2008年8月8日金曜日

洲崎パラダイス 赤信号

「洲崎パラダイス 赤信号」をみた。


「風船」を見て川島雄三監督の作品が気になっていたので、近くのレンタルショップに置いてあるDVDを見てみる事にしました。


両親に結婚を反対されたため栃木から上京した義治と蔦枝は、どこへ行くあてもなく夕暮の浅草吾妻橋附近を歩いていました。以前廓にいた好みで洲崎遊廓へ入り込んだ蔦枝は、一杯のみ屋“千草"の女将お徳に2人の職探しを頼み、蔦枝はお徳の店で働き義治の方も千草に近いソバ屋“だまされや"で働くことになるのですが…


という話でとても面白かったです。特に三橋達也さん演じる義治のダメ男っぷりが笑えました。久しぶりにこんなダメ男見たわ~蔦枝は美人で客受けも良いのですが、それが娼婦っぽいのが悲しいです。それに義治に対してわがままじゃない?と思うのですが、そう言いたくなるぐらい義治がダメ男だからしょうがない。働かなきゃ食べていけないのに義治がまったく頼りないので、のみ屋にやってくる電器屋の社長と一緒になる事に決めてサッサッとのみ屋の住み込みをやめて出て行ってしまいかなりビックリしました。
義治は笑えてくるぐらいのダメ男で、何かあればどうせ俺なんか…、死んだほうが…とすぐネガティブに考えます。それなのに蔦枝に対する想いは強く嫉妬から蔦枝をストーカーなみに追いかけたりして、その行動力を何かにいかせませんか?って思います。
義治がしっかりすれば蔦枝は離れていかなかないんじゃないかと思うんですが、そうなる前に蔦枝が社長のもとへ行ってしまったのが悲しいです。。。
最後はある事件がキッカケで義治と蔦枝は再会し、やっとお互いの大切さがわかり2人でまたどこかへ向かいます。最初と同じように橋の上でこれからどうしようと考える2人ですが、少し未来が明るくなったように思えるのが良かったです。


主演の新珠三千代さんは最初男性に比べてしっかりしてるし現実的で良いなぁ♪と思ってたけど、だんだんそれが嫌に見えてきました。ちょっとわがままだよ~彼が可哀想だよと。
三橋達也さんはやっぱりいつも違う人を見てるみたいで楽しいです。今回は徹底的なダメ男でしたが「風船」よりも全然好きです。
轟夕起子さんは頼りになるお母さん&女将さんという優しそうな雰囲気をだしてますが女性としては少し寂しい感じが切ないなぁ。。。帰ってきた旦那さんを素直に受け入れる所なんて心に広さにビックリしますが、その後の変化にもっとビックリ。おぉ~男性がいるとこんなに変わるのですね。

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