りにばっかり子供が出来てしまう。こうなったら誰かの赤ちゃんを自分の子として育てよう!と思うのですが…両親やお祖父さん、次々と妊娠が発覚する家族の前でもいつでも明るいのですが、自分は見てて少し切なくなりました。本当は1番子供がほしいのはずなのにねぇ…と。だから最後に妊娠が発覚して嬉しかったです。良かったね!と拍手したくなりました。


今の時代できちゃった結婚が普通のようになっていて、昔の考えの真面目な自分(笑)はやっぱり結婚する前に子供かぁ…と少し複雑な気持ちになってしまってましたが、錠太郎の言葉でハッとしました。結婚する前だとか後だとかよりも、子供が元気に生まれて、生きて行くこの世の中が平和かどうかが重要…ですか。確かに生まれてくる子供に罪はないです。どうしよう?…と悩むよりも無事に元気に生まれますようにと願い、この子のために平和で未来ある世の中になってほしいと考えるようにしたいなと思いました。その方が幸せですしね♪



主演の山村聡さんはダンディで渋くて素敵なので、こんな国会議員がいて演説で握手なんかされちゃったらクラクラしちゃって思わず1票入れちゃいそうだわと思いました。国会では堂々としてるのに家に帰れば妊娠問題でう~んと考えこんでしまうから可笑しい。
三橋達也さんはもう惚れました♪♪前作が徹底的なダメ男だったけど、親のすねをかじっている明るいお坊ちゃんも良いなぁ。この明るさが楽しくて楽しくて。
…っと女優陣はどうだったかというと、みなさん素敵でしたよ~ちょいと小悪魔みたいで可愛い北原三枝さん、まさしくお母さん!という感じの轟夕起子さん、兄に似て?お調子者の高友子さん、明るさがちょっぴり切ない東美恵子さんなど綺麗どころが満載!山田五十鈴さんも貫禄があって印象深いです…けどやっぱり自分のメインは山村聡さんと三橋達也さんなのでした(笑)あぁ~なんて素敵な親子なの!って見てるだけで幸せでした♪

2008年5月24日土曜日

雪之丞変化

「雪之丞変化」をみた。


何を見ようかなと考えた所、市川監督ですし豪華俳優陣が出演しているこの映画が気になりレンタルしてみました。

大江戸で人気を呼んでいる中村座の若手女形・雪之丞には、長崎の豪商だった両親が抜け荷の罪を着せられ自らの命を絶ったという暗い過去がありました。身寄りをなくした雪之丞は中村座の座長・中村菊之丞の一座で暮らしながら、芝居の稽古に励み現在では花形役者に成長。そして両親の仇討ちを果たす時を待っていました…


という話で面白かったです。雪之丞は自分に惚れ込んだ三斎の娘、浪路を利用し彼女をとりこにして家を飛び出させ三斎に生き地獄を味わわせてやろうと計画します。思ったとおり浪路は雪之丞に恋焦がれるのですが彼女がそうなるほど雪之丞の心は揺らいでいくんですね。復讐以外には何も考えられませんが、何も知らない浪路の事を思うと可哀想になってくる。自分の事をずっと一途に思い続ける彼女を騙してしまって申し訳ないと思うのです。しかも家を出てしまった事で人を殺してしまい病気になってしまうし。苦しみながらも雪之丞の名前を呼ぶ彼女を見てると胸が痛くなりました。

雪之丞以外のキャラも面白いです。闇太郎(最後まで長谷川一夫さんが演じてるなんて知らなかった…)は雪之丞の復讐計画を知り彼に協力します。そこに女賊のお初が加わってきます。このお初は女性なのに口が悪いし態度もど~ん!と大きいのですが、サバサバした性格が好感もてます。雪之丞の優しさに惚れ彼を追いかけて自分のものにしようと脅しますが上手くいかず。でも恨むわけでもなく文句を言いながら手助けしようとする姿が素敵でした。闇太郎と結構いいカップルだと思いますよ。そんな闇太郎に憧れているのが昼太郎。出演シーンは短いのですが、この可愛い明るさに救われます。闇太郎が貧乏な家にお金を置いていったら同じようにお金を置こうとして、自分と闇太郎のお金を比べてみたら少なくて同じような量になるように闇太郎のお金を貰ったりします。努力が全部闇太郎のものになってしまうのが可哀想だけどね。



主演の長谷川一夫さんは女形が綺麗ですけど、舞台降りたあともずっと女形だったのに驚きました。しかも話し方も女の人のまま。最初はそれに戸惑いました。だって浪路が雪之丞様~って愛しい目で惚れ込んでいる相手は女形(結構いい歳なのでは…)っていうのが気になってしまってね。
山本富士子さんは何度も映画で見ているはずなのに、これまた気づきませんでした。最後にあぁ~!本当だ!と。男っぽくサバサバしてるので今までのイメージと全然違ってたのが原因かもしれませんね。
市川雷蔵さんは本当に短い出演シーンなのに、映画の中に明るさを与えてくれてありがとう。この役で映画1本とってもいいんじゃないの?ってぐらい素敵でした。
勝新太郎さんはいつ出演するの?って思っていたら闇太郎の弟分としてこれまた短い出演シーン。髪や髭はボサボサだし野生児っぽくて小汚く目がギロギロしてますが…自分はどうしたらいいんだろう?と困った姿が良いね。

2008年5月23日金曜日

遠くの空に消えた

「遠くの空に消えた」をみた。


行定勳監督の作品は昔日本映画ばっかり見ていた時期によく見ていました。この映画は…あまりいい評判を聞かなかったので見ようか悩んだんですよね。だけど結局DVDをレンタルしてきました。



自然の豊かな小さな農村に父の仕事の都合で東京から亮介という少年が転校してきます。その時その村は空港建設についての問題が起こっていたのですが…


という話で個人的にはなかなか面白かったです。そんなに期待していなかったからというのもあるかもしれませんが、こういうあやふやな感じも好きですよ。144分と長い時間なんですが、それはいろんなエピソードが詰まっているからだと思うんです。子供たちの交流やその親達の関係、空港建設の問題を中心にわかりやすくまとめていけばこの時間でもっと深く描けて感動する話になったんじゃないでしょうか?子供の友情だってイタズラが…映画見ながら何か食べてたらちょっと気持ち悪くなりそうってぐらいしつこくやらなくても…2人ぐらいでいいんじゃないですか?ってぐらい長かったりしましたが、自分はそんなに気になりませんでした。めっちゃゆっくりなストーリー展開でしたけど素直に受け入れる事が出来ました。だって子供達、とくに都会から来た少年・亮介と田舎の心優しい少年・公平とUFOを信じる不思議少女・ヒハルの友情なんて子供って無邪気で楽しそうでいいなぁと思いながら見てましたよ。楽しそうに笑いながら自分達の世界を作る彼らの純粋さが眩しく見えましたもん。ずっと子供でいてほしい。でもそうもいかないし、この子供達の世界を大人の事情で壊してしまうのが悲しかったりしました。


最後に子供達はいつまでたっても問題が解決しない大人達に向かっての宣戦布告&ヒハルのためにみんなで協力してある奇跡を作ります。何をするかはすぐわかるんですけど、なんか楽しそうでいいなって思いますし、子供達もこんな事をしても何も変わらないかもしれないって、これはヒハルが信じている本当の奇跡じゃないって思ってるかもしれませんが、自分達ができる事をする。嫌々じゃなくて自分達も楽しみつつ、思いが届きますようにと願いながら。やっぱりこういう思いがこもった事をされると嬉しいですよね。本物じゃなくったってちゃんと奇跡を感じますもん。だからあの隕石?が動くシーンはどうかな?って思うんですね。せっかく子供達が頑張っているのに、本当に奇跡(っというか夢?なのか?そこらへんはよくわかってませんが)が起こると子供達の印象が薄くなっちゃいますよね。たくさんの鳩と飛ぶシーンや空から麦わら帽子がヒラヒラと落ちてくるのは幻想的で素敵ですけど、ちょっと違うかな?と思いました。



主演の神木隆之介くんはまだあどけなさもあるけど、どんどん大人になりますねぇ。この役は東京からきた少年なのでちょいと大人びている感じが似合っています。ただ、子供達と比べるとかなり演技が上手いのが気になった。
個人的に良いなと思ったのは三浦友和さんですね。最初はあ~なんかすごい悪そうな人って思ったのに、昔話を聞くと根は良い人なのか~と印象が変わり小日向さんとの雑談シーンでなんか…好き!と思ってしまいました。よくわかんないんですけど、やっぱり最近無口な人が好きなので(どういう基準?・笑)それに比べ田中哲司さん演じる青年団のリーダー(ってあれが青年団のリーダーだったの?)の子供な事よ。いつまでたっても少年の心を忘れないのはいいけど、あれはやり過ぎです(笑)

2008年5月21日水曜日

夜のピクニック

「夜のピクニック」をみた。


友達からの情報で大森さんの映画で大森さんの学生時代の役を石田卓也くんが演じると知ったので、石田くんって…どんな映画に出演してるんだろう?と気になったので前から見たいと思っていたこの映画を見ることにしました。


1000人で80kmを24時間かけて歩く「歩行祭」を通して爽やかな青春を描いて普通この設定だと甘酸っぱい恋!となりそうだけど、そうじゃないのがいいです。お互いにずっと話しかけたくて、見つめ続けた。きっと意識していなくても繋がっている何かが呼び合ってる気がする。そんな二人の距離が少しずつ近づくのがいいですね。最後は自分も友達と同じような気持ちになってたと思う。いけ~!頑張れ~!大丈夫だからちゃんと話をするんだよ!ってね。その友情の素晴らしさったらもう!涙モノです。。。

歩行祭はなかったけど、遠足ってすごく楽しみだった。いつも言えなかった伝えたかった気持ちが言える不思議な日…だと思う。修学旅行もそうじゃない!?なんでだろうね…違う場所に行くのがいいのかな?テンション上がってて言っちゃえ!って勇気が出るのかなぁ。映画を見てたらあの頃の雰囲気や感情がよみがえって懐かしくなりました。


主演の多部美華子ちゃんは目が印象的。美人!というわけではないけど普通っぽい感じがいいね。あと、何か抱えてそうな雰囲気も。石田卓也くんは…こっ怖い!眉毛細いし常にガンつけてるような目。ヤンキーなのかと思ったよ。「蝉しぐれ」の時は可愛かったのに。まぁわけあっての表情なんだけど。でも悩みも解決して、少しだけお互いを知る事が出来た後の優しい表情や爽やかな笑顔はよかったなぁ。こんな顔もするんだ!と安心しました。いい俳優さんですね~これからもどんどん活躍してね。

2008年5月20日火曜日

「剣」をみた。
雷蔵さんの映画を見るならじゃあ今回は剣三部作を制覇しよう!と思ったのでレンタルしました。『剣鬼』はちょっと前に見ておりますしね。


剣道に自分の全てをかけ、純粋に思うあまりに悲しい運命を迎えてしまった男性の話でとても面白かったです。


主人公の国分次郎は剣にすべての情熱を注ぎ、そうする事が正しく自分が幸せであると思っています。普通大学生だったら勉強したり、友達と遊んだり、女性と付き合ったり…それが当たり前だと思うんですが、そんな事は邪道で剣道以外のものに興味を持っていません。将来のことよりも今をどう充実させるか、主将になったので剣道部をどう優勝へ導くか!そのことばかりを考え夢を追いかけています。それは本当に徹底的で怖いぐらいです。

そんな彼に嫉妬するのは腕がたつけれど、どうしても彼に対して劣等感を感じてしまう賀川。
彼には剣道で勝てないという悔しい気持ちもあるだろうし、自分のように遊びもしない、女性とも付き合わない…ただただ剣に情熱を捧ぐ姿に嫉妬しています。きっとそれは自分には出来ない事なんでしょうね~でも憧れでもないかも。彼に勝った!という気持ちを味わいたいたくて彼を想う女性を使い誘惑してみたり、ウソだとわかっていても彼も普通の人間なんだ!と部員たちをたくみに誘惑し彼を追い込む事で劣等感を拭おうとしました。自分にはあまり闘争心がないのでその気持ちを理解するのは難しいけど、きっとやればやるほど彼は空しくなっていったんじゃないかと思います。もっとお互いに素直になって話し合えたら、相手の事を理解しようと思えたらこんな事にはならなかったのかもしれませんね。


主演の市川雷蔵さんは爽やかで厳しく時には優しく信念を持ち続けた青年を見事に演じています。こういう人だからこそああいう道を選んだというのが納得できますね。
川津祐介さんは男前なんですが、誰かに似てるなぁ…ってダンカン・チョウに似てませんか?背の高さとかスマートさをみると川津さんの方が男前かなって思うけど目のあたりとか笑顔とか爽やかさが似てる気がします。若者らしく遊びたい気持ちもあるし、いい感じに息抜きもする。そういう生き方が楽しそうだし雷蔵さんと比べると人間っぽくって自分は結構好きだったりしました。

2008年5月19日月曜日

海と毒薬

「海と毒薬」をみた。


本当はなんか面白いものを見よう!と思ってすべらない話を見ようとしていたのですが、ちょうどレンタルされていて棚に向かって思わず「マジで!」と言ってしまいました(笑)なので、じゃあ何を見ようかな?とウロウロしていると気になったのがこの映画でした。手に取って見てみるとモノクロ映画で面白そうだけど…どうしよう?と悩みましたが、いろんな賞を受賞しているようなので、思いきってレンタルしてみました。


太平洋戦争終戦直後、米軍に取り調べられる若い医学生の勝呂。彼は戦争中に捕虜となった米兵の生体解剖に立ち合ったとして取り調べを受けていました。そして彼の口から、次第に信じられないような生体解剖の事実が明らかになっていく…


という話でとっても面白かったっというか怖かったです。人間の恐ろしさにゾクゾクしました。モノクロの病院ものの映画…となれば「白い巨塔」を思い出します。この映画も同じように死亡した医学部長の椅子を、主人公の勝呂たちが所属する第一外科の橋本教授と第二外科の権藤教授が争っていました。医学部長の椅子を手にいれるためには、みんなからの信頼を得ないといけないと考える橋本教授は結核で入院している前医学部長の姪の田部夫人のオペを早めることにしました。

そして田部夫人のオペの日がやってくるのですが…この手術シーンが凄いんです!昭和20年頃の話なので、手術道具がこれで手術するの?大工道具みたいなんですけど?って思うぐらい大きくてゴツいんです。酸素マスクは空気入れみたいだし、血圧は直接看護婦さんが図ってるので昔は大変だったんだなぁと驚きます。よく考えるとこの映画86年だから忠実に昔を再現しているなんて凄いね~って思ってたら手術している部分がめっっちゃリアルなんですけど!!人の体の中なんて解剖した事ないので見た事ないんですけど…映画でちょこっとあるかなぁ…とにかく最初は平気でしたけど、見ているうちにグロいので早く終わってほしいと思っていたら緊急事体発生!医者や看護婦の慌てっぷり、ドクドクと体の中から溢れてくる液体、患者の吐血(麻酔で眠っているのに!)地面に落とされる血まみれのガーゼ…なんという緊張感!
このオペで橋本教授の医学部長の夢は遠のき、何とかしようとした橋本教授、柴田助教授、浅井助手はB29爆撃機の捕虜8名の生体解剖を行う事にします。それを手伝う事になった勝呂と友人の戸田…
そして解剖の日。解剖の様子を見ようと数名の将校が立ちあう事になるのですが、みんな、どんなんかな~ってウキウキしてるんですよ!しかも食べようと…してるの?と知って、もうグラグラしてきました。この人達おかしいよ!なんでこんな笑っていられるの?今から生きてる人で実験して殺すんだよ?何とも思わないの?と自分が考えるように、怯えていたのは勝呂でした。承諾したのを後悔しますが、戸田に今さら遅い、どうにもならないと言われ、その後はずっと遠くから手術風景を見ているだけでした。

手術が終わりやっと手術室から出る事が出来てずっと悩み続ける勝呂。冷静に特に深く考えずあの場にいたら誰でもそうしただろう、こんな時代のせいだよ!これでたくさんの人の命が救えるんだから捕虜は殺したんじゃない、生かしたんだ!と言う戸田。自分はこの時代にいたわけじゃないので批判する事も擁護する事も出来ませんし、医学の発展のために何が必要かもわかりません。だけど、人の命を奪う権利は誰にもないんだと改めて思わされました。



主演の奥田瑛二さんはご本人もおっしゃる通り若くて可愛らしいです。現在の奥田さんしか知らない自分はきっと言われないと気づかないでしょうね。それぐらい印象が違います。
渡辺謙さんは若くて格好良くてビックリしました!気づかなかったけど、背が高いんですね~スラッとしてて白衣が似合う。今や良い人のイメージですが、個人的にはこんなギラギラしている方が好きでした。
この映画を見て最初に奥田さんと渡辺謙さんの若さにもびっくりしたんですが、田村さんと成田さん…老けましたね!
田村さんは格好良いですし、NHKの連ドラを見てたので知ってましたけど…成田さんはびっくりよ!(笑)声はそのままでしたけど、おぉ~!こうなりましたか…みたいな。。。兵隊やくざシリーズから一気に30年たちましたからね。っと話はそれましたが自分がとても印象に残ったのは田村さん演じる橋本教授です。無口なんですが手術シーンは迫力があって逆らえない空気がビシビシ伝わって見ている自分も緊張しました。だけど解剖が終わった後、1人で手術室にやってきて何かを見て悲しい顔をするシーンがあったのです。それで自分の中に少しずつたまったものが一気に高まって泣きそうになったんですよね。
そんな橋本を想いその気持ちだけで解剖を手伝った看護婦を演じる岸田今日子さんも素晴らしかったです。

2008年5月15日木曜日

不滅の熱球

「不滅の熱球」をみた。

これは頂いたDVDなんですが、忙しくてなかなか見れなかったので忘れかけてたんですが、最近発見してみました。


プロ野球の全盛期をもたらした最大の貢献者と言われるのが巨人軍の沢村栄治投手。彼の後半生を描いた伝記映画でとても面白かったです。


どういう映画&内容なのか情報を得ずに見たので、野球選手の話というのに驚きました。池部さん…野球出来るの?と心配に(笑)運動神経は良いそうなんですが、そんなイメージがないものですから。

沢村投手は才能も人気もある選手でみんなに慕われ監督からも絶大な信頼を寄せられていますが…いまいちその凄さが伝わってこないのがもったいないです。確かにみんながご飯を食べている時も走ったりして努力をしているし、いつも野球や自分のフォームについて考えている真面目さはわかります。だけど恋人の親に交際を反対されて彼女が試合を見に来てくれないだけでボロボロになってしまう。。。大丈夫?と思ってしまうし、監督のプロなんだから!という言葉が重いです。

自分の中で大きかったのは戦争についてですね。こんなに人気があってマウンドで光っていた人でも兵隊になればみんなと変わらず訓練をうけ戦場に行く。しかも手を負傷してしまって選手生命が危ぶまれます。手が動くか心配…っと悩みが解決したのが、上手く爆弾を投げれたからっていうのが…手が大丈夫で嬉しいけど複雑な気持ちになりました。やっと日本に帰ってきてまた野球が出来る!となりましたが、やはり思ったように動けず監督も落ち込みます。何とか立ち直ろうとしても上手くいかずそれが一年以上も続く…昔の仲間の声も届かずこのままダメになってしまうのか?と思っていたら…やっぱり愛の力かい!っていう結果になりました(笑)野球やめようかと思ったのに恋人と再会し結婚したらグングン調子を取り戻すなんてほんとわかりやすいねぇ。。。でもきっと彼女は誰よりも沢村投手の力になって怒って励ましたんでしょうねぇ。


主演の池部良さんは最初見た瞬間、足長いなぁとも思いましたが、うわっ~めっちゃ足が真直ぐピッ!ってなってる!
あと結構クールなのかワハハと笑ったりしません。冷静な気がします。そんな人が何か良い事があるとニコッと笑う…その笑顔にグラッとなりました。真面目な顔も素敵ですがその顔は反則ですって!気になったのはユニフォームです。ズボン…ダボダボすぎる!せっかくの細くて長いであろう池部さんの足の形がよくわかりません。走るのにも邪魔そうだし今の野球のユニフォームとは違いますね~昔の映画なので仕方ないですが今のようなユニフォーム姿が見たかったなぁ。スーツも大きくない?って思ったし。それが流行りだったのか。
笠智衆さんは…ほんと癒されます。何かねぇ安心してしまうんですよ。智衆さんがいるだけで。大丈夫って何とかなるって思えそうなんです。それに良い人でしたし。移動中、沢村を休めるために席をゆずり自分はみんなの足下に座るシーンなんて訳もなく泣きそうになりましたもん。
司葉子さんは若い!自分のイメージは綺麗なお姉さん♪という感じだったのですが顔もふっくらして若さあふれる可愛らしい姿が見れて嬉しかったです。

2008年5月13日火曜日

クローズド・ノート」

「クローズド・ノート」を見ました。


映画よりもエリカ様発言が話題になっていましたが行定監督の映画でしたし、内容がけっこう気になっていたからレンタルしてみました。



1人暮らしをはじめた女子大生の香恵は、前の住人が忘れていったと思われる日記帳を部屋の戸棚で見つけます。読んでみるとそれは小学校の教師の伊吹が書いたものでした…という話でなかなか面白かった。

教師を目指している香恵は伊吹のノートを見つけてリュウに恋をしている自分を重ねてまるで伊吹に勇気をもらっているような気持ちになります。伊吹は担当しているクラスの問題で悩んでいて“心の力”やいつかきっと思いは伝わると信じて登校拒否をしている女の子の家に通う。そうすると最初は心を閉ざしていた女の子もだんだん伊吹を信頼するようになって…という感動の物語なんですけど、あんまり綺麗すぎていろいろ考えてしまったんですね。小4ってこんなに素直なんだろうか?1人のためにクラス全員が協力するなんて凄くない?


最後はえぇ~リュウとタカシは同一人物だったなんて!好きなのにショック!となるわかりやすい展開ですが、じゃあこの日記を書いていた伊吹は?ってなりますよね。っというか日記が部屋に残っている時点でほとんどの人が伊吹はこの部屋に戻ってこれなかった…って気づきますよね?なのでまったく驚きがないんです(笑)なぜこんなわかりやすい設定にしたのでしょう?
最後までやっぱりね…で終わってしまってもったいないです。しかもこの映画は140分もあるのに最初っからネタバレ状態っていうのがねぇ。。。わざとそう見せて、ここからどう香恵が気づいていくかを見せたかった!という事にしても何だか乗りきれませんでした。



主演の沢尻エリカはちょこちょこっと…これはエリカ様の性格が出ているのでは?と思えるようなしぐさ&台詞があると、ドキッとしてしまいますが(何か事件が起きそうで・笑)そんな事はなく、あくまで爽やかに可愛らしい学生を演じていました。問題をいろいろ起こしているそうですが、やっぱり演技は上手いと思う。
竹内結子…この映画に疑問を感じながらも見ていられたのは竹内結子のおかげかもしれないって思うぐらい良かったです。まぁ!このルックス&この歳でこんな純粋な女性が?と思いますけど自然と受け入れる事が出来ます。泣いたり笑ったり悩んだり…どれも魅力的に見えますし守ってあげたくなりそうです。この先の運命があるから?儚げで美しい。こんな先生がいたらいいのにねぇと思いました。
気になったのは田中哲司さん。最近映画を見るたび会っているような気持ちになるのですが、大量の映画に出演しているんですね。何だか気になる存在です。

2008年5月11日日曜日

子宮の記憶 ここにあなたがいる

「子宮の記憶 ここにあなたがいる」をみた。
去年沖縄で「フラガール」が上映された後、この映画で松雪泰子さんが気になってましたし、共演はお気に入りの若手俳優の柄本祐なのでずっと見たかった映画をやっとレンタルして早速見ました。
母親と上手くいかず本当の家族と思えない青年が生まれたときに誘拐され40日間だけ一緒に過ごした女性に会いに沖縄に行く…
という映画でとても面白かったです。青年は一見普通のどこにでもいそうな男の子で周りとも上手くやってる感じがしますが、ホントは心を開いていません。自分を守るためなのか、どういうふうにしたらよいのかわからないのか本当の自分を見せようとしません。ところがその女性にだけは素直になれるんですね。会った女性は本当は情熱的な人なのにクールな態度であまり人をよせつけません。甘えたくても抑えるし、そう思ってる所を見せない。だけど青年には少しずつ心を開いて彼を信じていきます。
彼女のこの出会いだけで何があっても生きていけるという言葉にすっごく感動しました。やっぱりどんなに辛い事があっても逃げたくなってもたった一度のほんの短い時間の思い出が自分の一生を支える。生きていく力になる。そういう出会いや縁って不思議で素晴らしいなって思います。他の人からみればあまりに小さくてそんな思い出にすがって生きるなんて嫌っておもう人もいるかもしれませんが、自分はそういう生き方好き。。最後もいいなぁ。こんな終わり方。切なくて少し希望が見えて。。。沖縄という場所がそう思わせてるのかも。沖縄ってやっぱり素敵。あの海だけで癒されるし。夏の暑い日、夜に吹く涼しい風…理由なんてないぐらい好きです。
主演の松雪さんは妙に色っぽいです。ゆるゆるの薄い服のせいもあると思いますが疲れや顔にかかる髪の毛が人妻の色気をかもしだしています。だからいくら親子ほど離れていてもこんな女性が近くにいたら好きになるでしょ!!って思ってしまうんですが、だんだんそう見えなくなるのが凄いと思いました。
柄本はやっぱりいい♪何を考えてるのかつかめない現代の若者っぽいクールさも見せれるし、優しくていい子にも見せられる。ちゃんと演じわけれるもんね。

2008年5月9日金曜日

たとえ世界が終っても

「たとえ世界が終わっても」をみた。

大森さんが出演している映画なので、まだかな~早く1週間レンタルにならないかな~とレンタルショップに行くたびチェックしていましたが…やっと、やっとゲット出来ました。



余命数年と医者に宣告され、自暴自棄になっている宮田真奈美はインターネットで集団自殺をしようと考えますが、集まってきたあとの3人は好き勝手なことばかりしていっこうに自殺する気配がなくなり夜が明ける頃にはみんな自分の生活に戻っていきました。しかたなく会社の屋上から飛び降りようとした真奈美の前に、自殺サイトの管理人・妙田が現れる…


という話で凄く面白くてビックリしました。面白いっというかこの映画の雰囲気がとても好きです。優しくて暖かくて心地良いんですね♪最初、真奈美が自殺しようとしているので、何があったんだろう?と思い、死にたい人達が集まる展開に何だか暗そうな話だねぇ…なんて思っていたら大森さん演じる妙田が登場すると雰囲気がガラッと変わりました。


そして真奈美は妙田からある人を助けてほしいと頼まれます。それは肺ガンなのにお金がなくて治療も出来ず、家出しているので親にも会えないという、ないない尽くしのカメラマン長田との偽装結婚なのでした。真奈美が死んだ時、彼に保険金が入りそれで治療するというんです。まぁ一応?人助けのような話ですけど全然知らない人と結婚なんてねぇと思いますよね。だけどこの長田という男性から優しそうで放っておけないオーラが出てるんです。別に気にしてないのに、大丈夫って言ってるのにこっちがすいませんねぇ~と言いたくなってしまうぐらい気を使っているので、死ぬ事で役に立つならと真奈美は偽装結婚をします。これでいつ死んでもいいと思ったら、夫婦だったっていう証拠が必要だ!じゃあ写真を撮ろう!と無理矢理2人を連れ出した妙田が長田の故郷に2人をおいてきぼりにしていきました。この時の妙田の明るさや可愛さ、車のしょぼいカラカラを見てたらなんていう事を!って思うのに笑ってしまうんだよね。ほんといいキャラしてます。っという事で二人の不思議な新婚旅行が始まるのですが、ここからまた映画の雰囲気が変わった気がします。妙田のしくんだいろんな仕掛けに笑いつつも、2人が少しずつ近づくのがとっても素敵なんです。原っぱに座って昔の思い出話をしたり、子供と楽しくサッカーしたり(病気なので心配になりますが)ずっと会ってなかった長田の両親に会いにいったり。この両親に会うシーンのほのぼのとした優しい雰囲気がたまりません。普通の会話なのに、良かったねぇ~ってなぜか泣けてきそうになるんですよ。両親がどんなに息子に会いたかったか!っていう気持ちを考えると…っていうのもありますが、真奈美と長田の何も言わないけど相手を思っての行動、言葉がなんか優しくて。ほんとの夫婦じゃないけど、いいなぁって羨ましくなっちゃうんですね。


主演の芦名星は上川さん主演のドラマで見た事ありますが、登場した瞬間あまりの細さにビックリ!だっ、大丈夫なの?と思ったら病人の役だったので安心しました。綺麗だけど、人生に絶望してつねに暗い表情。感情をあまり表にださない彼女が彼と出会って生きていたいと変わっていくのが良かったです。
そして!大森南朋さんは最高です♪♪監督が言うようにこの役は大森さんにしか出来ないんじゃないの?と思うぐらいピッタリですよ!見た目はボサボサだし白衣着てるけど一体どんな人なの?思いつつ惹かれる。何か言ってる事めちゃくちゃだし、とんでもない事するけど、悪い人じゃないんだろうなってわかりますしね。それに1つ1つの行動が可笑しくて凄く可愛いんですよ!いろんな大森さんを見てきましたけど、こんな可愛い大森さん見たの初めて?かも。。。どのシーンにもキュン♪としましたが、個人的には「2人とも起きて!起きて!」と車の中ではしゃぐシーンがツボでした。この目覚まし時計で毎日起きたい。。。
死を扱っている映画なのに、なぜかほんわか幸せになれる映画で不思議。大森さんが出演している映画では「ヴァイブレータ」「チルドレン」がとび抜けて好きだけど、この映画もそれに並ぶ素晴らしさです。DVDほしくなりましたし…映画館で見たかったなぁ。。。

2008年5月8日木曜日

デスパレード 愛されてた記憶

「デスパレート 愛されてた記憶」をみた。

テレビで「PROMISE」を見てやっぱりニコラス・ツェーはかっこいいな~と思ってニコの映画が見たくなったら、ちょうどいいタイミングでこの映画のレンタルを発見したので早速ゲット!しました。

中国・雲南省の小さな町に住む女性刑事・アンシンは恋人との結婚に迷いを感じていたました。そんな時、風変わりで情熱的なにマオジェ出会ったアンシンは自分でも説明のつかない衝動に動かされ、彼と一夜を共にします。しかし結局、刑事としての理性からアンシンはマオジェと決別し恋人と結婚するのでした…


という話。最初は警察とマフィアという立場なのに愛してしまった男女の悲しい恋の話かと思ったけど全然違っていたのでびっくりしました。それにニコ演じるマオジェと出会って別れた後の話から始まりましたしね。面白いと思うんですが、気になる事が多すぎて…上手く映画に入り込む事が出来ませんでした。アンシンはなぜ…麻薬捜査官という仕事にこだわったんでしょうか?やりがいのある仕事で将来有望というのはわかるけど見てたら女性は一人だけだし、まるで戦争地域のような戦いにすごく驚いたんですけど…警察ももうちょっと考えて配属したほうがよくないですか?恋人がいるのに違う男性に惹かれたり、それが元で離婚して子どもを引き取って一人で子育てをして、やっと心開ける男性と会えて幸せになれる…と思ったのになんで危ないところに戻っちゃうの?一日だけど危険ってわかってるのに戻るのがわかりません。。。そのせいで全部失ってしまったし。う~ん…話は暗いけど面白いし映像も好きなんだけど、なんか物足りない気がしました。


主演のヴィッキー・チャオは綺麗だけど地味な役も似合いますね。母親というのも違和感なかったです。彼女に関わる人たちってほとんど不幸になってしまうのが悲しいね。誰も傷つけないようにひっそり静かに生きよう…と思う彼女を見てたら悲しくなりました。もう少し幸せになれてもよかったのにねぇ。。。ニコラス・ツェーは思ってたよりも出演シーンが少なくて悲しい。主演二人がメインだと思ってたからなぁ。でも、台詞少ないけどインパクトはありますね。ただ…ニコだと若すぎない?と思うのは自分だけでしょうか?ヴィッキー・チャオとリウ・ユンロンはいい雰囲気で幸せ家族という感じに見えますが、二コは…個人的には姉と弟のように見えます。
スン・ハイインも好きでした。強く言いながらも彼女や子供の心配をしてくれる。最後誰もいなくなった時も悲しいけど遺品を持ってきてくれてたし、いい言葉を残していってくれました。そのシーンで暗い話だけどちょっとだけ救われた感じがしました。

2008年5月4日日曜日

舞妓Haaaan!!!

「舞妓Haaaan!!!」をみた。

ラジオで流れてきた主題歌「お・ま・えローテンションガール」が忘れられず(ラジオだけで覚えました)ずっと見たいと思っていた映画をやっとゲットしました。

修学旅行で出会って以来舞妓さんしか愛せない鬼塚公彦は念願かなって京都に赴任しますが、一見さんお断わりの壁に阻まれ芸妓遊びができないと知ります。夢をつかむために公彦は仕事で結果を出して社長に認められられようとしますが…

という話で最初から最後までもずっっっとハイテンション!もう心配になるぐらい元気なのでとても面白かったです。まず公彦の舞妓さん大好きっぷりが凄いです。

すべてにおいて舞妓さんが中心なわけです。彼女と付き合ってたのも彼女が京都出身だから(後から三重ってわかって別れたけど)という徹底ぶり。そこまで?って思いますけど、彼を見てたらなんとなく気持ちがわかる気がします。舞妓さんは綺麗で品があるし一見さんお断りな所も高級な感じがしてますます惹かれる。何とかしてでも会いたいと思う。

それに彼は舞妓を大好きな自分を誇りに思ってます。周りから白い目で見られようと(確かに仕事はしたほうがいいと思うけど)好きなものを好きでいて無理はしない。大好きなんだ~!と大声で叫ぶ。そんな公彦が旦那さんになりたいと思うほど惚れ込むのが駒子。駒子は公彦の気持ちが嬉しいけれど心の中には想ってる人がいるのでした。それが公彦のライバル野球選手の内藤貴一郎。舞妓を思う気持ちは誰にも負けない!と内藤に対してライバル心を燃やし追い付こうとするのですが結局は惨敗。なんと内藤は府知事にまでなってしまいました。しかも舞妓を否定するような条例を作ろうとします。

主演の阿部サダヲは普段は大人しくて静かな人…なんですよね?きっとこう意識が入れ代わるスイッチがあるんじゃないの?ってぐらいずっっっとテンション高くて1人でノリツッコミしちゃったりしてどっからそのパワーが?と感心してしまいます。自分の信念をまげず好きなものに対しては惜しみない努力をする。その突っ走りかたがちょっと羨ましいなぁと思います。

柴咲コウは拗ねる顔可愛いねぇ。。。だからなぜ阿部サダヲに振られるのかわからない(笑)舞妓さんもいいけどこんな可愛い彼女がいるじゃないか!と。小出早織ちゃん(この子はあの小出くんなの!?)も舞妓姿が似合ってて可愛かったです。

堤真一さんは最初なんかテカテカしてて(笑)嫌らしそうな性格悪い匂いがぷんぷんして良いなぁ。酔っぱらって嫌みを言いにきたり、凄いだろ~へへ~ん!と自慢する姿なんてあんまり見た事ないから新鮮です。こんな男も似合ってしまうのね。

他の出演者も豪華でみんな変わってましたね。なぜかハゲカツラの生瀬さん、ノリノリな社長の伊東四郎さん、カメラ小僧が可愛い須賀健太くん(どんどん大人になるなぁ)手術好きなキモい医者の北村一輝さんなどなど。中でも山田孝之くんは久しぶりに明るい役だったのでホッとしました。「7は~ん!」と京都中を駆け回り泣きそうになる姿が可愛かったです。もっとこんな役やればいいのに(笑)

2008年5月3日土曜日

サウスバウンド

「サウスバウンド」をみた。


「愛の流刑地」の宣伝で豊川悦司さんを見てからしばらく友達と格好良かったねとウキウキしていたら、いつのまにかこの映画のロケで沖縄に来ていた豊川さん。えぇ!誰か教えてよ!と思いましたが遅く、もう豊川さんはいなかったのでした。。。見たかった。。。せめて試写会で!と思ったけど、これまた会えず…映画館も遠くて見に行けず…やっとDVDになった所をゲットしてきました。


浅草に住む小学6年生の上原二郎。二郎のお父さんである上原一郎は元学生活動家でろくに働きもせず、ほぼ家にいて国民年金の支払いを拒否したり、義務教育なんか受けなくていい!と主張したりします。二郎はそんな父をとても恥ずかしく思っていたのですが…


という話で、う~ん…もったいないです!実は天海祐希好きな弟が原作を読んでいたので、自分も映画が見れないなら、せめて原作を先に!と思い原作を読んでいました。

それで見てみると…何か違う!&物足りないと思うばかりでした。まず、子供達。自分の中ではちょいと田舎の子供なイメージだったんですね。だけど東京だからか?今どきの可愛らしい男の子でした。まぁ豊川さんと天海祐希の子供だからそれなりに可愛らしい子供にしないとね。それはいいとしても、あのカツアゲをする中学生はいかにもガキ大将かと思ってたら、これまた今どきのチャラチャラしたほっそ~い話し方だけがムカッとする男の子…何か違う!まぁ自分が勝手に作ったイメージとのギャップが激しいだけなので、自分が悪いのかもしれませんが(弟に話してもはぁ?っていう顔されたしね)こういうのが現実なのかと思うとガッカリです。田舎っぺな発想で申し訳ないですけれど。
こんなふうにいろんな所が気になって気になって。なんだろう。この東京編を見ていると力抜けてしまうんです。でも、沖縄に来たらどうにかなるんじゃないの?なんて思ったら、物語は淡々と進む…そりゃあんだけ前半の話がカットされていたら、後半もいろんなシーンカットしなきゃいけないですよね。

とにかく!これは原作を先に読んでしまったのが失敗ですね。最初に映画から見たらそれなりに楽しめたと思います。


主演の豊川悦司さんは、男前すぎるのでどうなるんだろう?と心配しましたが、明るく豪快な父親が結構ハマっていて、こういう役も似合うんだなぁと思いました。背も高いので迫力ありますしね。出来ればあの長い手足を使って大暴れしてほしかったなぁ。でも、原作にはない可愛らしさもありました。格好良すぎです。
天海祐希さんは、ほとんどノーメイクでしたっけ?地味に見せるためらしいけど、豊川さんと並ぶとなんだか格好良い2人です。めっちゃ目立つ夫婦でしょうね。昔から夫のファンで影で支える妻、そして母親として子供達を見守る。でも、家を守るためなら夫と闘う!やっぱり女性は強いです。個人的に気にいったのは松ケンくんが演じる警官です。原作を読んだ時から好きでしたけど、イメージにピッタリで方言も違和感なし!さすが沖縄に何度も来てるだけあります。それに父親がワーワーやってるのにノンビリ、ほのぼの、争いは嫌いなんだけどなぁって感じが可愛らしいです。

あと、めっちゃ沖縄ネタなんですが、父親にインタビューしている記者の中に自分の好きなラジオのパーソナリティーしんちゃん(区長)がいました。おぉ!しんちゃん!映画に出演してるよ~しかも豊川さんや松ケンくんに会ったの?いいなぁ。

2008年5月1日木曜日

アヒルと鴨のコインロッカー

「アヒルと鴨のコインロッカー」をみた。

伊坂幸太郎さん原作で大森さんが出演しているドラマ「チルドレン」が好きなので、いつか伊坂幸太郎さんの本も読んでみたいな~と思うけどなかなか出来ず。そしたらこの本が映画化されてまたまた気になっていたのですが読めず…せめて早く映画が見たい!と思いレンタルをゲット!してきました。


大学へ進学するため仙台に引っ越してきた椎名は、声をかけてきた隣人の河崎に本屋から広辞苑を盗み出す計画に半ば強制的に付き合わされます。河崎はそれを恋人を失って以来部屋にこもりがちな同じアパートに住むブータン人のドルジへのプレゼントするのだと言うのですが……


という話で面白かったです。本当に切なかったですねぇ。。。広辞苑を見るたび思い出しそうです。この映画は評判がよかったので、何も考えずに楽しみたい!と思い、ほとんど情報を入れずに見ました。

この映画途中でえ!そうなの?というのがわかって、そこからどんどん物語の真相がわかる…という話になっています。だから…感想書きにくいなぁ(笑)だってネタバレしてしまいそうなんですもん。
最初は椎名と河崎の微妙なやりとりが面白かったです。出会ったばっかりでぎこちない感じがね。椎名はどこにでもいるような普通の学生に見えますけど、河崎っていう男がとても不思議なんです。そんな河崎に振り回される椎名がおかしくて可愛くて。このオドオドしてる所がたまらないです。

わかってしまう所、自分は何となく気づいてました。もしかしたら…そうなんじゃないかな?って思ってたんです。普通の人からしたら不自然だったもので。だからやっぱりね!って思いましたけど、そこから、だからあの時!と全部が繋がっていって隠されていた物語が明らかになるんですが、それが何だか切なくて。。。あぁ…そうだったんだ。こんなふうに過ごしてたんだ。
最初はかってに切ない恋愛話なのかな?って思ってたんですが、確かに恋愛の要素もあったけど大切なのはそこじゃない気がします。恋愛というようりも人間愛って感じですね。言葉が通じなくても通じるものがあるって素敵だなって思ってたんです。

見てたら泣けてきました。だけどボブ・ディランを歌う椎名に出会う。これは運命だ!と思ったんでしょうね。そして椎名がすべてを知った時に、自分も神様、この話は見なかった事にしてほしいと願ってしまいました。

主演は濱田岳くんだと思っていたのですが、これは瑛太のほうですね。どこが良かったのか凄く言いたいんですが、言ったらすぐわかってしまうのでダメですね。もったいない。でも瑛太はやっぱり良いなって思いました。映画やドラマなどでよく見ますがテンションが高そうで最近の若者だね~と思っていたら某番組で不思議に大人しい人だったので自分のイメージとの違いにビックリしたんですよね。そして面白い!と思いました。この映画でもやっぱりその番組とのギャップがあって素敵でした。特に泣くシーンが好きです。自分も自然に涙がこぼれちゃいましたから。これからも注目したいです。

その他にも関めぐみさんも良かったですし、松田龍平…美味しい役だなぁ(笑)っていうかこういう役が本人もこうなんじゃないの?ってぐらいハマりますね。もっと詳しく言いたいけど、とにかく面白いから見て!と言うしかない映画だと思います。

2008年4月28日月曜日

ドルフィンブルーフジ、もういちど宙へ

「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ」をみた。


松ケンくん。そこまで気にしてませんでしたが某番組に出演しているのを見て案外良い子なのね♪なんて思ってしまったので、思わずDVDをレンタルしてしまいました。



沖縄美ら海水族館に赴任してきた新米の獣医の植村一也は希望に満ち溢れていましたが彼を待っていたのは飼育員としての作業や雑用の毎日。しかしそれらは全て館長の方針で植村は理想と現実の狭間で思い悩みます。そんなある日、ショーは苦手ながら3頭の子供を産み育てたビッグマザーとも呼ばれるフジの尾ビレの壊死が判明したのでした…


という話で面白かったです。この映画が公開される時、テレビ番組か何かで特集もしてたような…自分が毎月読んでいる雑誌にも美ら海水族館での松ケンくんのインタビューが載ってました。沖縄が舞台!となればどんな映画でも見たくなるんですが、なぜこの映画をすぐに見なかったかというと…水族館が苦手なんです(笑)昔は大丈夫だったんですが、いや、むしろ喜んで見に行ったような。。。でもいつからか水族館が怖い存在になってしました。


話としては普通というか…思ったよりも結構淡々と話が進んでいきました。実話をベースにした話のようなのでちょいとドキュメンタリーちっくですしね。そこに主人公の植村の悩みや成長、館長のちょっとした恋愛?が絡んだりフジを見つめる不思議な女の子の存在がありますが…ありきたりの映画になってしまうかもしれませんが、この映画でフジがもう一度泳げるようになった事、そしてそれを通して変わっていく人達が描ければ良いんだと思うんですけどねぇ。


この映画を面白いと思ってしまうのは、やっぱりフジのおかげですよね。フジ本人が出演していますがう~ん、この映画No.1じゃないですか?ってぐらい演技が上手いです!ビッグマザーと呼ばれるのを納得してしまうぐらいの優しい目です。あとは、フジを世話する飼育員のフジに対する熱い思いが良かったです。自分が世話したイルカが死んでしまったという辛い経験をしたので尾ビレはなくなってしまったけど生きているフジにこれ以上無理はしてほしくない。傷ついてまた病気になってしまったら…と思うと人工尾ビレには賛成出来ない。彼ももちろんもう一度自由に泳ぎまわってもらえたらという気持ちはあるんだろうけど。フジの幸せってなんだろう?と考えてしまいます。


最後はやっぱりフジが飛べるかどうか!っというシーンですが、なんだかフジの動きが本当に楽しそうで。よし!やってやるから見ててよ!って声が聞こえそう。そして合図でスタートしてぐんぐんスピードをあげて…ジャンプ!!今まで何度もイルカのジャンプを見たけど、初めて綺麗だなぁと思いましたよ。またオキちゃんショーが見に行きたくなりましたし、フジを含めたくさんのイルカ達が今日もお客さんを喜ばせてる様子を想像しちゃいました。


主演の松山ケンイチは「L」のイメージしかなかったんですが、若くて可愛らしいですね。そしてめっちゃ細い!つねに水につかっているのでピタッした服を着てるんですが、隣の池内くんと比べると…心配になりました。フジを思うあまり反発してしまう池内くん、人工尾ビレを作る田中哲司さんも良かったけれど個人的に気になったのは利重剛さん。なかなか…方言上手い!って演技じゃなくてそっちですか!となりそうですが、やっぱりイントネーションとか気になってしまうのよね。方言そんなにわからないのに(笑)利重さんは結構違和感なかったので感心しました。

2008年4月26日土曜日

象の背中

「象の背中」を見ました。(ずいぶん前の話だけど)


自分の弟は小説を読んでいたので映画を見に行ってました。感想を聞いてみると感動したよと言っていたし、予告編を見る限り面白そうだし弟が感動したならきっと自分は号泣間違いなし!と思って覚悟して1人で見ました。



妻と息子と娘、家族4人で幸せな生活を過ごしてきた48歳の中堅不動産会社部長の藤山幸弘はある日、医者から肺ガンを宣告されます。しかもそれは末期ガンで余命は半年だったのでした…



という話で、普通なら自分は絶対に感動して泣いてしまったに違いありません。だけど、上手く感情移入できませんでした。
病気の事を心配させたくないから奥さんに黙って息子だけに話し、できるだけ普通の生活を送る。その気持ちはわかりますし、でもイライラしちゃってどうしようもなくて八つ当たりするのも心痛くなります。そして生きていたいから病院で死にたくないと治療はうけずに自分が会いたかった人に会いにいく。初恋の人や、喧嘩して別れたままの同級生と再会して仲直りするというのも感動なんです。が!自分なら会った相手にガンだと言わないまま別れると思うんですよね。だって自分がガンになってあと半年の命だから会いに来たよだなんて、相手にとって辛くないですか?戸惑うし何にも出来ないってわかって苦しめるだけだと思うんですよ。会って、顔が見れて、楽しい時間を過ごせればそれで幸せなんじゃないでしょうか?なのに藤山は会った人達に自分のガンについて普通に語る。それが気になってしまいました。


しかも最後らへんでホスピスに入るのですが、そこで奥さんが少しでも長生きしてほしくて一生懸命看病しているのに愛人に電話して顔が見たいから会いに来てくれと言うんです。それってちょっと奥さんに対して失礼じゃないですか?奥さんも愛していて、とても感謝しているけど、愛人も好きで大切で守ってあげたかったんだ~って何て都合がいいの?って思います。

何かちょっと自分の考えとズレているんですよねぇ。。。世の中これが普通なのかな?でも、やっぱり最後は感動してしまうんですよね。役所広司さんの熱演も素晴らしいです。死んでしまうけれど、こういう暖かい時間があれば幸せだなぁって思いました。なんて事ない毎日だけど、こんな素敵だったんだなって感じますし。だけど…あの応援は必要ですか?これで全国大会なのか?と思うとちょっと笑っちゃったんですけど。。。そこがまたもったいないです。




主演の役所広司さんが凄かったです。病気を宣告されて最初は特に変わったような様子を見せず明るくふるまいますが、だんだん死ぬという恐怖に襲われてイライラする。そして後半はどんどん本当にやつれていくんですよ。ガンというのが見ただけで納得できるぐらい(ちょっと顔色はやりすぎかなって思う時があるけど)ビックリします。それに表情も良いですね。最後の海辺のシーンの涙目の表情は、その顔を見てるだけでうるっときちゃいました。この熱演が素晴らしいのに、なぜ?なぜこんな内容なのでしょう(笑)今井美樹さんは綺麗で優しく頼りになる素敵な奥さんなんです。仕事ばかりで家庭をそんなに顧みなかったはずなのに、それもちゃんと理解し家庭を守る。絵にかいたような理想の奥さんなのに…なぜ浮気をするのかわかりません。贅沢すぎますよ~

2008年4月25日金曜日

紀元前1万年前

「紀元前1万年」

太古の紀元前1万年を舞台にした荒唐無稽なCG大作「紀元前1万年」。つっこみどころは多々あるが、スクリーンいっぱいに走るマンモスは見ごたえ十分でそのリアルさは別次元。これぞ映画! と思わせるシーンの数々!



 舞台は大昔の紀元前1万年。山奥に住む若きハンターのデレー(スティーブン・ストレイト)と青い目を持つ美しいエバレット(カミーラ・ベル)は幼い頃から惹かれ合い、将来を誓う。ある日、デレーは人々が“マナク”と呼んで恐れるマンモス狩りに挑むが、持っていた槍の上にたまたまマンモスが倒れてきたために、図らずも射止めたと誤解されてしまう。偶然の産物のはずが、ヒーローとして祭り上げられ、その褒美としてエバレットとの結婚を許される。デレーの心境は複雑だった。そんな中、奴隷狩りの一団が現れ、村を破壊し、エバレットと仲間を連れ去っていく。デレーは愛する者を救い、真の勇者になるべく、彼らを地の果てまで追うが……。


 とにかく頭の中に「?」が浮かび、ツッコミたいシーンがてんこ盛りだ。エメリッヒの意図はあくまでSFXによるダイナミックな映像を見せること、マンモスの大群をスクリーン一杯に走らせること。それは、やたらと俯瞰するオーバーなカメラワークにも表れている。つまり歴史の勉強は教科書でどうぞ、ということだ。もう、その点は見ごたえ十分。「毛筋1本までよみがえらせた」と宣伝文句にうたわれているマンモスはもちろん、“牙”と呼ばれるタイガーも生き生きと描かれ、そのリアルさは別次元。

 最低映画の称号“ラジー賞”にノミネートされそうな匂いがプンプンするが、地味なラインアップのゴールデンウィーク映画の中にあって、マンモス狩りも、ピラミッド建設も、これぞ映画! と思わせるダイナミックなシーンが度々登場するので、ぜひスクリーンで体感してください。
これを映画館で見なかった日には後悔しますぜ(笑)

2008年4月24日木曜日

キサラギ

「キサラギ」を見ました。

レンタルしてきた映画をとりあえず見終わって、どうしようかなと考えてたら時間があるから新作映画でも見よう!という事になり、いろんな所で好評をえているこの映画を選んでみました。



自殺した売れないアイドル如月ミキの1周忌に集まったファンサイト仲間の家元、スネーク、安男、オダユージ、いちご娘の5人。最初は穏やかに思い出話に花を咲かせていましたが、1人がミキの死が自殺ではなかったのではないか?と疑問を出してから物語は意外な方向へ展開していくのでした…という話でビックリするぐらい細かい所までちゃんと考えられていて一体どういう事なの?という目が離せない展開に釘付けでした。最初はね、ほんとほのぼのしてて楽しそうなんですよね。これがコレクションですか~とか、こんな写真見た事ない!と大盛り上がり。そしたら写真を見ている1人が泣きだしちゃってしんみりした所に本当に自殺したのか?という疑問が浮かび上がるわけです。ここからいろんな秘密が一つ一つ解きあかされます。



なぜ、この追悼会が開かれたのか、ここに集まった5人は誰なのか、そしてミキを殺した真犯人は誰なのか…となれば普通シリアスになりそうですよね。みんなが語っている部屋の雰囲気も雷のせいで薄暗くなるし。犯人はお前だ~!となってもその後のツッコミが面白くて思わず、そこかよ!と言いたくなり笑ってしまうんです。犯人よりもまずミキちゃんのレアものや貴重な話が優先な明るさが好きでした。ストーカーで部屋に入った~となっても、どんな部屋だった?どんな匂いだった?と聞くのが笑えました。こういう風に謎を解こうとするストーリーなら、誰が犯人でどういう動機でどんな殺し方をしたのか?なんて予想してしまいますが、それを考えさせないぐらい早くて細かくて驚く展開なので、えぇ!あなたが!と思って誰かの鋭いツッコミに笑い、えぇ!そうだったの!と思って誰かのおかしな行動に笑う。シリアスの裏には笑いがあるのが凄いですよね。そして最後には自分も一緒になって考えてました。こういう過程で…こうなって…みたいな。

みんなも納得。自分も納得。楽しかったなぁ。。。それに最後はほんのちょっと切なくなるんですよね。もちろん笑いは絶えないけれど、彼女や彼女の事をずっと応援し続けていた5人の気持ちを考えるとね。たどりついた結論は今となっては真実かどうかはわからないけど、みんな一生懸命だったんだな、だから幸せだったんじゃないかと思うと、この追悼会を開いてよかったねと心から思えました。


主演は5人かもしれませんが、話をひっぱるのは小栗旬くんです。今や若手ナンバー1と言われてますが…小栗くんのどこがそんなに良いの?それはきっと王子様キャラを演じてたからなんでしょうね。この役は一応冷静にみんなをしきったり、フォローして普通の良い人なのが面白かったです。いじける姿も可愛かったし。
でも個人的には同じ若手俳優なら小出恵介くんが良かったなぁ。最初からテンション高くて強そうな所に乗っかる調子のよさが楽しい。誰かに便乗するのはやり過ぎると嫌な奴になりますが小出くんには憎めない可愛さがありました。小出くんは暗く何か考えこむ役よりこんな役のほうがむいてるのでは?と思いました。「ノダメ」もハジケてますからね。
ユースケ・サンタマリアは久しぶりに真面目な役を見たんですが、このほんわかモードをピリッとした緊張感に包む冷静で逆らえなさそうなツッコミがいいです。自分もどちらかというと楽しくやろうよ!なタイプなので気をつけたいと思いました(笑)
塚地武雅はほんと空気読もうね!ってちょいウザい感じで、トイレに行ってばかりで終わってしまうのかと思ってたら予想外な展開に。
香川照之さんは最高です。登場シーンから凄く怪しい。それからいちご娘って…カチューシャって…無職って…と次々明らかになる正体に爆笑。小出くんが気持ち悪いって言ってたけど香川さん大好きな自分としてはそれがツボに入って可笑しいし…可愛かったよ(笑)どんなシリアスになっても髭はやしているおじさんが可愛いカチューシャつけて怯えている姿みたらフフって笑っちゃうありがたい存在感でした。 とにかくこの作品は文句なしでお勧めできるものだと思いました!

2008年4月22日火曜日

バリスタ

 コックピットのようなエスプレッソマシンの前に立ち、きびきびとした動きで香り高いエスプレッソをサーブするバリスタ(barista)。イタリアではバールは、昼はエスプレッソ、夜はアルコールをメインに出し、1日中人々が集い語らう、生活に密着した社交の場だ。そんな“コーヒー職人”バリスタという職業は、カフェブームが定着するに伴い、人気の職業として注目を浴びている。


 2006年12月に日本橋にオープンした「espressamente illy(エスプレッサメンテ イリー)」は、世界中で毎日600万杯が愛飲されているコーヒーのトップブランド「illy」が、日本に成熟した真のイタリアンバール文化を提供するべく創造したフラッグシップ店。同店の総支配人である中川直也さんは、イタリアエスプレッソ協会の公認バリスタだ。


 「エスプレッソの魅力は、上質のワインやチョコレートに通じる官能性です。本当のエスプレッソは香りや舌触りに心地よい余韻が残ります。」
 中川さんのバリスタ歴は約10年。日本にまだカフェ文化が根付いていない頃から、スタイリッシュで上質なイタリアンバールの魅力に惹きつけられたとあって、ルックスもどことなく和製イタリア男性風味を醸し出している。

 イリーにはバリスタ大学もあるそうで、トレーナーでもある中川さんに、自宅のエスプレッソマシンで美味しく淹れるコツを伝授していただいた。

① エスプレッソホルダーに挽いた豆(約7g)を均一に入れて強くプレスする。
② お湯の温度は90度ほどが、甘味と香りが引き立つ
③ 砂糖を入れてもすぐに沈まないほどなめらかでコシのある泡と、ごく薄い縞模様(タイガースキン)が表面に浮き立つのが、美味しく淹れられたサイン
④ さあ召し上がれ!




 最後に、砂糖はたっぷりと入れることが、エスプレッソを美味しく味わうポイントと中川さん。「本来、エスプレッソはデザートのように楽しむものです。砂糖を入れて一息に飲むことで、官能的な余韻を楽しむことができます。甘みのないチョコレートは美味しくないですよね? エスプレッソも同じです」
 「砂糖を入れないエスプレッソは、恋を知らない人生と同じこと!」と言い切る中川さん。官能的なエスプレッソの余韻が、男の色気もアップさせるのだ。
私としてもエスプレッソはとても好きなので、ぜひ飲んでみたい!

2008年4月21日月曜日

あしたの私のつくり方

「あしたの私のつくり方」をみた。

大好きな映画「トニー滝谷」の市川準監督の新作で主演は成海璃子という事で気になっていた映画なのでレンタルしてみました!


日南子は、かつてはクラスの人気者でしたが、ある日突然いじめられる存在になってしまいます。寿梨は、小学校の卒業式の日に日南子と交わした言葉「本当の自分」と「偽物の自分」が忘れられません。共感し合いながらも、それ以来疎遠になる2人。やがて高校に進んだ寿梨は、噂で日南子が引っ越したと聞き、突然彼女にメールしようと思いたつのでした…

という話でとても面白かったです。

たぶん、女性独特の世界だと思うので男性はあんまりこの気持ちわからないかもしれませんね。自分はかなりうちあたいする部分があり、いろいろ考えさせられました。この映画のように、どの学校でもいじめはあるんじゃないかと思います。いじめられているのを見て可哀想と思っても口には出さないし何も出来ない。そうする事でなんとか平穏な生活を送る…そういう時期があるんだと思います。だってそうしないといつ自分がいじめられるかわからないから。何がキッカケで状況が変わるかわからないんだもん。


この映画でもほんのちょっとした事からあっという間に人気者からいじめられっ子になってしまいました。女子の結束力の強さったら怖いんですよね。すぐ噂が広まってみんな同じ行動をとるから。友達だって思ってても当然のように裏切る可能性もあります。自分を守るだけで精一杯なんですもん。しょうがないのです。だから日南子はいじめられっ子じゃない自分を作るために、新しい学校では同性にそつなくモテそうな事をする。付き合いは大事だし、盛り上げるのも必要。好きな人が出来ればその男子に好かれるような自分を作る。そしてクラスの人気者になって楽しい生活を送れる!

…はずだけれど、やっぱりそれは本当の自分じゃないんですよね。だからだんだん苦しくなっていく。楽しいのに楽しくなくなるの。そつなく流行の情報を仕入れたり、みんなが見てるテレビをチェックしたり…ほんの少しの事で仲間は増えて楽しい会話が出来る自分も必要。そしてそうじゃない自分のやりたい事をして楽しむ自分も必要。社会に出て働けばまた違う自分が必要になってくる。きっとなりたい自分とのギャップもあるだろうけど、それを全部含めて自分だと思います。でも、たまにそうやってると疲れてきたりするんですよね。いろんな自分がありすぎて。そんな時に素直に自分らしくいられる場所が必要ですよね。

主演の成海璃子は若いのに大人の雰囲気があるので小学生はどうかなぁ?って思ったけど、高校生ぐらいからグンとよくなりました。だって時々めっちゃ大人っぽい表情しますもん。最後は素直によかったなぁと彼女の成長に感動していました。はぁ自分ももうちょっと若かったらこんな良い性格になれたのかも…それはないか。成海璃子の先生役で高岡蒼甫くんも登場。若くて男前な先生でした!

2008年4月19日土曜日

殴るのが楽しい!?

「僕の彼女はサイボーグ」完成会見
「猟奇的な彼女」クァク・ジェヨン監督による映画「僕の彼女はサイボーグ」の完成会見が行われた。ハイパワーなサイボーグを演じた綾瀬はるかさんは、「普段、人を殴ることがないので、楽しかった」と演技のシチュエーションに大満足!?


 「猟奇的な彼女」や「僕の彼女を紹介します」のクァク・ジェヨン監督による新作映画「僕の彼女はサイボーグ」が、5月31日から全国で公開される。その完成会見が4月15日、東京都内で行われ、同監督と、主演の綾瀬はるかさんや小出恵介さんら出演者、山本又一郎プロデューサーが登場した。


 “パワフルな女性と頼りない男性”というクァク監督お得意のシチュエーションに、SFの新要素が加わった「僕の彼女はサイボーグ」。さえない日々を送っていた大学生ジロー(小出恵介)の前に現れたサイボーグ(綾瀬はるか)との不思議な共同生活を、恋あり笑いあり涙ありで描く。


 監督の印象について聞かれた両出演者。綾瀬さんの方は「とってもチャーミング。言葉が通じないぶん表情や動きで気持ちを伝えてくれるけど、その仕草がかわいい」と答えたが、一方の小出さんは「とても怖い監督でした。現場はまるで戦場のよう。けれど、撮影が終わってしまうと物足りない気分になりました。偉大な監督だと思います」と、現場の熱気をうかがわせるコメントも飛び出した。


 作品の魅力のひとつである、CGを駆使した迫力のアクションに話が及ぶと、小出さんは「眠っている彼女の胸元をのぞこうとして、はたかれるシーンがあるんですけど、一応ワイヤーでつられてはいるんですが、ほとんどそのまま落ちて……怖かったです」と撮影現場のエピソードを披露。綾瀬さんは、怪力を持つサイボーグを演じた感想を聞かれ、「普段人を殴ることがないので、楽しかったです」と大胆なコメントで報道陣を沸かせた。

「出演して得たものは?」との問いに、小出さんは「細かい演技の指示や制約がある中で、気持ちを表現するというのはこれまでやったことがなく、新鮮だった。ただ気持ちよく演技するだけが演技じゃないんだと、勉強になりました」。また、綾瀬さんに背負ってもらうシーンを振り返り、「女性に背負ってもらうことなんてないので、幸せでした」とコメント。すると「体力には自信がありますから」と、綾瀬さんは堂々の発言!

会見の最後には白い幕が用意され、なにやら準備が……。幕が開けるとサイボーグの怪力さながらに綾瀬さんが小出さんを持ち上げる(?)演出。小出さんは少し恥ずかしそう(笑)
でも個人的にも楽しみな映画ですね~
公開がたのしみです!

2008年4月18日金曜日

包帯クラブ

「包帯クラブ」を見ました。テレビで撮影の様子も見ました。堤監督だったので気になってはいましたが、やっぱりスルーしてしまい。。。レンタルでやっとゲットしました。



ふと屋上の手すりに上ってみた女子高生のワラは、そこで出会った少年ディノが彼女の傷が治るようにと手すりに巻いた包帯によって何かを感じます。それをきっかけに集まった仲間で「包帯クラブ」を結成し、ネットで傷を持った人からの心の叫びを聞いてその場所に包帯を巻くという活動を始める…という話で、みんなのそれぞれの思いに凄く共感してしまい、思いっきり泣いてしまいました。暗いって思われてもいいです!この映画が大好きだなぁ♪
誰かが傷つき今も忘れられずにいる場所に包帯を巻く。包帯を巻く事でその傷が癒されたりするならみんながやってるし、そんなんで何かが変わるわけがない!と思ってしまうかもしれません。
もしからしたら包帯から世界が変わるかもしれない。また新しく歩けるかもしれない…という事で始まる包帯クラブ。そこにはたくさんの傷ついた人達からの依頼がやってきます。そういうのを見ていると…この世に傷つかない人なんていないんじゃないかと思えてきました。周りから見るとほんの小さな事でもその人にとっては人生を変えるくらいの大きい事なのかもしれないし。他にも心も体も傷ついて、誰にも言えなくて殻に閉じこもってそれで自分を何とか守ってきたのかもしれないけど、傷はどんどん深くなっていくばかりで…忘れられなくて。そういう時に包帯クラブがあったらいいなってほんと思いました。

けど、包帯クラブの活動で傷ついた人もいるんですよね。特に何かあるわけじゃないし、何かしたわけでもない。その存在だけで傷ついてしまう事もある。人ってとても不思議だから何に傷ついたとかわからないと思うんですよね。もしかしたら本人もわかってない場合もあるかも。だから包帯クラブが相手の痛みを理解するっていうのは偽善者に見えるかもしれないし、あなた達に自分の何がわかるの?って思ってしまう人もいると思います。人の痛みを想像するのはとっても難しい。理解するなんて出来ないのかも。だけどそばにいるってだけでも良いんじゃないでしょうか?それだけで全然勇気が出せますもん。
う~ん…すごくこの映画が好きなんだけど、どう伝えていいのかよくわかりません。とにかく一緒にいっぱい考えて悩んで傷と向き合って…最後にはスッキリとそして元気を貰えました。主演の柳楽優弥くんはやっぱり良いね。好きだなぁ。いつも明るく場を盛り上げてくれるのに、時に死んでしまうんじゃ?と思うほどの危ない行動をおこす。人の痛みを知るために…それは凄い事だと思うけど、やればやるほどディノが何かにもがいて苦しんでいるように見えます。
石原さとみは朝ドラ時代からずっと見ていて好きな女優さんなんですが去年ドラマで演じたちょいウザいぐらいの明るく元気な女の子が1番ハマる!と思ってたけど、そうじゃないんだなぁと暗い演技にびっくりしました。

2008年4月16日水曜日

蟲師

蟲、それは幽霊や妖怪ではない異形の原生体で、人に良くも悪くも影響を与える摩訶不思議な存在。この蟲が引き起こす現象を解明しながら、患った人々を癒し処方する蟲師たち。そんな蟲師のギンコを主人公にした漆原友紀原作の「蟲師」は、文句なしに面白い。キャラクターの持つ雰囲気や、1話完結型の各エピソードを読み終わった後のちょっと切ない余韻は、他の漫画では味わえない感覚だった。
やはりそれもこの漫画を好きになった理由の一つだろう。
 

2005年に放映されたテレビアニメ版も、(ずいぶん昔だが・・)深夜という時間帯もプラスに作用して、静寂が身体に染み入るような完成度の高い作品であった。


 これをジャパニメーションの巨匠として世界に名高い大友克洋が映画化、しかも実写で、と聞いたら期待と不安が入り混じるのは当然だろう。と思いつつもいそがしくてなかなか見れなかったがつい先日DVDで見ることができた。


 映画は聴覚を失くした村人たちを苦しみから解放する「柔らかい角」、蟲に憑かれながらもそれを文字にすることで生きながらえる淡幽とのエピソード「筆の海」、母親と死別したギンコを育てたぬいと、ギンコの過去が明かされる「眇(すがめ)の魚」をベースにしている。

 やはり原作ファンにとって、一番気になるのはギンコに扮するオダギリジョーのハマリ具合。真っ白い髪からのぞく片目という風貌に、最初こそは「鬼太郎……」と思わずツッコミをいれたくなるが(笑)およそ100年前の設定ながら、ひとり洋風な佇まいでも浮いた存在にならないのはオダジョーの魅力に拠るところが大きい。やはりオダギリジョーってすごいんだな、とあらためて思った。

 特筆すべきは、大自然のロケーションを生かした映像美。監督があくまでこだわったというだけに、風のざわめき、森の緑の深さ、さらに闇に蠢く“何か”の気配すら感じさせ、日本にまだこれほどの自然が残っていたのかと嬉しくなるほどだ。ちなみにロケ地は滋賀県、岐阜県、福井県、富士の樹海など。蟲が文字となって動き出す原作の名シーンも、VFXで違和感なく再現されている。

 正直、原作を読んでいないと分かりづらい。だが、ゆったりと流れる時間や日常に潜む静けさが心地良く、かつてこの国には人知を超えた蟲の存在がいた――そんな錯覚をしばし起こさせてくれる作品である。原作読んだ人はもちろん、読んでない人にもぜひ見てほしい作品だ。

2008年4月15日火曜日

またまた映画

「勝利者」をみた。いつものレンタルショップに行くと、先週のキャンペーンのせいで見たい!と思っていた映画がほぼレンタルされていてショック!じゃあ何を見ようかと思ったら、見ようか悩んでいた三橋達也さんが出演している映画を発見。うん、これは見て!って事かもと思いレンタルしてみました。

5年前、宮川興行会社社長の令嬢夏子との恋愛による動揺でチャンピオンを賭けた試合に敗れたボクサー、山城英吉は、クラブ「チャンピオン」の支配人に落着きながらも、かつての自分の夢を有望な新人によって果そうと必死になっていました。夏子との結婚もそっちのけで英吉はやがて無名だが期待のもてるボクサー夫馬俊太郎を発見したのですが…

という話で結構面白くてビックリしました…っていうか石原裕次郎さん主演だと思ってたら、これは三橋達也さんの方が主演じゃないですか~!英吉はチャンピオンになるという夢を捨てきれず、どうして諦めてしまったんだろうとずっと後悔しています。そこで俊太郎と出会いますが相手にされず。このまま諦めようとしたけれど俊太郎の方からチャンピオンになって自分をボコボコにした相手を倒したいと言われ、その気持ちを利用し、チャンピオンになってもらおうと夏子にお金を出してもらって彼を引き抜きます…まぁこれは納得です。ところが!彼の店でダンサーをしていた白木マリの話を聞き、酔った勢い?夜の大胆な気持ち?や夢を追いかける自分とマリが重なり、マリを援助すると言います。

これって不思議な関係だなと思いました。まぁこれでマリが英吉に何かするとなれば危ない関係ですが、特に何をするわけでもなく一生懸命バレエの勉強をして一人前を目指す。それを英吉が見返りなしに援助して毎週土曜日どんな勉強をしたかを聞く。周りから見ると不思議な関係。っというか…いいなぁ(笑)お金を援助してもらって、自分のやりたい事を一生懸命勉強出来て週末には素敵な人とある意味デート状態。こんな事ってあるの?と思います。羨ましいなぁ。。。でもこんな状態がいつまでも続くわけもなく、俊太郎のイジワルでマリと夏子がバッタリ会ってしまう事に!夏子が誰でも援助していいなら自分でもいいでしょう?と言うと、マリは先生(英吉)じゃないとダメなんです!って言うし英吉がモテモテです。面白いけど、女性のケンカは怖いねぇ~なんて思っていたらマリの事を好きになってしまった俊太郎が内緒で勝手に試合をくんでお金をもらいマリにプレゼントを送るのでした。俊太郎に裏切られた!と思った英吉は話をつけにいきます。そこで俊太郎やマリに恋愛は禁止!と言います。

自分の経験から恋をする事で周りが見えなくなって全部ダメになると思ったんでしょうねえ。将来ある2人ですし。でも、それって人それぞれだと思うんですよね。恋愛でダメになる人もいれば、それが力になる人もいる。やってみなきゃわからないと思うんですが、じゃあ一人前になったら好きな人の名前を言ってもいいのね!自由を取り戻すぞ!と2人は素直に受け入れて(笑)なぜか、よし!3人の勝負だ!となり(青春映画みたいだね)一生懸命練習します。ここからが面白いんですが、毎週会うはずだったマリに英吉は会いに行きません。その理由は…夏子いわく英吉がマリを想っているから…ってここから何だか恋愛話になってテンション上がってしまいます。マリが好きだけど、どんどん上手くそして綺麗になっていくマリに会うのが怖いだなんて…可愛い♪♪なんて思ってたらマリが主役に抜てきされ舞台も大成功!これは英吉とマリの関係はどうなってしまうの?と思っていたら、なんとマリも先生の事が好きと知って納得。
尊敬が恋に変わるなんて不思議じゃないですしね。それで英吉もマリを…となれば、こりゃ早くどうにかなりませんか?とドキドキしていたら、マリがいつまでたっても気持ちを伝えないからヤキモキします。早く言っちゃえよ!と思うんですが、その場に俊太郎と夏子が登場!夏子は英吉の気持ちを確信し指輪を置いて去っていくし、俊太郎は1人で勝つから!と去っていくし、マリは英吉にヒドイ事を言われて先生が好きなのに~と去っていくし…1人になってアタフタする英吉が可愛い♪♪(そればっかり・笑)誰を追いかけるのかな?と思ったらなんと!俊太郎を選ぶのでした。えぇ!やっぱり自分の夢が1番大切なの?と思ってしまいます。でも自分で勝ってチャンピオンになると聞かない俊太郎。なのでやりたいようにやらせる事にして別れる2人。そんな事言っても応援するんだろうなぁって思ってたら、練習の時に録画していたビデオを相手に渡しました!それで相手がめっちゃ俊太郎のクセを研究してるんですけど。わかっててやってたら性格悪い(笑)って思いました。だけど!試合当日はボコボコにされそうな俊太郎を見てしっかりセコンドにアドバイス。おかげで勝つ事が出来ました。
別れてしまったけれどこれでチャンピオンを育てる!って夢は叶ったんじゃないんでしょうか。チャンピオンになった俊太郎を見て満足して去って行く英吉。その後をマリが追いますが…自分の気持ちを押し殺してマリとも別れようとします。えぇ!お互いを想ってるんだし一人前になったんだからいいんじゃない?と思ってしまいますが、英吉いわく2人は別の世界にいるんですって。綺麗に出会ったんだから綺麗に別れようですって。マリは先生が好きと言ってるのにですよ!俊太郎の所に行きなさいと言うんです。これって俊太郎のためですかね?とにかくマリとの別れは切なかったです。最後は育てた2人が一緒になって英吉が1人だなんて寂しいね~と思っていたら夏子の姿が!!夏子…めっちゃ偉いよ!きっと誰よりも英吉の事を理解しているんだろうなと思うと感動しました。

こんなに想ってくれる人は滅多にいないと思うから大切にしてほしいです。これだけ書くとまるで恋愛映画のようですが、一応ボクシングシーンもあります。でもメインじゃない気がしますね。それよりもマリが出演する舞台がとても印象的でした。バレエを習っているので、てっきり普通のバレエかと思っていたら途中からミュージカルのようになるんです。最初は戸惑いますけど、これが面白いです。台詞はないんですがダンスや表情で楽しさや驚きが伝わってきます。こんな舞台、本当にあったんでしょうか?あったら楽しそうです!主演の三橋達也さんはとっても格好良いですね!自分の個人的ツボな格好、スーツ姿で上着脱いでシャツをめくった腕に時計!も見れて嬉しかったです。それに綺麗な若い女性に援助するなんて…それが嫌味っぽくないのが凄いですよ。自分の気持ちを抑えてるのもよかったので、もう早く好きって言えばいいじゃない!とやきもきするのも楽しいし、大人な別れ(でも別れても夏子がいる所が色男っぽくて素敵)も好き。夢を追い掛ける姿よりもやっぱ恋愛している姿がこの映画では素敵でしたねぇ。はっ!でも俊太郎の試合を見ているあの顔!あまりに格好良かったのでウットリしました(笑)目はとても真剣、だけど嬉しいと口元がゆるんだりするのがねぇ。。。キュン♪としますよ。なので試合より、こっちが楽しかったり…あ~も~自分は何を見てるんだ!あとタバコを吸う姿も良かったですね。石原裕次郎さんは初めてちゃんと見ましたが、自分の中のイメージよりも細くて背が高くて格好良かったです。人気があったのでしょうが、三橋さんのようにいいわ~♪なんて思わないんですよね。不思議。役の性格も自分勝手だしみんなをかき回してるのがちょっとねぇ。でもそれが若さなのかもしれないけど。北原三枝さんは「愛のお荷物」で三橋さんと恋人だったので、2人の雰囲気が好きだなって思ったんですけど、実際には石原裕次郎さんと結婚したんですよね。あと、バレエ…もとから習っていたのでしょうか?ダンスシーンが素敵でした。

2008年4月13日日曜日

ブラックサイト

66億人の好奇心が、人を殺す――“アクセス数が多いほど死が早まる”という、残忍な仕掛けで殺人を中継するサイトに、FBIサイバー捜査官が挑むサイコスリラー「ブラックサイト」。特別試写会には川村ゆきえさんが登場し、来場者の“好奇心”によって……? 「ブラックサイト」 配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 4月12日より渋谷東急ほか全国で劇場公開される、ダイアン・レイン主演のサイコスリラー「ブラックサイト」の特別試写会が、4月1日に行われた。会場にはタレントの川村ゆきえさんが登場し、作品の感想や見どころを語ったほか、劇中の“仕掛け”を模したイベントで観客を驚かせた。
実はまだこの映画、見ていないのだが、見る前からとても興味深くてとても楽しみな映画である。

 匿名性の高いインターネットの世界で、歯止めが利かなくなる好奇心や悪意――そんな混沌としたネット社会の闇にスポットを当てたのが、映画「ブラックサイト」だ。「killwithme(一緒に殺す).com」と名付けられたサイトでは、監禁され拘束された人間の姿がネット中継され、サイトのアクセスが増加するにつれその人物の死が早まるという、恐ろしい仕掛けとともに殺人が行われていた。ネット犯罪を専門に取り締まるFBI捜査官ジェニファー(ダイアン・レイン)は事件の解決に乗り出すが、犯人はネットに精通する切れ者で、サイトを強制閉鎖してもすぐにコピーサイトが登場、殺人の中継は止まらない。さらに犯行が重なるたびにサイトの注目度は高まり、殺人のスピードは早まっていく。そしてついに犯行の矛先はジェニファーの周囲にも向けられ……。

 監督は「真実の行方」「オーロラの彼方へ」「悪魔を憐れむ歌」など、巧妙なサスペンス演出を得意とするグレゴリー・ホブリット。「メメント」や「プレステージ」などの制作に携わってきたロバート・フィヴォレントと新鋭マーク・R・ブリンガーが脚本を手がける。「炎のメモリアル」出演のビリー・バークや、「キング・コング」に出演したコリン・ハンクス、「父親たちの星条旗」出演のジョゼフ・クロスなど、注目の俳優がダイアンの脇を固め、緊迫感のある演技が繰り広げられていく。

しかしこの映画をマネする輩が出ないかどうかが一番の心配だと思う。

 試写会イベントでは、映画の大きな演出ポイントである「サイトのアクセス数」を利用した演出が用意され、スクリーンには突如、赤い数字が……。

 この数字はイベント用に特設されたサイトのアクセスカウンターで、観客が携帯電話で指定のサイトにアクセスすると数字が増え、4000アクセスを超えるとゲストが登場するという仕掛け。

あっという間でした 川村ゆきえさん 1~2分を待たずしてアクセスは4000を突破し、川村さんが登場する。この登場の仕方については、「現代的な演出でいいと思います」と答えた川村さん。映画に関しては「完成度が高い」と、通常のホラーサスペンスとは違うテーマ性に心を動かされた様子だった。

 さらに司会から「サイトのアクセス数が8000を超えたら水着で登場」というリクエストが出されると、アクセス数は一気に上昇。困りながらも川村さんはステージの裾に下がり、黒いガウンを羽織って再登場した。
「アクセスしないでください!」と不安そうに数字を見守るが、あっとという間にカウントはオーバーした…… こうしてファン待望の水着姿を披露……と思いきや、ガウンの下から表れたのは“FBI捜査官”をイメージしたコスチューム。エイプリルフールならではの演出に、観客の反応もさまざまだった。
個人的には残念だ(笑)しかしこの川村さん、一時期話題になったが・・・・まぁみんな忘れてるか。

2008年4月10日木曜日

やりたいこと

別に死にたくなったわけではありませんが一昨日函館に行ってきたわけです


行きたかった場所なのでとても嬉しかった!いつもBESTな状態でいたいわけですが、「明日死んでもいいように今日を生きろ」という言葉には納得ですが、
やりたいことが多すぎて、いつ死んでも自分は後悔してしまう気がしてなりません。行きたい場所が多すぎるしやりたいことも多すぎるし今すぐできないコトだってたくさんあるし、てか休みたいトキだってあるしもし明日死んでしまったら成人式に出れなかった事やアメリカにいけなかったことや

結婚してみたかったなぁ~

子供生みたかったな~(笑)

孫欲しかったな~

就職したかったな~

とかとか今日どんなに後悔しないように生きても結婚できるわけでもなければ、子供が生めるわけでもないので、死んでしまったら絶対後悔すると思うのです。
でもよく考えたら何かをやりたい、したいって思う気持ちってとても大切ですよね!だってその欲求のために苦しいこと乗り越えて頑張ってるんだから!
そーいえばいつか自分が死んでしまった夢を見たことがあります。ものすっごく怖くって、起きた瞬間泣いちゃったのを覚えていますその夢のなかではなぜか人としゃべれるのに、物には触れなかったので、起きてものすごく色んなものを触りましたなんかこれ書いてると若干不安になってきましたwようするに欲求にはキリがないってことでしょうかwなんてことを急に思ったわけであります
まぁ、何はともあれ皆さんも一日一日を大事にして、悔いの残らない人生にしてみてはいかがでしょうか??(ナマイキ言ってすいません☆)

2008年4月7日月曜日

フットサル

2008年4月6日日曜日。東京・江東区の有明コロシアムで、「すかいらーくグループリーグ最強決定トーナメント」が開催された。
吉澤ひとみ、藤本美貴らを擁するハロー!プロジェクトのフットサルチーム「Gatas Brilhantes H.P.」(以下ガッタス)を中心に、アディダス、資生堂、日本航空といった企業で働く女性によるフットサルチームが対戦する同シリーズ。07年5月の第1回大会から5回の大会が開催されており、この「最強決定トーナメント」では各大会に参加した全8チームが一堂に会し、トーナメントで王者を決定づける。アディダス ジャパンの社員で構成された「adi-UNIT5」、女性スポーツトレーナーの選抜チーム「BUONE CONDIZIONI」(以下ブオネ)という優勝候補の2チームの激突で幕を開けたトーナメント。過去、出場した3回の大会ですべて優勝を飾った「adi-UNIT5」だったが、この日は「BUONE CONDIZIONI」が2対1で勝利。これで波に乗ったブオネは、準決勝で近畿日本ツーリストの社員チーム「knt! サプライズ」を2対0で下し、決勝ではガッタスに4対2と貫禄勝ち。同シリーズ初優勝を遂げた。



●大会結果優勝 BUONE CONDIZIONI準優勝 Gatas Brilhantes H.P.3位 knt! サプライズ(近畿日本ツーリスト)3位 EMULSIONS(資生堂)5位 adi-UNIT5(アディダス ジャパン)5位 SAMURAI CREW(日本航空)7位 teamViVi(講談社)7位 FC Weider (森永製菓)

いやーいいっすねー!フットサル!やりたくなってきたなー。
そもそもうちの近くにはフットサル場がないんだー(涙)フットサルのいいとこは、いつでも、どこでも、だれでも簡単にできるってとこなのに意外とフットサル場ってすくない。もっともっとフットサル場をふやして色々な人が楽しくいつでもできるようにしてほしい!

2008年4月6日日曜日

けっこう前・・・

結構前だけど「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」を見ました。原作を買ったものの自分が読む前にどっかに行ってしまい、2時間ドラマは見逃したけど、もこみちタワーは主演のもこみち以外を楽しみに見てたので映画はいいかなぁ…って思ってたら日本アカデミー賞でたくさんノミネートされていたので見てみる事にしました。


イラストレーターやDJとして活躍するボクは田舎で暮らしていたオカンを東京に呼んでいっしょに暮らすようになります。離れて暮らした高校時代、大学時代を自堕落に暮らして迷惑をかけどおしでようやく大学を卒業したボクは仕事に打ち込み生活も安定して来ていたのでした。しかし上京して数年後、オカンは体調を崩し入退院を繰り返すようになります。


う~ん…なんだろう。面白いんですが、やっぱりドラマをかかさず見ていたので違うキャストでドラマのダイジェスト版を見ているような感じがしました。この後こうなってああなって…って物語が結構淡々としているのでストーリーがわかってしまうと、どうなるの?という面白みがへっちゃうかなぁと。
(なんかいつもこんな感じで映画見るとき、損してる気分になる・・・)
ドラマよりはキャストがあっていて特にオダギリジョーは男前ではあるけど変な人というイメージなのでリリーさんっぽくって(関係ないけどリリーさんめっちゃ好き!)、もこみちタワーより物語がリアルに感じられました。あとは、やっぱり母親に対する少しマザコンっぽい思いを理解するのが難しかったりします。たまたまオカンが良い人でみんなに好かれたからよいけどそうじゃなかったら…困りますよね(笑)恋人とかできなくなりそう・・・
それにこんな穏やかなストーリーにならないですもんね。それに育ってきた環境も考えも違ってたりしてわかるわ~って所も少ないかもしれません。


でも、やっぱりこういう映画を見ると親孝行しなきゃって思いますね。病気に苦しんだりする姿を見るのが辛いっていう気持ちもわかりますし、私はそういう人を見るとむしょーに悲しくなってくる。幸い自分の両親はずっと元気で働いているけれど、人生何があるかわからないですから。何かあった時にこうすればよかったなんて思っても遅い!っていうけど、こういうふうに素直に素敵に親孝行出来る人にはすぐにはなれません。自分の人生で精一杯っていうのもあるし。まぁきっと後悔するタイプでしょうね。だけど自分なりに親を尊敬してますし大事に思う気持ちもあります。人それぞれのやり方があると思うので、無理せず自分なりにやっていけば良いのではないでしょうか。
でもみんなは親孝行しなよー(笑)

2008年4月5日土曜日

映画

今日は映画を見に行きました。
「Sweet Rain 死神の精度」を見に行った。用事が終わってから見に行ったので間に合うか心配だったんですが何とか上映10分前に到着。チケットも無事購入できて5分前に入ったら…1回外に出ましたよ。。。だって…誰もいなかったんです!!あっ、入る所間違えたかな?と思って表のポスターを確認するため外に出たら、ちゃんとあってる…っという事は…えぇ!自分1人ですか?まさかね~きっとみんなウチナータイムで後から来るのねと思っていたら、予告編が始まっても1人。なんか…自分のために上映してもらってすいません!と思いつつ、席を選びたい放題だったので真ん中の1番いい席に移動しました。

人気ないのかなーと少し思いつつ、一応映画が始まるとやっと若いカップルがやって来ましたけどね。でも3人。。。最後まで3人。。。こんなの初めて(笑)
でもいい思い出になるなぁ、と思いつつも鑑賞・・・

で、この映画の内容は、
人が不慮の死を迎える7日前に現れる、ミュージックが大好きで、雨男な死神の千葉。彼は死亡予定者の観察期間を経た後「実行」か「見送り」かという生死の判断をくだすのが仕事でした…という話でとても面白かったです。っというか…自分の好きな要素が大集合!な映画でした。しかも大好きな小西真奈美がでてて、幸せでした!

最初に判断をするのは27歳のOL。どんなふうに彼女に近づくのかな?と思ったらナンパみたいな案外ベタな方法(てゆーかなんでナンパ?)でビックリなんですが、「ナンパ」の意味を知らない千葉がなんか可愛らしいです。普通なら警戒してしまう彼女も彼の不思議な魅力に惹かれます。そして今までいい事なかった人生にも、たまにはこんな事があるんだなと思う。それが素敵なんですが…自分はあのクレーマーがすぐに吹越さんだと気づいてしまったんです。声ですぐわかったんですよね。それに彼女を演じる小西真奈美がCDデビューしている事を知っていたので先が読めてしまって、もしかしてあのクレーマーに殺されちゃうの?というドキドキ感がまったくないのがもったいないですね。もし知らなかったら、まぁ!そういう事だったの!ともっと面白くなったんですが。なので最後の彼女に対する判断は予測出来ましたけど、まさかここから物語が動きだすとは気づかず…

次に判断するのは40歳のヤクザの男。殺された兄貴の復讐を考えています。ヤクザの死をたくさん見て来た千葉は今回も実行を選ぶのかと思いきや、彼に生きてほしいと思っている弟分がいて…ヤクザの抗争で復讐だったり、裏切りがあったりするので、ここはちょいとシリアスな感じになるのかな?と思ってましたけど、千葉は相変わらずのボケっぷりですし(これが可愛いんです♪)ヤクザも罠とわかっていながらも弟分を助けにきてくれて格好良いじゃない!と思ったらあんなオチですし(相手は一体どんな人なの!?)あれ?この人達みんなそうだったの?とちょっと笑えたりして楽しかったです。死神ってみんなお茶目なのかしら(んなわけあるか!)。このヤクザへの判断は…最初はなんで?って思いましたけど、これで良いのかもしれませんね。思った通りの事が出来ましたし、あの時死んでいたら彼が復讐に向かったんじゃないかと思ったんです。「復讐をしても死んだ人は喜ばない。喜ぶのは復讐した人の自己満足だ」…こんなニュアンスの台詞がありましたが、きっと彼もそういう状況になったんじゃないかな。それじゃもっと悲しい事になると思うので、辛くても彼が生きていくためにはこの判断で良かったんですね。きっと。

最後に判断するのは70歳の美容師。すぐに千葉が死神だと気づいた不思議な彼女は最後の願いとして7歳の子供を集めてほしいと言うのですが…ここまでいろんな伏線があったのでわかってましたけど彼女がなぜこんなふうに生きてきたのかを知った時…泣きそうになってしまいました。ほんと贅沢ですけど、1人映画館だったらめっちゃ泣けたのに!と思いました。だけどカップルがいますから、変な奴が1人で泣いてるよ!なんて思われないように我慢しましたけどね。あぁ~そうだったのかぁ。だから子供を…と思うと胸がいっぱいになってしまったんですね。。。彼女の生きてきた人生を考えてみると、これで良かったの?なんてわかりませんし、自分が彼女の人生を判断する事は出来ません。だけど彼女を見ていたら生きるって、辛くて悲しい事も、どうしようもない事もたくさんあるけど…素敵だなぁって思えました。だから人は一生懸命に生きるのかな・・・

で、この映画をみて本当によかった!おもしろい所もあったり、泣ける所もあったりと、自分的には大満足でした!!

2008年4月4日金曜日

ライラの冒険!

『ライラの冒険』おもしろかったですよ。 第二部の『神秘の短剣』が家の近くの2件の書店で売り切れになっていたので、すぐには読めなかったのですが、たまたま用事で行った恵比寿の三越の書店でやっと買えました。売れているんですねぇ。 もちろん、映画は本とは違い、場面が色々入れ替わっていたり、ちょっとしたことが変わっていたりしています。(本を読んでから映画を見ると少々つまらないかも・・・)
 例えば、コールター夫人が母親であると知るのは、映画ではコールター夫人から聞くことになっていますが、本ではジプシャンのマ・コスタに教えてもらい、マ・コスタがライラの乳母だったりします。 こういうような変更は映画化する上で、仕方ないんでしょうね。でも読者としてはできれば忠実に再現してほしいものです。 
さて映画と本の違いで一番びっくりしたのが、登場人物の性格です。 ライラが映画よりもおてんばで、嘘つきで、行動的(なんかいたずら娘のちょっとすごいバージョンみたいな)。アスリエル卿は利己的で、何よりも自分を優先し(自己中)、映画よりも怖いキャラです。一番本と合っているのがニコール・キッドマンのコールター夫人かもしれません。頭がよく、自分の美貌を知り尽くしており、彼女にはどんな男もなびいてしまいます。 映画の続きでは、ライラは父親のアスリエル卿を助けに行きますが、一緒に行ったロジャーが、父親のある実験に使われてしまい、命を失ってしまいます。

 ライラが死んだロジャーに会ってわびたいということが、さらなる冒険を呼びます。 いろいろな人物が登場し、意外なことが起こります。アスリエル卿とコールター夫人は・・・。 言えませんわ。 ネタバレしちゃうとつまらないので、書かないことにします。 是非、本を読んでください。ハリー・ポッターより大人向きで、面白いですよ。
そーいえばハリー・ポッターの最後の巻も読みたいなー

2008年4月3日木曜日

ゲームとDVD

今日はむしょーに暇だったのでゲーム買ってきたりDVD見たりしました。

DVDはというとバイオハザード3!ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のシリーズ第3作。完結編らしいのですが・・・監督はラッセル・マルケイですが、とってもよかったです。カメラワーク・演出等もかなりこだわって作ったんじゃないかな?ストーリーはご覧いただくことにして、(かなりよかったです☆)ミラ・ジョヴォヴィッチは1作目より数段演技がうまくなりました。個人的にはシエンナー・ギロリーもでてほしかった。ミラは1作目はちょっと荒々しい部分もあったけど今回の作品はうまく心情も表現していたと思います。ゲームマニアにも納得のシーンもありGOOD!

ゲームは、鬼武者3!昨日の夜から鬼武者3をやりこみました。順番的にはゲーム→DVDです。
ふと寄った中古ゲームソフト屋さんで目が合ってしまい、即買いです(^_^;)。
何故かムショーにやりたくなったんですよねぇー。いったんやりだすと止まんなくて。
このシリーズは1、2ともクリアしてたので、とりあえず満足です。
カプコンのこの手のゲームは、バイオハザード(ゲームとDVD、両方いい☆)といいホント最高ですわ。
ま、落武者、と自分のクリア結果はヒドイので、このゲームのやりこみとしてはまだまだですがね(^_^;)
結局、意外と充実した一日でした。

2008年4月2日水曜日

エイプリルフール!(昨日)

今年もエイプリルフールがやってきた。4月1日午前0時をまわると同時に、ネット企業やコンテンツ企業が、自社サービスなどを使ったさまざまなジョークネタを投入。ネットユーザーを楽しませている。Yahoo!JAPANや円谷プロ、まぐまぐなどエイプリルフール常連の企業に加え、今年はGoogle日本法人も独自のネタを投入した。Yahoo!Japanは、トップページがインベーダーに侵略された――という設定で、ブラウザ上でインベーダーゲームのプレイが可能。タイトーの「スペースインベーダー」キャンペーンと連動しているようだ。
これは実際すごく手が込んでいて、よくたった一日のためだけにこんなにできるよな、と思うぐらいすごかった!!

ところで
昨日はエイプリルフールでしたね.何人かから嘘メールが来ました.私は日頃だまされるとブチ切れてしまう悪い子なのですが,この日ばかりは警戒しているため「エイプリルフールですよね?」とおしとやかな返事ができるとてもいい子になります.今回も「実は○○さんが大学を卒業していました」というメールが来たのですが,これだけはすぐに「嘘ですよね」と見破ってしまう自分はどうかと思いました。
しかしエイプリルフールだからといって嘘ばかりじゃないことに気がついた。
その結果・・・
だまされたと思ったのは,友達の友達が修士課程を修了した年に「実は就職の内定を断って博士課程に進むことになりました」という内容をブログに書いていて,「そりゃ嘘やろー」と思って気に留めずにスルーしていたら,実は本当だったことです(爆)

2008年4月1日火曜日

ユニバーサル!

今日はユニバーサルスタジオジャパンについて

ところでユニバーサルスタジオジャパンのチケットってたくさんあるんですね。
パスの種類は大きく分けて「基本パス」と「特別割引パス」の2つ。表にすると、こんな感じになります。(2008/04/01現在)
基本パス
スタジオ・パス(1日券)
スタジオ・パス 障がい者の方向け(1日券)
2デイ・スタジオ・パス(2日券)
トワイライト&デイ・パス(1.5日券)
ロイヤル・スタジオ・パス(1日券)*1
スタジオ・プラチナ・パス(年間券)
スタジオ・ゴールド・パス(年間券)
特別割引パス
【08/04/06~06/01】スウィート・アフタヌーン・パス(1日券)
【08/03/20/~07/06】ホリデー・トワイライト・パス(1日券)
Clubユニバーサル会員
バースデー・スタジオ・パス(1日券)
バースデー・2デイ・パス(2日券)
リピートWEB割引パス(1日券)*1
4歳のバースデー・インビテーション(1日券)*1
USJ-VISA提携カード会員
スタジオ・パス(1日券)
ClubユニバーサルSFC会員
スタジオ・パス(1日券)
団体向け
グループ・スタジオ・パス(1日券)
スクール・スタジオ・パス(1日券)
*1はWEB限定

それにしても、けっこう選択肢がありますね~。こんなにあったら逆に買いにくいと思う(汗)

しかもチケットをゲットするのに購入方法や受け取り方法でさらにいろんな選択肢があるので、ちょっぴりややこしくなってるみたいです。でも、基本はこの表をおさえておけばOK… だと思います。たぶん(汗)
こうしてみると基本的なチケットだけでもけっこう遊べそうなんですけど、さらに快適に欲張る場合、上の各種スタジオ・パスに加え、優先的にアトラクションやショーを楽しむためのチケットを組み合わせるという方法があるわけですね。
でもあれだけでややこしい上にさらに組み合わせなどするとよけいややこしくなって買う気も萎える(爆)

こうした優先チケットはスタジオ・パスに+α(数百円~数千円)の金額を支払うんですけど、混雑時などにその威力を発揮するようです。USJのサイトをざっと見たところでは、こんなのがありました。
通常より少ない待ち時間でアトラクションを利用できるチケット(ユニバーサル・エクスプレス・パス)、特別鑑賞エリアからショーを間近で楽しむチケット(各種チェックイン・パス)。ほかにもツアーのような特別メニューを利用するためのチケット(各種スタジオ・ツアー)などなど。
それから、食いしん坊にはうれしい(笑)食事を楽しむことをメインにしたチケットも時々登場するようですよ。(特に私はこれが一番♪)
例えば「セサミストリート™ のハッピーブレックファースト」(期間限定:08/03/20~05/06)は、ハンバーガーショップで朝食をとっているとセサミストリートの仲間たちがテーブルに遊びにやってくるそうです。
最近登場した新イベント「ファンタスティック・ワールド」の優先チケットには「ファンタスティック・ワールド・パスポートセット」というのがあるんですけど、これは鑑賞エリアの入場に加え、ショーをイメージしたメニューをレストランで楽しむことができるチケットだそうです。
これは見たい! 参加したい! というアトラクションやイベントがあれば、それをメインに優先チケットをチェックすると、ちょっといいことがあるかもしれませんね♪

こーゆー話をするとなんだか行きたくなるな~

2008年3月31日月曜日

YUIは好きですよ?

YUIのLaugh awayがエラい聴きたくてズルいなーって思う。季節を打ち出すなんてサルでもできるじゃん、と思いながらも、やっぱり旬のモノは旬のうちに頂かないと・・・ねえ。ただ、やっぱ、着うたとか、ねえな、って。400いくらとか、ホントふざけんなよな、って。アルバム買いたいけど金ねぇし。あー近くにレンタル屋できねーかなー。
でもYUIはCDとアルバム全部買っていいぐらい好き☆
ーーーーーINFOBAR2にヘッドホン端子が付いてたら、着うたとか、なんか、全然買っちゃうかも、って思った。あの、変換アダプタ付けるのだけでも相当めんどいんですよ!あとあと、AAC形式の音楽ファイルを再生できたりしたらもっといいなあ!ヤバイ、全然使う。普通に使える。そのケータイ、iPodと替えれる。だって、SDカードとかさ、1GBで二千いくらとかなんだもん、フツーに。シャッフルなんて安くなったとはいえ5800え・・・いやーシャッフル安いわぁ・・・シャッフル全然買うわぁ・・・でもやっぱシャッフル微妙だなー(どっちだ)
ーーーーーこないだ見たタッチはめちゃくちゃ薄いし画面キレイだし、今日改めて見たナノは死ぬるほど小さくて板ガムかと思ったし(嘘)なんかもう、どれを買っても満足するのがわかってるのに、逆に選べなくなってるシンドローム、メトロノーム(意味不明)
みたいな(笑)そして今持ってる3Gにまるで不満は無いこの完成度。ハンパねぇ。ーーーーーなんでこんなこと考えてるかっていうと、ダブル定額が上限超えてしまったので、なんかダウンロードしなくちゃもったいない!とか思っているからなのでした。やっぱ試しにユイたん落としてみようかしら

2008年3月30日日曜日

サッカー

今日はサッカーの試合について  鹿島VS横浜M


スタメンは、ホーム鹿島はいつもの通りの4-2-2-2。曽ヶ端準、内田篤人、岩政大樹、大岩剛、新井場徹、青木剛、小笠原満男、野沢拓也、本山雅志、田代有三、マルキーニョス。対する横浜Mも今季採用している3-1-3-1-2という感じの中心に山瀬功を置いて、前後左右を固めた中盤という感じで、榎本哲也、栗原勇蔵、中澤佑二、田中裕介、松田直樹、田中隼磨、山瀬功治、小宮山尊信、ロペス、大島秀夫、ロニー。お互いに持ち味というべきサッカーを持っている両チームだが、昨季をベースに熟成に入っている鹿島に対して横浜Mはまだ連携を作り上げている途中と言う所だろう。


ただ、鹿島は両SBが積極的に攻め上がるので、(こーゆうサッカーをどんどんしたほうがいい)その隙をついてのカウンターのチャンスになるが、忘れがちだが鹿島は、今季ACLも含めてたった1失点と守備も良い。肝はサイドの攻防と、個人的に楽しみなのは、山瀬功と小笠原のどちらがゲームに君臨できるかというところだろうか?
雨が影響した試合前半の鹿島の先制点も、後半の横浜Mの同点ゴールも共に雨の影響があったように思える。マルキーニョスのミドルシュートは確かに強烈でしたが、榎本の手を弾いたのは、水に濡れた結果のファンブルという所もあるだろう。そして、小宮山のシュートも曽ヶ端の手前でバウンドした時に滑ったように伸びた結果、曽ヶ端の手の下を抜けた。更に、後半のPKのチャンスは、小笠原の軸足が滑ってシュートが外れた。
明確に形として見えたのはこの3つのシーンだが、それ以外でも、前半は濡れたボールの影響で両チームともにコントロールをミスるシーンも多かった。前半、その雨の影響をコントロールしたのは鹿島だったのではないか?
しかし雨の影響をものともしないぐらいのチームになってほしいと思う!

元々パスを細かく使うサッカーなだけに、雨の影響を受け易かったと思うのですが、それを周りでフォローする事でうまくカバーしていた、それが鹿島が前半に優勢に進める事が出来た原因じゃないかな?

なんにしても今後の両チームの活躍に期待!!

2008年3月29日土曜日

Let`sお菓子作り

今日は友達が、最近手作りスイーツを恋人に食べてもらうことをとても幸せに感じている。夏以来、2度目のお菓子作り、テーマは『チーズ』。リクエストを受けて、ティラミスとベイクドチーズケーキを作ることに決定!
午前中に友達の家に集合し、1品目ティラミス作りに取り掛かる。組み立てまで予想以上にあっという間だったみたいで、気分よくランチタイムに入りました。事前に作っておいた試食用のティラミスは、本日のランチデザートに控えています。ランチは、i-grek Shidaで習った前回のメニュウをおさらいして。先生はワンプレートにお手製ピクルスを添えられていたけれど、私はラタトゥイユ。テリーヌは好評で、お持ち帰りのリクエストを受けました。前の日から作って冷やしておけるのが嬉しいおもてなしメニュウです。かぼちゃんスープも冷たくして。優しい味のスープのレシピはサツマイモでも代用できます。

ランチの後は2品目、ベイクドチーズケーキ作りの開始。底はマリーのビスケットとグラハムを溶かしバターで混ぜたものを敷き詰め、柔らかくしたクリームチーズを、卵、砂糖、レモン汁などと混ぜます。あっという間に生地作りは終わり。スフレタイプではないので、湯せんはせずにそのままオーブンで焼き上げます。冷蔵庫で冷やし固めて型からスルリ。試食&持ち帰りは、時間の関係で事前に私が作っておいたものを。みんなで作ったものは、その夜のうちに型のまま千葉の義両親のところへ持って行きました。
肝心のチーズケーキ2種、どうやら友達の恋人や家族に大好評だったと報告を受けました。そういうのはとても嬉しい。「料理をするようになって、最近は食べるだけじゃなく、作ることが好きになりました*」と、言っていた。また一緒においしいもの作ろうっ!!!