2008年8月17日日曜日

クライマーズ・ハイ

「クライマーズ・ハイ」を見に行った。



見に行きたいなぁと思っていたのですが、やっぱり映画は映画館で見なきゃ!と思ったので思い切って?行ってきました。やっぱり大画面は違いますねぇ。。。


1985年8月12日、乗客乗員524名を乗せた日本航空123便が、群馬県多野郡上野村の御巣鷹山に墜落。群馬の有力地方新聞・北関東新聞社の記者・悠木は、事件の担当デスクに任命され、混乱する状況や次第に露わになっていく社内の人間関係の軋轢に押しつぶされそうになりながらも、未曾有の大惨事の真実を伝えるために奔走するが…


という話でやはりとても面白かったです。原作は読んでないのですがNHKのドラマを見ていたので、どんな内容なのかは知っていました。しかもドラマは本当に素晴らしくキャストも豪華でかなり見ごたえがあったので、映画化はどうなのかな?とチラッと思ったりしたんですよねぇ…でも心配はいらないぐらい濃い映画でした!
この事故がおきた時、自分は生まれていましたけど幼かったためドラマを見るまでは日本でこんな大きな飛行機事故が起きていた事も、多くの命が失われてしまった事もほとんど知る事はありませんでした。自分でもそうなんだから、自分よりも年下の子は事故の関係者じゃなければほとんど知らないんじゃないでしょうか?でも、それじゃいけないと思うんです。少しでも多くの人に知ってほしい。こういうことが二度と起きないようにしてほしい。そのためにはたくさんの人に見てもらうために映画化してもらって良かったなぁと思いました。
悠木は部下がボロボロになって掴んできたネタを生かしてあげたい!と思い、上司に逆らいながらも自分が作りたいと思った新聞を作ろうと努力します。
最初は文句を言っていた人たちもだんだん悠木の思いに引っ張られるように彼についてくる。一緒に戦い続ける。それは他の新聞社には負けたくないという記者としての意地!もあるかもしれません。でも、そこでウソをついたり妥協するわけじゃなくあくまで真実を追究するのが良いんです。99%大丈夫じゃダメ。100%の真実じゃなきゃ。1%でも違う可能性があるのなら…でも載せれば大スクープになる!…この難しい判断に凄く緊張しました。そんな新聞社で働く人たちの熱い姿(たまに酷い人もいるけど)を見ていたら、すっごく羨ましくなったんですね。信念を持って自分は何をするべきなのか、何のために新聞を作るのか、悩みながらもちゃんと答えを出すのがとても格好良いんです。自分も社会人になって何年も働いているけどこんな熱くなった事あるかな?ってちょっと考えちゃいました。もし、仕事でそれが見つけ出せなくても、何か自分の情熱をかけられるものを見つけて胸をはってこれがしたかったんです!って言えるような人になりたい!って思いました。



主演の堤真一さんは、映画のPRのために遠藤憲一さんやマギーさんとバラエティに出演していたのを見ていたので、役とのギャップに驚きます。
堤さんは個人的には情けない大人が似合うと思っていますけど真面目で頑固なのも良いですね。
堺雅人さんはフワフワッとしている優しげな不思議な人と思っていました。男前ですけど何考えてるのかわからなくて自分の世界を持っていそう。
他にも紅一点で負けない演技を見せてくれた尾野真千子さん、いるだけで怖くてビビっちゃうけど文句を言いながらもちゃんと悠木の思いを理解する遠藤憲一さん!
少し軽い感じが楽しくピリピリした雰囲気の中でも安心できたマギーさん、明らかに悠木より年下だけど信頼できる良い関係のでんでんさん、同僚としていろんな事が言える田口トモロヲさん、迫力ありすぎてセクハラされても何にもいえない気持ちが凄くわかる山崎努さんなど、みなさんから映画を良いものにしようと!という思いが伝わってくる熱い映画でした。

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