2008年7月18日金曜日

エレクション

「エレクション」を見に行った。

なんだかあってずっと見れなかったDVDがやっと見れました。あまりに楽しすぎて、すっごくよかったです。


組織のリーダーを決める選挙がもとで壮絶な戦いが起こるという話でもの凄く面白かったです。
裏金を送ったりして買収もあったけど一応選挙でリーダーが選ばれるんですが、納得いかない男がリーダーである証“竜頭棍”を手に入れようとします。それを何とか阻止しようとする新リーダー。この争いが本人同士で行われるんじゃない所が見物です。二人は留置所にいて動きたくても動けない状態。弁護士や部下を通じて命令をだす事しかできないのです。動くのは部下達。ボスの命令を聞きその通りに動くだけ!命をかけて守り通すだけ。その心意気にやられますね~そして争っている相手が敵にも味方にもなるのがいいです。しかもいつそうなるのかわからない。今まで殴って殺そうとしていた相手が急に味方になったりするんです。正直謝ってすむ話じゃないんですが、リーダーから“兄弟”と言われれば“兄弟”になるしかない。殴りたくなる気持ちも抑えないといけなくてキツいなぁと思ったんですが次の瞬間笑いあってるんですけど!えぇ!あんな事されたのに…と思いつつ黒社会の不思議な関係、男同士の友情に胸が熱くなってしまいました。

なんとか騒ぎも治まりみんな釈放されて兄弟としての誓いを交わすんですが、それでも裏切りや争いは終わらない。悲しい思いをさせて、いろんな物を犠牲にしてまで手に入れるリーダーの座。それで本当に得られるものはなんなんでしょう?自分にはわからないけど…何だか悲しい気持ちになりました。でもそれが黒社会なんでしょうね。しかも2年たてばまた選挙がやってくるしね。


主演のサイモン・ヤムはこの役をサイモン・ヤム以外に誰が演じるの?と思ってしまうぐらいのハマり役。冷静な判断が出来て部下からも上からの信頼も厚い。リーダーのために働きたい!という気持ちがめっちゃわかります。ついていきます!って言いたくなりますね。
レオン・カーファイは実はこの映画で一番見たかった俳優さんです。主演男優賞を受賞したからというのもありますが、体をはったコメディと渋い役とのギャップが好きなんですよ~この人は何者?って考えてしまう。
ルイス・クーはクールで渋いねぇ。。。やっぱり黒いけど(笑)眼力のある男前だわ~と見入ってしまいました。煙草が似合うしスーツもいい☆表情を変えず結構ひどいやり方で相手を倒したのにニック・チョンに上着をかけるなんて!にくい演出で乙女心をくすぐりました(笑)
「黒社会2」では主人公になるんだよね?サイモン・ヤムの後押しでどうなっていくのか楽しみだわ~
ニック・チョンはほとんどコメディしか見てなかったんですが、最初からロボットのようにレンゲを食べて度胆ぬかされました。いや~!渋いっていうか怖いっていうか…こんなニック・チョン見た事ない!だから見たかったよこんな役!!と思った瞬間から、これからどんな話が始まるのかゾクゾクしてきました。
ラム・カートンも真面目もしくはコメディを見てたのでこんな役も出来るのね…とびっくりです。棒で殴るシーンは怖いけど、ちょっと謝ってるしボスからの電話で戸惑うのが何か可愛い。
その他にも約束を守り通すラム・シュー、いろんな意味で存在感のあるウォン・ティンラムなど見どころ満載☆もう、監督は自分のツボをわかってるなぁと思いました。ありがたいです。楽しすぎます。是非映画館でジョニー・トー監督の映画が見たいです。

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