2008年8月31日日曜日

かもめ食堂

「かもめ食堂」をみた。


この映画、友達が見て、「よかったよ!」と言っていたし何より監督の前作「バーバ吉野」のほんわかした雰囲気が大好きなので楽しみにしてました。


フィンランドで「かもめ食堂」という店を経営している日本人女性。最初はお客さんは全然こないんだけど、不思議な出会いや縁があり少しずつ人が集まり日常が変化していくようすをほんわか静かに描いています。


この女性の生き方や生活には憧れる所がありますね。日本を出て誰もいない所で自分のやりたい事をやりたいようにやる。難しいだろうけどとっても幸せだろうなと思います。アジアにしか興味がないけどフィンランドのゆったりとした温かい雰囲気も素敵ですね。でも、そんな場所にも悲しい思いをしたり傷ついたり寂しい人は必ずいるんですよね。みんなが楽しく幸せってわけではないんだね。そんな時は美味しい物でも食べてひと休みして少しずつ歩いていけばいいんじゃないでしょうか。たまにはそんな時間が必要なんですね。きっと。

主演の小林聡美さんがとても自然でこんな人ほんとにいそうだなぁ…と思いながら見てましたあと作る料理がほんとに美味しそう!!
片桐はいりさん、もたいまさこさんも雰囲気にピッタリでした。

2008年8月27日水曜日

頑張れ!グムスン

「頑張れ!グムスン」をみた。


お気に入りの韓国人女優ペ・ドウナ主演の映画がレンタルになってたことをすっかり(一年くらい・笑)忘れてて早速見てみる事にしました。

若くして結婚し1児の母になったグムスン。いきなり夫の両親が汚しっぱなしの家に来る事になり、あわてて掃除して料理を作っている途中に思わぬ電話がかかってきて…


という話。グムスンが自分でもわからぬうちにヤクザの騒動に巻き込まれていくんですがいろんな伏線があってとても面白かったです。夫を助けたい!という目的があるのにヤクザに追いかけられずっと走りっぱなし。子供をどこかに置いてきちゃって泣きながら探したりしていつまでたっても目的地にはつきません。しかも夫はそんな事とは知らずどんどん壊れていきます。それでも優しい人たちに助けられ何があっても必死に頑張るグムスンがとっても可愛く愛しく思えます。母親じゃないけど「よく頑張りました!あなたはほんとに素敵な女性ですね!」と誉めたくなりました。


主演のペ・ドウナはめちゃめちゃ可愛い~~!!美人というわけではないけど愛らしい小動物のような感じがすごくいかされているね。
キム・テウにはすごくびっくりした。最初は真面目だねって思ってたのにお酒を飲んだらテンション上がってヤクザも手をつけられないほど暴れ歌い飲みまくる。人ってこんなに変わっちゃうだ…と怖くなりました。こんなキャラもいけるとは思わなかった。もっと見せて下さい。

2008年8月24日日曜日

カンナさん大成功です!

「カンナさん大成功です!」をみた。


韓国で大ヒットしている時から気になっていた映画です。原作もとても面白かったです。


身長169cmで体重95kgのカンナは歌手を夢見て音楽業界に入ったものの彼女の仕事は舞台に立つのではなく、キラキラ輝く人気歌手の変わりに舞台裏で歌うゴーストシンガーでした。それでも憧れのプロデューサー、サンジュンのそばにいられるだけで幸せだったのですが…



という話でやっぱり面白かったです。最初カンナは自分の容姿について一応悩んでいるとは思いますけど、そんなに深くは考えていません。ゴーストシンガーだけど歌の上手さは認められていますし、声で人を幸せにできると思っている。何よりも大好きなサンジュンがとても優しいんです。カンナが怪我しそうになると心配してくれますし、帰りは家までちゃんと送ってくれる。からかわれると守ってあげる。カンナの良い所をちゃんと見ていてくれて容姿が違うっていうだけで特別な扱いをするわけじゃない。みんなと同じように接してくれて、たまにそれ以上の優しさをくれるわけです。それは…カンナじゃなくても期待しますよね。こんな私だけど、もしかすると…って。でも!おわかりの通りもしかしてなんていうのはなく、サンジュンもずっとセレブでいたいからカンナに優しくしてあげてるんだ!という本音を知ってしまいます。傷ついたカンナは死のうとしますが、死にきれず。テレクラで知り合った整形外科の先生を脅し全身整形をしてしまうのでした。1年間身を隠し、必死に努力した結果、ビックリ!するほどの美女に生まれ変わったカンナ。
この美人になった後の反応が面白いんですよ。特に男性の!カンナに見とれて事故にあっても彼女の前では全然平気♪なフリをしたり、売っている車を壊しても文句いわないで他の車を勧めたり、カンナのせいで交通事故にあって怪我しても笑って許したり(イ・ボムスの登場が嬉しい♪)警察の人も念のためと言ってさりげなく電話番号を聞く♪でも!口を挟んで来たおばさんにはめっちゃ厳しい…っておいおい!一般人ならまだ納得出来る?(だってこれが池部さんだと考えると文句言えないしなぁ・笑)としても警察の人はすべての人を平等に扱ってほしいよ!なんて思いつつ、やっぱり~やっぱり人は見た目なのか…と何だかへコんでしまう自分なのでした。

自信がついたカンナは、もう一度歌をうたうために在米コリアンのジェニーとしてオーディションを受けます。カンナのような声を待っていたサンジュン達はジェニーの出現に大喜び!しかもカンナとは違いナチュラル美人だしスタイルも良し!これはイケる!と思うのでした。ジェニーとして順調に活動を続けるカンナ。ファンも出来てサンジュンとの距離も少しずつ縮まっていきます。手を出された時はちょっと整形したところが気になってどうしよう…ってあと一歩踏み出せないのも可笑しくて可愛い。このまま全てが上手くいく…と思っていたのですが。。。
大切だった友達の気持ちも考えきれなくなって、入院している父親にも世間に正体がバレるからと会いにいけなくなってしまう。それに大好きなサンジュンに自分を偽っている気がして苦しくなってきます。結局ある事がキッカケでジェニーがカンナだとサンジュンにバレてしまい、さけられるようになってしまいました。

やっぱり容姿が良くてもやっぱり人間は中身なんだなぁと。綺麗でも綺麗は見てるだけで充分。側にいる人はやっぱり中身が大切ですよ。ただ、綺麗で中身もよし!だったら最高だけど(笑)



主演のキム・アジュンは初めて見る女優さんですが綺麗ですねぇ。本当に泣き顔まで綺麗。そしてスタイルが良い。
チュ・ジンモは男前ですなぁ。ほんとプロデューサーにしとくのがもったいないです。芸能人でビューさせたほうがいいですよ!と言いたい所ですがおいといて。結局カンナが好きなの?ジェニーが好きなの?綺麗な人が好きなの?って。。。綺麗な人がいいに決まってる!ってわかってますけど、映画だからどんなカンナでも大好きだ!ぐらいは言ってほしかったかなと思います。見た目じゃないよ。心だと!それだけで、頑張れる人がたくさんいますから!

2008年8月19日火曜日

悪名太鼓

「悪名太鼓」をみた。


森一生監督の作品です。


いきなり太鼓をトラックに乗せた二人のカーレース?から始まります!祭りで使う大切な太鼓を九州に貸して祭りのためにお金を儲けようという清次のこんたんで追いかけてきた朝吉とトラックの上で対決。英語まじりの清次に意味のわからない朝吉はまるめこまれっていうかトラックから振り落とされ!清次は太鼓とともに九州へ向かうのでしたが…数日後、清次が死んだ!という手紙が届いて…



という話で面白かったです。清次は悪気はないのに問題起こしてばっかりだねぇ。。。清次のかたきをとるために九州へきた朝吉は清次の妻と名乗る宏子を助け戸籍を買ったという真実を知るんですが、ここでまた朝吉のいい人っぷりがねぇ。旦那が亡くなって生活苦しいだろうし子供のために警察に行かせないようにするのもわかるけど、ちょっと惚れてるかもしれないけど…一緒に大阪に連れていこうとするなんて!お照が嫉妬して困っちゃうし相手が本気になったらどうするの?その気はあるの?と聞いてみたいです。
太鼓が麻薬の密輸に使われるとわかったけれど、このまま敵の仲間になったほうが情報が得られて都合いいかも!と残ってたら朝吉を殺すように命令されます。わかった!と引き受けたものの、もちろんその気はないので朝吉親分にお願いだからわかってください!と寂しそうな顔で訴えるシーンがいいです。
最後は一緒に暴れます。相手をバシバシ倒していくのも爽快ですが今回はちょっと茶目っ気も入れてます。朝吉は銃で脅したと思ったら実は水鉄砲でピューと可愛く出る水とドスのきいた声&怖い雰囲気とのギャップにやられました。清次は敵に囲まれたら急にコントみたいなのが始まって相手が戸惑った所をすかさず狙うという技でした。楽しいねぇ。海に飛び込み後は警察にまかせて逃げる2人。その後の生きててよかったなぁとほのぼのするシーンが好きです。朝吉が清次の事ちゃんと理解してるのも嬉しい。だけど清次のお金!お金!な性格は変わらんと思いますよ~暴れる前に海に落ちた5億円をどうにか手にいれようと朝吉を説得する清次が面白いですね。最初はそんなのダメ!と言ってた朝吉もこのお金があったら子供達も喜ぶしお祭りもパーッと出来る。誘惑につられて1回だけって持って帰ろうとしますが…やっぱりね(笑)それでこそ朝吉と清次です。お金よりも大切なものがあればいいじゃないですか。

2008年8月17日日曜日

クライマーズ・ハイ

「クライマーズ・ハイ」を見に行った。



見に行きたいなぁと思っていたのですが、やっぱり映画は映画館で見なきゃ!と思ったので思い切って?行ってきました。やっぱり大画面は違いますねぇ。。。


1985年8月12日、乗客乗員524名を乗せた日本航空123便が、群馬県多野郡上野村の御巣鷹山に墜落。群馬の有力地方新聞・北関東新聞社の記者・悠木は、事件の担当デスクに任命され、混乱する状況や次第に露わになっていく社内の人間関係の軋轢に押しつぶされそうになりながらも、未曾有の大惨事の真実を伝えるために奔走するが…


という話でやはりとても面白かったです。原作は読んでないのですがNHKのドラマを見ていたので、どんな内容なのかは知っていました。しかもドラマは本当に素晴らしくキャストも豪華でかなり見ごたえがあったので、映画化はどうなのかな?とチラッと思ったりしたんですよねぇ…でも心配はいらないぐらい濃い映画でした!
この事故がおきた時、自分は生まれていましたけど幼かったためドラマを見るまでは日本でこんな大きな飛行機事故が起きていた事も、多くの命が失われてしまった事もほとんど知る事はありませんでした。自分でもそうなんだから、自分よりも年下の子は事故の関係者じゃなければほとんど知らないんじゃないでしょうか?でも、それじゃいけないと思うんです。少しでも多くの人に知ってほしい。こういうことが二度と起きないようにしてほしい。そのためにはたくさんの人に見てもらうために映画化してもらって良かったなぁと思いました。
悠木は部下がボロボロになって掴んできたネタを生かしてあげたい!と思い、上司に逆らいながらも自分が作りたいと思った新聞を作ろうと努力します。
最初は文句を言っていた人たちもだんだん悠木の思いに引っ張られるように彼についてくる。一緒に戦い続ける。それは他の新聞社には負けたくないという記者としての意地!もあるかもしれません。でも、そこでウソをついたり妥協するわけじゃなくあくまで真実を追究するのが良いんです。99%大丈夫じゃダメ。100%の真実じゃなきゃ。1%でも違う可能性があるのなら…でも載せれば大スクープになる!…この難しい判断に凄く緊張しました。そんな新聞社で働く人たちの熱い姿(たまに酷い人もいるけど)を見ていたら、すっごく羨ましくなったんですね。信念を持って自分は何をするべきなのか、何のために新聞を作るのか、悩みながらもちゃんと答えを出すのがとても格好良いんです。自分も社会人になって何年も働いているけどこんな熱くなった事あるかな?ってちょっと考えちゃいました。もし、仕事でそれが見つけ出せなくても、何か自分の情熱をかけられるものを見つけて胸をはってこれがしたかったんです!って言えるような人になりたい!って思いました。



主演の堤真一さんは、映画のPRのために遠藤憲一さんやマギーさんとバラエティに出演していたのを見ていたので、役とのギャップに驚きます。
堤さんは個人的には情けない大人が似合うと思っていますけど真面目で頑固なのも良いですね。
堺雅人さんはフワフワッとしている優しげな不思議な人と思っていました。男前ですけど何考えてるのかわからなくて自分の世界を持っていそう。
他にも紅一点で負けない演技を見せてくれた尾野真千子さん、いるだけで怖くてビビっちゃうけど文句を言いながらもちゃんと悠木の思いを理解する遠藤憲一さん!
少し軽い感じが楽しくピリピリした雰囲気の中でも安心できたマギーさん、明らかに悠木より年下だけど信頼できる良い関係のでんでんさん、同僚としていろんな事が言える田口トモロヲさん、迫力ありすぎてセクハラされても何にもいえない気持ちが凄くわかる山崎努さんなど、みなさんから映画を良いものにしようと!という思いが伝わってくる熱い映画でした。

2008年8月15日金曜日

檸檬のころ

「檸檬のころ」をみた。


自分の好きな若手俳優さんも出演していて気になっていたのでレンタルしてみました。


成績優秀、吹奏楽部で指揮者を務める加代子は高校を卒業したら東京の大学に進学したいと思っています。そんな加代子に思いを寄せる巧はなかなか気持ちを伝えられません。そんな時、同じ野球部の富蔵が無邪気に、加代子が好きだと告白。次第に近づいていく加代子と富蔵なのでした。加代子のクラスメイトの恵は、将来音楽ライターになりたいと思っています。偶然掃除当番が一緒になった軽音楽部の一也と音楽談義で盛り上がり・・・


という話で…甘酸っぱい青春映画って結構好きですけど何かスッキリしませんでした。加代子は富蔵が好きなはずなんですが…その気持ちが自分にはあんまり伝わってきませんでした。
富蔵は加代子が好きで喜ばせようとしたり遠くへ行ってしまう彼女との関係をどうしていいのかわからず自分が嫌になり彼女との距離を置いたりして…ちょっと嫌な所もあるけど若さというか好きだから!っていうのがすごくわかります。だから戸惑うし八つ当たりとかする。だけど彼女は不満を口にしないし急に距離を置いても仕方ないかみたいな態度。本当に好きならそのままにしない…と思ってしまいました。
最後も別に大学が離れてようと別れる必要なんてないのでは?と思いました。それに巧に対する態度も変に期待もたせませんか?う~んよくわかんないなぁ。。。それに比べ恵の恋は可愛いです。同じクラスの女子とは仲良くなれず、自分の道へまっしぐらな所に話のあう素敵な男子があらわれる。お互いの好きな音楽や将来の夢を語り、今まで誰とも感じれなかった感覚が楽しくて嬉しくて。自分の目指してた夢を後輩に追い越されても自分を信じて歌詞を書いてほしいと頼んでくれて…これはいけるんじゃないの!って思ってたら…彼女いたんかい!!って落ち込みました。それに彼女にもまずいと思うんですけど。そこに気づいてよ~って一也がちょっと嫌になったけど最後の学園祭のライブのシーンでふっとんじゃいました。本当に演奏して歌ってる姿は格好良かったし、恵が失恋して書いた詩がとても良かったから。傷ついたし悲しかったけど成長出来たのよね。きっとそうやって大人になっていくんだわ。なってほしくないけど(笑)だって可愛いままでいてほしいもん!



主演の栄倉奈々はスラッと背が高くて可愛い顔してますが、あんまり魅力がわかりません。なので自分にとっての主役は谷村美月ちゃんです!もうめっちゃ可愛い♪♪こんな子がクラスにいたら絶対好きになりますよ。個性的で他の女子と違ってキャッキャしてないのがいいですね。
石田法嗣は思ってたよりも出演シーンが少なくて寂しい。しかもちょいとボソボソ声すぎてたまに何言ってるのか聞こえない時がありました。
柄本佑は明るく調子よくちょいうザい感じが良いですね。柄本君の演技は上手いし気持ちもわかるけれど、だけどこの役はあんまり好きじゃないかも。
林直次郎はやっぱり本業はミュージシャンなので演技は固かったですが、若いのになかなかの貫禄がありました。それにバンド演奏が格好良かったね。もっといろんなジャンルに挑戦してみてもいいのかもしれません。

2008年8月10日日曜日

女は二度生まれる

「女は二度生まれる」をみた。


川島雄三監督の映画が見たい!と思って近くのレンタルショップに行き、未見の映画をレンタルしてきました。



九段下の芸者小えんは歌も踊りも出来ない芸者。若くて人気者の彼女は、求められるまま様々な客の相手をしていましたが売春防止法違反の容疑で警察から呼び出しを受けたことをきっかけにホステスに転身します。そこで昔の客だった建築家の筒井と再会し、彼の2号さんになるのですが…



という話で思ったよりも面白かったのでビックリしました。さすが川島監督です。歌も踊りも出来なくても若さと色気でその場がパーッと明るくなる。
そんな小えんがホステスになり再会した筒井の2号さんに。いかにも若奥さん♪という感じで幸せそうです。筒井は芸者に戻ってほしくなくて小えんに歌を勉強させたり1人前になってほしいと思っている良い人に見えましたが…ある日、映画館で出会った少年と会っていた小えんは、断りきれず少年と関係をもってしまいます(この魅力じゃしょうがないとしか言えない…)それを筒井の仲間が見ていて怒った筒井に殴られます!そして包丁を出して殺されそうに!!小えんは何も言いかえさず泣きながら謝り続けます。その涙を見て我にかえった筒井は小えんを許すのでした。それからは真面目に勉強していい奥さんになる小えん。でも幸せはいつまでも続かず筒井が病気になり入院してしまいます。すぐにでも行きたいけど、奥さんがいるなら行けないのが2号さん。そこで何となく虚しさを感じたりしますが、小えんは会える時には会って勉強も続けて筒井が帰ってくるのをひたすら待っていました。お金がなければもう1度働いてね…でも浮気はしませんよ!健気な人になったなぁ、早く筒井が帰ってくるといいねぇと思っていたら、筒井が亡くなってしまいました。ショックだけど現実を受け止めるしかなく、一緒に住んでいたアパートを離れ芸者に戻る小えん。それから昔会った青年に再会しますが、また青年が嫌な大人に成長してガッカリしたり、少年と再会したり、一時期本気になりそうだった寿司屋の人と再会したりしますが…なぜか悲しくなってしまいます。自分なりに選んだ道で頑張ってきたつもりだけど、何が残ったんだろう?って思いそうです。そして田舎に帰ることを決意します。彼女が田舎に戻ってどういう生活を送ったのかはわかりませんが、誰でもいいわけじゃなくて、2号さんでもなくて愛する人と幸せになってほしいです。


主演の若尾文子さんはその存在だけでめっちゃ色っぽいです。美人ですし、また話し方や声が良いですよねぇ。歩いているだけで追いかけてしまいそうな小悪魔になれそう。
山村聡さんは…隣に女性がいるのがあまりに似合いすぎて笑ってしまうほどでした。女性を囲っているのも違和感ないしね。
見る限りでは小えんと仲良しな夫婦に見えるけど…本当の奥さんは可哀想ですよね。どんな鬼嫁だとしても。娘までこのことを知ってたようだし。やっぱり小えんが言うとおり悪いのは筒井なのかもしれませんねぇ。
浮気する役といっても「現代人」とは違う雰囲気でしたね。

2008年8月8日金曜日

洲崎パラダイス 赤信号

「洲崎パラダイス 赤信号」をみた。


「風船」を見て川島雄三監督の作品が気になっていたので、近くのレンタルショップに置いてあるDVDを見てみる事にしました。


両親に結婚を反対されたため栃木から上京した義治と蔦枝は、どこへ行くあてもなく夕暮の浅草吾妻橋附近を歩いていました。以前廓にいた好みで洲崎遊廓へ入り込んだ蔦枝は、一杯のみ屋“千草"の女将お徳に2人の職探しを頼み、蔦枝はお徳の店で働き義治の方も千草に近いソバ屋“だまされや"で働くことになるのですが…


という話でとても面白かったです。特に三橋達也さん演じる義治のダメ男っぷりが笑えました。久しぶりにこんなダメ男見たわ~蔦枝は美人で客受けも良いのですが、それが娼婦っぽいのが悲しいです。それに義治に対してわがままじゃない?と思うのですが、そう言いたくなるぐらい義治がダメ男だからしょうがない。働かなきゃ食べていけないのに義治がまったく頼りないので、のみ屋にやってくる電器屋の社長と一緒になる事に決めてサッサッとのみ屋の住み込みをやめて出て行ってしまいかなりビックリしました。
義治は笑えてくるぐらいのダメ男で、何かあればどうせ俺なんか…、死んだほうが…とすぐネガティブに考えます。それなのに蔦枝に対する想いは強く嫉妬から蔦枝をストーカーなみに追いかけたりして、その行動力を何かにいかせませんか?って思います。
義治がしっかりすれば蔦枝は離れていかなかないんじゃないかと思うんですが、そうなる前に蔦枝が社長のもとへ行ってしまったのが悲しいです。。。
最後はある事件がキッカケで義治と蔦枝は再会し、やっとお互いの大切さがわかり2人でまたどこかへ向かいます。最初と同じように橋の上でこれからどうしようと考える2人ですが、少し未来が明るくなったように思えるのが良かったです。


主演の新珠三千代さんは最初男性に比べてしっかりしてるし現実的で良いなぁ♪と思ってたけど、だんだんそれが嫌に見えてきました。ちょっとわがままだよ~彼が可哀想だよと。
三橋達也さんはやっぱりいつも違う人を見てるみたいで楽しいです。今回は徹底的なダメ男でしたが「風船」よりも全然好きです。
轟夕起子さんは頼りになるお母さん&女将さんという優しそうな雰囲気をだしてますが女性としては少し寂しい感じが切ないなぁ。。。帰ってきた旦那さんを素直に受け入れる所なんて心に広さにビックリしますが、その後の変化にもっとビックリ。おぉ~男性がいるとこんなに変わるのですね。

2008年8月5日火曜日

サイボーグでも大丈夫

「サイボーグでも大丈夫」をみた。


個人的には「復讐者に憐れみを」の方が見たいな~なんて思っていました。「オールドボーイ」を見て衝撃を受けてからパク・チャヌク監督の作品を楽しみにしていたので、今度はどんな映画になるんだろう?とワクワクしていました。


ある日、精神科クリニックにヨングンという女性が入院してきます。彼女は自分をサイボーグだと信じご飯を食べず毎日バッテリーを舐めて充電を試みていました。そんな彼女に同じ入院患者のイルスンは興味を持ち始める…


という話で、正直よくわからない?けど、不思議と面白い?かなと思いました。
ヨングンはサイボーグはこうでなきゃ!という決まりがあって(悲しんじゃいけない!ためらいがあってはいけない!など)だから何でも人の癖を盗めるイルスンに頼んで同情心を盗んでもらおうとします。
でもイルスンは盗みというものは人が嫌がるからよいのであって、盗んで喜んでもらうなら意味がないと思っているのでじゃあ、嫌がるからお願い!と頼むので、イルスンはヨングンの観察するのでした。そこからヨングンがご飯を食べていないので、どんどん痩せていく事などを知り彼女を助けなければ!と思います。
彼はちゃんと彼女の意思を尊重して嫌がらないように、ご飯を食べるという行為がダメだと思わないようにしてくれる。それが何だか嬉しかったです。その方法はサイボーグの体にご飯をエネルギーに変える装置を入れたフリをするという単純な事なんですが、これでやっとヨングンはご飯をためらいもなく食べれるようになります。このシーンは周りの患者も同じようにご飯を食べるのでちょっとした面白さと感動がありました。でも、その後がまたよくわからなくなってしまって。。。
言葉で説明しない映画っていうのは好きですけど、これじゃちょっと伝わりにくいような気がしました。う~ん、やっぱり自分はわかりやすく、ちょいとグロテスクに、痛いところをガンガンついてくる(体も心も)ようなパク・チャヌク監督の映画が好きです。


主演のイム・スジョンはこの映画のために体重を30キロ代に落としたらしく、すごく細いです。可愛らしい童顔な顔をしているんですが、それをいっさい見せずに眉毛を消してちょいとおばあさんっぽい話し方なので、いつものイム・スジョンはどこへ行ったの?と思ってしまいました。
Rainことチョン・ジフンは初めて演技をしているのを見ましたが、コミカルなのが似合いますし、お面をつけている所も可愛い…けど自分の好みの問題ですが、どう見ても格好良いとは思えません、、、

2008年8月3日日曜日

ドラゴン・スクワッド

「ドラゴン・スクワッド」をみた。

ヴァネス・ウーとショーン・ユーの共演のアクション映画で気になってましたが、やっぱり忙しくてみれませんでした。


謎の武装集団VS若き5人の国際警察エリート捜査官の話なんですが、最初にいっきに人物や事件が紹介されるのでどういう事件で今何が起きてるのかが上手く把握出来ずに戸惑いましたが、なかなか面白かったです。一応メインはこの5人?だと思うんですが他にもいろんな話がありすぎてごちゃごちゃしてるのがもったいないと思いました。5人なら5人、敵なら敵に焦点をあて詳しく描けばもっとわかりやすく切なくなったんじゃないかな。一つ一つのエピソードはいいのでもったいない感じがしました。
自分としては銃よりも最後のそれぞれの戦いが面白かったなぁ。シア・ユィVSマギーQもよかったし、サモハン・キンポーVSホ・ジュノは見ごたえがありました。途中剣VS板になるところなんてちょっと笑えるし。それでいてかっこいい。


主演は…誰?一応でかでかとヴァネス・ウーとショーン・ユーが載ってますがかっこいいではあるけれど正直活躍しているという感じではありません。
自分がよかったのはシア・ユィですね。ちょっとお笑い担当的な雰囲気をだしつつホァン・シェンイーに惚れて彼女の仇をとろうとする姿がよかったです。
美人スナイパーのマギーQもいいし情に厚いホ・ジュノが渋い!いいキャスティングだと思います。ホ・ジュノがこんなに動ける俳優さんだとは思わなかった。
映画の中で映画館での銃撃シーンがあったんですが、上映されている映画がレスリー・チャン主演の「もう一度逢いたくて」だったのが嬉しかったです。銃撃シーンよりもレスリー・チャンだ!!という事にテンションが高くなってしまいました。この映画のために上映したのかCGなのかわかんないけど…素敵だったなぁ。