2008年5月31日土曜日

ヒーリング・ハート

「ヒーリング・ハート」をみた。


トニー・レオン主演でずっと気になっていましたが、映画祭のみの上映で見れないんだろうなぁと思ってたらいつのまにかレンタル開始になっていてビックリ!レンタルになった所を早速ゲットしてきました。


医師のローレンスは恋人を事故で失って以来、クールな独身生活を続けていましたがある日ふと入った病室に同僚のポールが想いをよせるジャッキーが横たわっていました。いつもポールがしているように意識のない彼女に語りかけてみると、なんと彼女が目を覚ましました…

ってこのストーリーだけでもありえない!展開なんですが結構この映画好きです。優しい雰囲気がいいのかな。目を覚ましたジャッキーの面倒を見るポール。でもジャッキーはそれがありがたいけど自分の時間もないし自由がなくなるようでポールの想いに答えられませんそんなポールよりもローレンスになぜか惹かれてしまうんですね。やっぱり最初に会った人だから特別!って思ってしまいますし、ポールと比べると心配しているのもわかるけど、ほどよく離れてるのがいいんですよね♪ローレンスもなぜかジャッキーが気になり引っ越すまで彼女を家に泊めてあげる事に。そこから2人の不思議な同居生活が始まります。

2人は出会ったばかりでお互いの事をほとんど知らない。だから違いがたくさん出てくるんですが、それが面白くて可愛らしいんですよね。部屋が荒れてるのが普通のローレンスでそれをキチンと片付けるジャッキー。そして寂しかった生活が少しずつ変わっていくのが良いですね。2人とも楽しそうで、恋人みたいに見えましたもん。でも…ジャッキーが家を出る事に。

ここから新たな展開が…と思ったら、それは暗い話なのでした。。。えぇ~この爽やかラブストーリーのままでいいよ!なんでここから暗くするの?って思うほど。なんとジャッキーに悪性腫瘍がみつかります。医者としてジャッキーに伝えなきゃいけないけれど、彼女を見ていると言えない。そこで悩むローレンスですが、問題はアッサリ解決。ジャッキーは自分の命が短い事を知ってました…って誰から聞いたの?もしかしてポール?彼女を助けたい!と思い手術をするローレンス。けれど結果は…最初にジャッキーが目を覚ますという奇跡が起こっているので、元気になると思っていたんですがそういうラストですかぁ。。。このほうがなんだか希望があって好きですけど、これからローレンスがもしずっと1人でいるのかもしれないと思うとやっぱり悲しい。。


主演のトニー・レオンはお医者さん♪はぁ…こんなお医者さんがいるなら入院したいです!って思うほど格好良いです。
美人なジャッキーに対してもクールでしたけど(でも、同居するぐらいだからちょっといいなぁって思ってるはずよね)そんな彼が彼女に少しずつ影響されるのが可愛かったりしました。
ミシェル・リーは綺麗ですね。人形みたい。そしてすごく細いです!役のため…なんでしょうか?折れそうですよねぇ。。。サバサバしている性格は好きですし、整理整頓は…勝手にやられたら困るけどこんな綺麗な人になら…嬉しいのかもしれません。
ケニー・ビーは大好きなのでトニー・レオンとのツーショットが嬉しいですね。
そして相変わらずのお人好しキャラなんですね。「上海ブルース」を見て好きになった頃いろいろケニー・ビーの映画を見ましたが、だいたいお人好しのトホホキャラでした。でもそれが素敵なんですけどね!

2008年5月28日水曜日

魂萌え!

「魂萌え!」をみた。

面白いと聞いていたのでずっと見たかった映画なんですが忙しくてなかなか見れなかったんですが、やっとレンタルしました。しかも「顔」の阪本順治監督です。期待せずにいられません!


定年退職した夫が3年後に急に亡くなってしまい、その時に10年前から愛人がいた事を知った妻。それから畳み掛けるように次から次へと悩みごとが増えて…


という話でとっても面白かったです。さすが阪本監督。59年生きてきて、それなりに幸せに暮らして子供たちもそれぞれ成長し独立して順風満帆だったはずなのに…夫には愛人がいて、家を出て同棲中の娘はしょっちゅう家に帰ってくるし、勝手にアメリカに行って事業を起こし結婚した息子は日本に帰ってきて一緒に同居したいと言い出します。今までの自分の人生は何だったんだろう?と思い一人で考えるために家を飛び出してカプセルホテルで暮らし始めてみると自分がどれだけ世間を知らないのかわかるんですが…自分は約60年も生きていないけれど、奥さんにめっちゃ感情移入してしまいました。専業主婦じゃないけれど毎日起きて会社行って、家に帰って、映画みて、寝て起きて…そんな毎日。それが当たり前のように続いていくのかな~なんて思ってたけどもっと世の中を知らなきゃいけないのかも。騙されたりおばさん扱いされたりするかもしれないけど、世の中にはたくさんの人がいて出会いがあって仕事があって縁があって…いい事も悪い事もあるんだよね。平和な毎日もいいけど、そこから一歩踏み出せば今まで知らなかった自分が見えたり新しい世界を知ったり、心から楽しい!と思えるような素敵な事があるのかもしれません。そこから自分の幸せを探して掴んでいくのかもよ。そう思えました。それに、いくらケンカしたって裏切られたって家族はずっと繋がってる。いざとなれば戻れる場所がある…っていうのもいいですよね。


主演の風吹ジュンさんが素晴らしいですね。普通の主婦から夫が亡くなって悩んで考えて少しずつ世の中を知って自分なりに楽しく生きていこうとする力強い女性を好演。こんな50代いいなぁって思いました。
愛人役の三田佳子さんは最初か弱い女性のように見せてたけど、最後は本性をだして奥さんなのがそんなに偉いの!あなたの事…古い家具って言ってたわよと怒りだして怖かったです。
ダンディな雰囲気で誘うエロい林隆三さん、自分の悲しい話で儲ける加藤治子さんも印象的ですが自分が好きなのは豊川さんですね。まず見た目がいいわ~足長い!よく考えたらただのダメ男なんだけど、妙に気になっちゃうのよね。

もっと違う視点から人生を見つめ直し自分の手で幸せを掴もうよ!と元気の出る楽しい映画でした。

2008年5月25日日曜日

愛のお荷物

「愛のお荷物」をみた。

近くのレンタルショップに置いてある川島雄三監督の作品です。これが、とっっっても面白かったです♪こんな明るい映画大好きだなぁ。

「愛のお荷物」とは赤ちゃんの事なんですが厚生大臣、新木錠三郎の家族がぞくぞくと妊娠し、どうしようか?と悩み成長する姿が良かったです。

人口問題の深刻化について考える新木錠三郎ですが、なんと48歳になる妻の蘭子が妊娠。なぜこんな時に!これが世間にバレたら大変だ!と大慌て。蘭子も今さら子供なんて育てられるのかしら…と心配になります。考えてみたけれど政治のため、いや日本のために子供を諦めてくれと言う錠三郎の言葉に見てる自分はなんて勝手な!とちょっと錠三郎が嫌いになりましたが蘭子の妊娠は間違いだったのでした。一安心です。でもちょいと複雑な気分になりますよ。

錠太郎の姉は結婚して6年。早く子供がほしいのに、周りにばっかり子供が出来てしまう。こうなったら誰かの赤ちゃんを自分の子として育てよう!と思うのですが…両親やお祖父さん、次々と妊娠が発覚する家族の前でもいつでも明るいのですが、自分は見てて少し切なくなりました。本当は1番子供がほしいのはずなのにねぇ…と。だから最後に妊娠が発覚して嬉しかったです。良かったね!と拍手したくなりました。


今の時代できちゃった結婚が普通のようになっていて、昔の考えの真面目な自分(笑)はやっぱり結婚する前に子供かぁ…と少し複雑な気持ちになってしまってましたが、錠太郎の言葉でハッとしました。結婚する前だとか後だとかよりも、子供が元気に生まれて、生きて行くこの世の中が平和かどうかが重要…ですか。確かに生まれてくる子供に罪はないです。どうしよう?…と悩むよりも無事に元気に生まれますようにと願い、この子のために平和で未来ある世の中になってほしいと考えるようにしたいなと思いました。その方が幸せですしね♪



主演の山村聡さんはダンディで渋くて素敵なので、こんな国会議員がいて演説で握手なんかされちゃったらクラクラしちゃって思わず1票入れちゃいそうだわと思いました。国会では堂々としてるのに家に帰れば妊娠問題でう~んと考えこんでしまうから可笑しい。
三橋達也さんはもう惚れました♪♪前作が徹底的なダメ男だったけど、親のすねをかじっている明るいお坊ちゃんも良いなぁ。この明るさが楽しくて楽しくて。
…っと女優陣はどうだったかというと、みなさん素敵でしたよ~ちょいと小悪魔みたいで可愛い北原三枝さん、まさしくお母さん!という感じの轟夕起子さん、兄に似て?お調子者の高友子さん、明るさがちょっぴり切ない東美恵子さんなど綺麗どころが満載!山田五十鈴さんも貫禄があって印象深いです…けどやっぱり自分のメインは山村聡さんと三橋達也さんなのでした(笑)あぁ~なんて素敵な親子なの!って見てるだけで幸せでした♪

2008年5月24日土曜日

雪之丞変化

「雪之丞変化」をみた。


何を見ようかなと考えた所、市川監督ですし豪華俳優陣が出演しているこの映画が気になりレンタルしてみました。

大江戸で人気を呼んでいる中村座の若手女形・雪之丞には、長崎の豪商だった両親が抜け荷の罪を着せられ自らの命を絶ったという暗い過去がありました。身寄りをなくした雪之丞は中村座の座長・中村菊之丞の一座で暮らしながら、芝居の稽古に励み現在では花形役者に成長。そして両親の仇討ちを果たす時を待っていました…


という話で面白かったです。雪之丞は自分に惚れ込んだ三斎の娘、浪路を利用し彼女をとりこにして家を飛び出させ三斎に生き地獄を味わわせてやろうと計画します。思ったとおり浪路は雪之丞に恋焦がれるのですが彼女がそうなるほど雪之丞の心は揺らいでいくんですね。復讐以外には何も考えられませんが、何も知らない浪路の事を思うと可哀想になってくる。自分の事をずっと一途に思い続ける彼女を騙してしまって申し訳ないと思うのです。しかも家を出てしまった事で人を殺してしまい病気になってしまうし。苦しみながらも雪之丞の名前を呼ぶ彼女を見てると胸が痛くなりました。

雪之丞以外のキャラも面白いです。闇太郎(最後まで長谷川一夫さんが演じてるなんて知らなかった…)は雪之丞の復讐計画を知り彼に協力します。そこに女賊のお初が加わってきます。このお初は女性なのに口が悪いし態度もど~ん!と大きいのですが、サバサバした性格が好感もてます。雪之丞の優しさに惚れ彼を追いかけて自分のものにしようと脅しますが上手くいかず。でも恨むわけでもなく文句を言いながら手助けしようとする姿が素敵でした。闇太郎と結構いいカップルだと思いますよ。そんな闇太郎に憧れているのが昼太郎。出演シーンは短いのですが、この可愛い明るさに救われます。闇太郎が貧乏な家にお金を置いていったら同じようにお金を置こうとして、自分と闇太郎のお金を比べてみたら少なくて同じような量になるように闇太郎のお金を貰ったりします。努力が全部闇太郎のものになってしまうのが可哀想だけどね。



主演の長谷川一夫さんは女形が綺麗ですけど、舞台降りたあともずっと女形だったのに驚きました。しかも話し方も女の人のまま。最初はそれに戸惑いました。だって浪路が雪之丞様~って愛しい目で惚れ込んでいる相手は女形(結構いい歳なのでは…)っていうのが気になってしまってね。
山本富士子さんは何度も映画で見ているはずなのに、これまた気づきませんでした。最後にあぁ~!本当だ!と。男っぽくサバサバしてるので今までのイメージと全然違ってたのが原因かもしれませんね。
市川雷蔵さんは本当に短い出演シーンなのに、映画の中に明るさを与えてくれてありがとう。この役で映画1本とってもいいんじゃないの?ってぐらい素敵でした。
勝新太郎さんはいつ出演するの?って思っていたら闇太郎の弟分としてこれまた短い出演シーン。髪や髭はボサボサだし野生児っぽくて小汚く目がギロギロしてますが…自分はどうしたらいいんだろう?と困った姿が良いね。

2008年5月23日金曜日

遠くの空に消えた

「遠くの空に消えた」をみた。


行定勳監督の作品は昔日本映画ばっかり見ていた時期によく見ていました。この映画は…あまりいい評判を聞かなかったので見ようか悩んだんですよね。だけど結局DVDをレンタルしてきました。



自然の豊かな小さな農村に父の仕事の都合で東京から亮介という少年が転校してきます。その時その村は空港建設についての問題が起こっていたのですが…


という話で個人的にはなかなか面白かったです。そんなに期待していなかったからというのもあるかもしれませんが、こういうあやふやな感じも好きですよ。144分と長い時間なんですが、それはいろんなエピソードが詰まっているからだと思うんです。子供たちの交流やその親達の関係、空港建設の問題を中心にわかりやすくまとめていけばこの時間でもっと深く描けて感動する話になったんじゃないでしょうか?子供の友情だってイタズラが…映画見ながら何か食べてたらちょっと気持ち悪くなりそうってぐらいしつこくやらなくても…2人ぐらいでいいんじゃないですか?ってぐらい長かったりしましたが、自分はそんなに気になりませんでした。めっちゃゆっくりなストーリー展開でしたけど素直に受け入れる事が出来ました。だって子供達、とくに都会から来た少年・亮介と田舎の心優しい少年・公平とUFOを信じる不思議少女・ヒハルの友情なんて子供って無邪気で楽しそうでいいなぁと思いながら見てましたよ。楽しそうに笑いながら自分達の世界を作る彼らの純粋さが眩しく見えましたもん。ずっと子供でいてほしい。でもそうもいかないし、この子供達の世界を大人の事情で壊してしまうのが悲しかったりしました。


最後に子供達はいつまでたっても問題が解決しない大人達に向かっての宣戦布告&ヒハルのためにみんなで協力してある奇跡を作ります。何をするかはすぐわかるんですけど、なんか楽しそうでいいなって思いますし、子供達もこんな事をしても何も変わらないかもしれないって、これはヒハルが信じている本当の奇跡じゃないって思ってるかもしれませんが、自分達ができる事をする。嫌々じゃなくて自分達も楽しみつつ、思いが届きますようにと願いながら。やっぱりこういう思いがこもった事をされると嬉しいですよね。本物じゃなくったってちゃんと奇跡を感じますもん。だからあの隕石?が動くシーンはどうかな?って思うんですね。せっかく子供達が頑張っているのに、本当に奇跡(っというか夢?なのか?そこらへんはよくわかってませんが)が起こると子供達の印象が薄くなっちゃいますよね。たくさんの鳩と飛ぶシーンや空から麦わら帽子がヒラヒラと落ちてくるのは幻想的で素敵ですけど、ちょっと違うかな?と思いました。



主演の神木隆之介くんはまだあどけなさもあるけど、どんどん大人になりますねぇ。この役は東京からきた少年なのでちょいと大人びている感じが似合っています。ただ、子供達と比べるとかなり演技が上手いのが気になった。
個人的に良いなと思ったのは三浦友和さんですね。最初はあ~なんかすごい悪そうな人って思ったのに、昔話を聞くと根は良い人なのか~と印象が変わり小日向さんとの雑談シーンでなんか…好き!と思ってしまいました。よくわかんないんですけど、やっぱり最近無口な人が好きなので(どういう基準?・笑)それに比べ田中哲司さん演じる青年団のリーダー(ってあれが青年団のリーダーだったの?)の子供な事よ。いつまでたっても少年の心を忘れないのはいいけど、あれはやり過ぎです(笑)

2008年5月21日水曜日

夜のピクニック

「夜のピクニック」をみた。


友達からの情報で大森さんの映画で大森さんの学生時代の役を石田卓也くんが演じると知ったので、石田くんって…どんな映画に出演してるんだろう?と気になったので前から見たいと思っていたこの映画を見ることにしました。


1000人で80kmを24時間かけて歩く「歩行祭」を通して爽やかな青春を描いて普通この設定だと甘酸っぱい恋!となりそうだけど、そうじゃないのがいいです。お互いにずっと話しかけたくて、見つめ続けた。きっと意識していなくても繋がっている何かが呼び合ってる気がする。そんな二人の距離が少しずつ近づくのがいいですね。最後は自分も友達と同じような気持ちになってたと思う。いけ~!頑張れ~!大丈夫だからちゃんと話をするんだよ!ってね。その友情の素晴らしさったらもう!涙モノです。。。

歩行祭はなかったけど、遠足ってすごく楽しみだった。いつも言えなかった伝えたかった気持ちが言える不思議な日…だと思う。修学旅行もそうじゃない!?なんでだろうね…違う場所に行くのがいいのかな?テンション上がってて言っちゃえ!って勇気が出るのかなぁ。映画を見てたらあの頃の雰囲気や感情がよみがえって懐かしくなりました。


主演の多部美華子ちゃんは目が印象的。美人!というわけではないけど普通っぽい感じがいいね。あと、何か抱えてそうな雰囲気も。石田卓也くんは…こっ怖い!眉毛細いし常にガンつけてるような目。ヤンキーなのかと思ったよ。「蝉しぐれ」の時は可愛かったのに。まぁわけあっての表情なんだけど。でも悩みも解決して、少しだけお互いを知る事が出来た後の優しい表情や爽やかな笑顔はよかったなぁ。こんな顔もするんだ!と安心しました。いい俳優さんですね~これからもどんどん活躍してね。

2008年5月20日火曜日

「剣」をみた。
雷蔵さんの映画を見るならじゃあ今回は剣三部作を制覇しよう!と思ったのでレンタルしました。『剣鬼』はちょっと前に見ておりますしね。


剣道に自分の全てをかけ、純粋に思うあまりに悲しい運命を迎えてしまった男性の話でとても面白かったです。


主人公の国分次郎は剣にすべての情熱を注ぎ、そうする事が正しく自分が幸せであると思っています。普通大学生だったら勉強したり、友達と遊んだり、女性と付き合ったり…それが当たり前だと思うんですが、そんな事は邪道で剣道以外のものに興味を持っていません。将来のことよりも今をどう充実させるか、主将になったので剣道部をどう優勝へ導くか!そのことばかりを考え夢を追いかけています。それは本当に徹底的で怖いぐらいです。

そんな彼に嫉妬するのは腕がたつけれど、どうしても彼に対して劣等感を感じてしまう賀川。
彼には剣道で勝てないという悔しい気持ちもあるだろうし、自分のように遊びもしない、女性とも付き合わない…ただただ剣に情熱を捧ぐ姿に嫉妬しています。きっとそれは自分には出来ない事なんでしょうね~でも憧れでもないかも。彼に勝った!という気持ちを味わいたいたくて彼を想う女性を使い誘惑してみたり、ウソだとわかっていても彼も普通の人間なんだ!と部員たちをたくみに誘惑し彼を追い込む事で劣等感を拭おうとしました。自分にはあまり闘争心がないのでその気持ちを理解するのは難しいけど、きっとやればやるほど彼は空しくなっていったんじゃないかと思います。もっとお互いに素直になって話し合えたら、相手の事を理解しようと思えたらこんな事にはならなかったのかもしれませんね。


主演の市川雷蔵さんは爽やかで厳しく時には優しく信念を持ち続けた青年を見事に演じています。こういう人だからこそああいう道を選んだというのが納得できますね。
川津祐介さんは男前なんですが、誰かに似てるなぁ…ってダンカン・チョウに似てませんか?背の高さとかスマートさをみると川津さんの方が男前かなって思うけど目のあたりとか笑顔とか爽やかさが似てる気がします。若者らしく遊びたい気持ちもあるし、いい感じに息抜きもする。そういう生き方が楽しそうだし雷蔵さんと比べると人間っぽくって自分は結構好きだったりしました。

2008年5月19日月曜日

海と毒薬

「海と毒薬」をみた。


本当はなんか面白いものを見よう!と思ってすべらない話を見ようとしていたのですが、ちょうどレンタルされていて棚に向かって思わず「マジで!」と言ってしまいました(笑)なので、じゃあ何を見ようかな?とウロウロしていると気になったのがこの映画でした。手に取って見てみるとモノクロ映画で面白そうだけど…どうしよう?と悩みましたが、いろんな賞を受賞しているようなので、思いきってレンタルしてみました。


太平洋戦争終戦直後、米軍に取り調べられる若い医学生の勝呂。彼は戦争中に捕虜となった米兵の生体解剖に立ち合ったとして取り調べを受けていました。そして彼の口から、次第に信じられないような生体解剖の事実が明らかになっていく…


という話でとっても面白かったっというか怖かったです。人間の恐ろしさにゾクゾクしました。モノクロの病院ものの映画…となれば「白い巨塔」を思い出します。この映画も同じように死亡した医学部長の椅子を、主人公の勝呂たちが所属する第一外科の橋本教授と第二外科の権藤教授が争っていました。医学部長の椅子を手にいれるためには、みんなからの信頼を得ないといけないと考える橋本教授は結核で入院している前医学部長の姪の田部夫人のオペを早めることにしました。

そして田部夫人のオペの日がやってくるのですが…この手術シーンが凄いんです!昭和20年頃の話なので、手術道具がこれで手術するの?大工道具みたいなんですけど?って思うぐらい大きくてゴツいんです。酸素マスクは空気入れみたいだし、血圧は直接看護婦さんが図ってるので昔は大変だったんだなぁと驚きます。よく考えるとこの映画86年だから忠実に昔を再現しているなんて凄いね~って思ってたら手術している部分がめっっちゃリアルなんですけど!!人の体の中なんて解剖した事ないので見た事ないんですけど…映画でちょこっとあるかなぁ…とにかく最初は平気でしたけど、見ているうちにグロいので早く終わってほしいと思っていたら緊急事体発生!医者や看護婦の慌てっぷり、ドクドクと体の中から溢れてくる液体、患者の吐血(麻酔で眠っているのに!)地面に落とされる血まみれのガーゼ…なんという緊張感!
このオペで橋本教授の医学部長の夢は遠のき、何とかしようとした橋本教授、柴田助教授、浅井助手はB29爆撃機の捕虜8名の生体解剖を行う事にします。それを手伝う事になった勝呂と友人の戸田…
そして解剖の日。解剖の様子を見ようと数名の将校が立ちあう事になるのですが、みんな、どんなんかな~ってウキウキしてるんですよ!しかも食べようと…してるの?と知って、もうグラグラしてきました。この人達おかしいよ!なんでこんな笑っていられるの?今から生きてる人で実験して殺すんだよ?何とも思わないの?と自分が考えるように、怯えていたのは勝呂でした。承諾したのを後悔しますが、戸田に今さら遅い、どうにもならないと言われ、その後はずっと遠くから手術風景を見ているだけでした。

手術が終わりやっと手術室から出る事が出来てずっと悩み続ける勝呂。冷静に特に深く考えずあの場にいたら誰でもそうしただろう、こんな時代のせいだよ!これでたくさんの人の命が救えるんだから捕虜は殺したんじゃない、生かしたんだ!と言う戸田。自分はこの時代にいたわけじゃないので批判する事も擁護する事も出来ませんし、医学の発展のために何が必要かもわかりません。だけど、人の命を奪う権利は誰にもないんだと改めて思わされました。



主演の奥田瑛二さんはご本人もおっしゃる通り若くて可愛らしいです。現在の奥田さんしか知らない自分はきっと言われないと気づかないでしょうね。それぐらい印象が違います。
渡辺謙さんは若くて格好良くてビックリしました!気づかなかったけど、背が高いんですね~スラッとしてて白衣が似合う。今や良い人のイメージですが、個人的にはこんなギラギラしている方が好きでした。
この映画を見て最初に奥田さんと渡辺謙さんの若さにもびっくりしたんですが、田村さんと成田さん…老けましたね!
田村さんは格好良いですし、NHKの連ドラを見てたので知ってましたけど…成田さんはびっくりよ!(笑)声はそのままでしたけど、おぉ~!こうなりましたか…みたいな。。。兵隊やくざシリーズから一気に30年たちましたからね。っと話はそれましたが自分がとても印象に残ったのは田村さん演じる橋本教授です。無口なんですが手術シーンは迫力があって逆らえない空気がビシビシ伝わって見ている自分も緊張しました。だけど解剖が終わった後、1人で手術室にやってきて何かを見て悲しい顔をするシーンがあったのです。それで自分の中に少しずつたまったものが一気に高まって泣きそうになったんですよね。
そんな橋本を想いその気持ちだけで解剖を手伝った看護婦を演じる岸田今日子さんも素晴らしかったです。

2008年5月15日木曜日

不滅の熱球

「不滅の熱球」をみた。

これは頂いたDVDなんですが、忙しくてなかなか見れなかったので忘れかけてたんですが、最近発見してみました。


プロ野球の全盛期をもたらした最大の貢献者と言われるのが巨人軍の沢村栄治投手。彼の後半生を描いた伝記映画でとても面白かったです。


どういう映画&内容なのか情報を得ずに見たので、野球選手の話というのに驚きました。池部さん…野球出来るの?と心配に(笑)運動神経は良いそうなんですが、そんなイメージがないものですから。

沢村投手は才能も人気もある選手でみんなに慕われ監督からも絶大な信頼を寄せられていますが…いまいちその凄さが伝わってこないのがもったいないです。確かにみんながご飯を食べている時も走ったりして努力をしているし、いつも野球や自分のフォームについて考えている真面目さはわかります。だけど恋人の親に交際を反対されて彼女が試合を見に来てくれないだけでボロボロになってしまう。。。大丈夫?と思ってしまうし、監督のプロなんだから!という言葉が重いです。

自分の中で大きかったのは戦争についてですね。こんなに人気があってマウンドで光っていた人でも兵隊になればみんなと変わらず訓練をうけ戦場に行く。しかも手を負傷してしまって選手生命が危ぶまれます。手が動くか心配…っと悩みが解決したのが、上手く爆弾を投げれたからっていうのが…手が大丈夫で嬉しいけど複雑な気持ちになりました。やっと日本に帰ってきてまた野球が出来る!となりましたが、やはり思ったように動けず監督も落ち込みます。何とか立ち直ろうとしても上手くいかずそれが一年以上も続く…昔の仲間の声も届かずこのままダメになってしまうのか?と思っていたら…やっぱり愛の力かい!っていう結果になりました(笑)野球やめようかと思ったのに恋人と再会し結婚したらグングン調子を取り戻すなんてほんとわかりやすいねぇ。。。でもきっと彼女は誰よりも沢村投手の力になって怒って励ましたんでしょうねぇ。


主演の池部良さんは最初見た瞬間、足長いなぁとも思いましたが、うわっ~めっちゃ足が真直ぐピッ!ってなってる!
あと結構クールなのかワハハと笑ったりしません。冷静な気がします。そんな人が何か良い事があるとニコッと笑う…その笑顔にグラッとなりました。真面目な顔も素敵ですがその顔は反則ですって!気になったのはユニフォームです。ズボン…ダボダボすぎる!せっかくの細くて長いであろう池部さんの足の形がよくわかりません。走るのにも邪魔そうだし今の野球のユニフォームとは違いますね~昔の映画なので仕方ないですが今のようなユニフォーム姿が見たかったなぁ。スーツも大きくない?って思ったし。それが流行りだったのか。
笠智衆さんは…ほんと癒されます。何かねぇ安心してしまうんですよ。智衆さんがいるだけで。大丈夫って何とかなるって思えそうなんです。それに良い人でしたし。移動中、沢村を休めるために席をゆずり自分はみんなの足下に座るシーンなんて訳もなく泣きそうになりましたもん。
司葉子さんは若い!自分のイメージは綺麗なお姉さん♪という感じだったのですが顔もふっくらして若さあふれる可愛らしい姿が見れて嬉しかったです。

2008年5月13日火曜日

クローズド・ノート」

「クローズド・ノート」を見ました。


映画よりもエリカ様発言が話題になっていましたが行定監督の映画でしたし、内容がけっこう気になっていたからレンタルしてみました。



1人暮らしをはじめた女子大生の香恵は、前の住人が忘れていったと思われる日記帳を部屋の戸棚で見つけます。読んでみるとそれは小学校の教師の伊吹が書いたものでした…という話でなかなか面白かった。

教師を目指している香恵は伊吹のノートを見つけてリュウに恋をしている自分を重ねてまるで伊吹に勇気をもらっているような気持ちになります。伊吹は担当しているクラスの問題で悩んでいて“心の力”やいつかきっと思いは伝わると信じて登校拒否をしている女の子の家に通う。そうすると最初は心を閉ざしていた女の子もだんだん伊吹を信頼するようになって…という感動の物語なんですけど、あんまり綺麗すぎていろいろ考えてしまったんですね。小4ってこんなに素直なんだろうか?1人のためにクラス全員が協力するなんて凄くない?


最後はえぇ~リュウとタカシは同一人物だったなんて!好きなのにショック!となるわかりやすい展開ですが、じゃあこの日記を書いていた伊吹は?ってなりますよね。っというか日記が部屋に残っている時点でほとんどの人が伊吹はこの部屋に戻ってこれなかった…って気づきますよね?なのでまったく驚きがないんです(笑)なぜこんなわかりやすい設定にしたのでしょう?
最後までやっぱりね…で終わってしまってもったいないです。しかもこの映画は140分もあるのに最初っからネタバレ状態っていうのがねぇ。。。わざとそう見せて、ここからどう香恵が気づいていくかを見せたかった!という事にしても何だか乗りきれませんでした。



主演の沢尻エリカはちょこちょこっと…これはエリカ様の性格が出ているのでは?と思えるようなしぐさ&台詞があると、ドキッとしてしまいますが(何か事件が起きそうで・笑)そんな事はなく、あくまで爽やかに可愛らしい学生を演じていました。問題をいろいろ起こしているそうですが、やっぱり演技は上手いと思う。
竹内結子…この映画に疑問を感じながらも見ていられたのは竹内結子のおかげかもしれないって思うぐらい良かったです。まぁ!このルックス&この歳でこんな純粋な女性が?と思いますけど自然と受け入れる事が出来ます。泣いたり笑ったり悩んだり…どれも魅力的に見えますし守ってあげたくなりそうです。この先の運命があるから?儚げで美しい。こんな先生がいたらいいのにねぇと思いました。
気になったのは田中哲司さん。最近映画を見るたび会っているような気持ちになるのですが、大量の映画に出演しているんですね。何だか気になる存在です。

2008年5月11日日曜日

子宮の記憶 ここにあなたがいる

「子宮の記憶 ここにあなたがいる」をみた。
去年沖縄で「フラガール」が上映された後、この映画で松雪泰子さんが気になってましたし、共演はお気に入りの若手俳優の柄本祐なのでずっと見たかった映画をやっとレンタルして早速見ました。
母親と上手くいかず本当の家族と思えない青年が生まれたときに誘拐され40日間だけ一緒に過ごした女性に会いに沖縄に行く…
という映画でとても面白かったです。青年は一見普通のどこにでもいそうな男の子で周りとも上手くやってる感じがしますが、ホントは心を開いていません。自分を守るためなのか、どういうふうにしたらよいのかわからないのか本当の自分を見せようとしません。ところがその女性にだけは素直になれるんですね。会った女性は本当は情熱的な人なのにクールな態度であまり人をよせつけません。甘えたくても抑えるし、そう思ってる所を見せない。だけど青年には少しずつ心を開いて彼を信じていきます。
彼女のこの出会いだけで何があっても生きていけるという言葉にすっごく感動しました。やっぱりどんなに辛い事があっても逃げたくなってもたった一度のほんの短い時間の思い出が自分の一生を支える。生きていく力になる。そういう出会いや縁って不思議で素晴らしいなって思います。他の人からみればあまりに小さくてそんな思い出にすがって生きるなんて嫌っておもう人もいるかもしれませんが、自分はそういう生き方好き。。最後もいいなぁ。こんな終わり方。切なくて少し希望が見えて。。。沖縄という場所がそう思わせてるのかも。沖縄ってやっぱり素敵。あの海だけで癒されるし。夏の暑い日、夜に吹く涼しい風…理由なんてないぐらい好きです。
主演の松雪さんは妙に色っぽいです。ゆるゆるの薄い服のせいもあると思いますが疲れや顔にかかる髪の毛が人妻の色気をかもしだしています。だからいくら親子ほど離れていてもこんな女性が近くにいたら好きになるでしょ!!って思ってしまうんですが、だんだんそう見えなくなるのが凄いと思いました。
柄本はやっぱりいい♪何を考えてるのかつかめない現代の若者っぽいクールさも見せれるし、優しくていい子にも見せられる。ちゃんと演じわけれるもんね。

2008年5月9日金曜日

たとえ世界が終っても

「たとえ世界が終わっても」をみた。

大森さんが出演している映画なので、まだかな~早く1週間レンタルにならないかな~とレンタルショップに行くたびチェックしていましたが…やっと、やっとゲット出来ました。



余命数年と医者に宣告され、自暴自棄になっている宮田真奈美はインターネットで集団自殺をしようと考えますが、集まってきたあとの3人は好き勝手なことばかりしていっこうに自殺する気配がなくなり夜が明ける頃にはみんな自分の生活に戻っていきました。しかたなく会社の屋上から飛び降りようとした真奈美の前に、自殺サイトの管理人・妙田が現れる…


という話で凄く面白くてビックリしました。面白いっというかこの映画の雰囲気がとても好きです。優しくて暖かくて心地良いんですね♪最初、真奈美が自殺しようとしているので、何があったんだろう?と思い、死にたい人達が集まる展開に何だか暗そうな話だねぇ…なんて思っていたら大森さん演じる妙田が登場すると雰囲気がガラッと変わりました。


そして真奈美は妙田からある人を助けてほしいと頼まれます。それは肺ガンなのにお金がなくて治療も出来ず、家出しているので親にも会えないという、ないない尽くしのカメラマン長田との偽装結婚なのでした。真奈美が死んだ時、彼に保険金が入りそれで治療するというんです。まぁ一応?人助けのような話ですけど全然知らない人と結婚なんてねぇと思いますよね。だけどこの長田という男性から優しそうで放っておけないオーラが出てるんです。別に気にしてないのに、大丈夫って言ってるのにこっちがすいませんねぇ~と言いたくなってしまうぐらい気を使っているので、死ぬ事で役に立つならと真奈美は偽装結婚をします。これでいつ死んでもいいと思ったら、夫婦だったっていう証拠が必要だ!じゃあ写真を撮ろう!と無理矢理2人を連れ出した妙田が長田の故郷に2人をおいてきぼりにしていきました。この時の妙田の明るさや可愛さ、車のしょぼいカラカラを見てたらなんていう事を!って思うのに笑ってしまうんだよね。ほんといいキャラしてます。っという事で二人の不思議な新婚旅行が始まるのですが、ここからまた映画の雰囲気が変わった気がします。妙田のしくんだいろんな仕掛けに笑いつつも、2人が少しずつ近づくのがとっても素敵なんです。原っぱに座って昔の思い出話をしたり、子供と楽しくサッカーしたり(病気なので心配になりますが)ずっと会ってなかった長田の両親に会いにいったり。この両親に会うシーンのほのぼのとした優しい雰囲気がたまりません。普通の会話なのに、良かったねぇ~ってなぜか泣けてきそうになるんですよ。両親がどんなに息子に会いたかったか!っていう気持ちを考えると…っていうのもありますが、真奈美と長田の何も言わないけど相手を思っての行動、言葉がなんか優しくて。ほんとの夫婦じゃないけど、いいなぁって羨ましくなっちゃうんですね。


主演の芦名星は上川さん主演のドラマで見た事ありますが、登場した瞬間あまりの細さにビックリ!だっ、大丈夫なの?と思ったら病人の役だったので安心しました。綺麗だけど、人生に絶望してつねに暗い表情。感情をあまり表にださない彼女が彼と出会って生きていたいと変わっていくのが良かったです。
そして!大森南朋さんは最高です♪♪監督が言うようにこの役は大森さんにしか出来ないんじゃないの?と思うぐらいピッタリですよ!見た目はボサボサだし白衣着てるけど一体どんな人なの?思いつつ惹かれる。何か言ってる事めちゃくちゃだし、とんでもない事するけど、悪い人じゃないんだろうなってわかりますしね。それに1つ1つの行動が可笑しくて凄く可愛いんですよ!いろんな大森さんを見てきましたけど、こんな可愛い大森さん見たの初めて?かも。。。どのシーンにもキュン♪としましたが、個人的には「2人とも起きて!起きて!」と車の中ではしゃぐシーンがツボでした。この目覚まし時計で毎日起きたい。。。
死を扱っている映画なのに、なぜかほんわか幸せになれる映画で不思議。大森さんが出演している映画では「ヴァイブレータ」「チルドレン」がとび抜けて好きだけど、この映画もそれに並ぶ素晴らしさです。DVDほしくなりましたし…映画館で見たかったなぁ。。。

2008年5月8日木曜日

デスパレード 愛されてた記憶

「デスパレート 愛されてた記憶」をみた。

テレビで「PROMISE」を見てやっぱりニコラス・ツェーはかっこいいな~と思ってニコの映画が見たくなったら、ちょうどいいタイミングでこの映画のレンタルを発見したので早速ゲット!しました。

中国・雲南省の小さな町に住む女性刑事・アンシンは恋人との結婚に迷いを感じていたました。そんな時、風変わりで情熱的なにマオジェ出会ったアンシンは自分でも説明のつかない衝動に動かされ、彼と一夜を共にします。しかし結局、刑事としての理性からアンシンはマオジェと決別し恋人と結婚するのでした…


という話。最初は警察とマフィアという立場なのに愛してしまった男女の悲しい恋の話かと思ったけど全然違っていたのでびっくりしました。それにニコ演じるマオジェと出会って別れた後の話から始まりましたしね。面白いと思うんですが、気になる事が多すぎて…上手く映画に入り込む事が出来ませんでした。アンシンはなぜ…麻薬捜査官という仕事にこだわったんでしょうか?やりがいのある仕事で将来有望というのはわかるけど見てたら女性は一人だけだし、まるで戦争地域のような戦いにすごく驚いたんですけど…警察ももうちょっと考えて配属したほうがよくないですか?恋人がいるのに違う男性に惹かれたり、それが元で離婚して子どもを引き取って一人で子育てをして、やっと心開ける男性と会えて幸せになれる…と思ったのになんで危ないところに戻っちゃうの?一日だけど危険ってわかってるのに戻るのがわかりません。。。そのせいで全部失ってしまったし。う~ん…話は暗いけど面白いし映像も好きなんだけど、なんか物足りない気がしました。


主演のヴィッキー・チャオは綺麗だけど地味な役も似合いますね。母親というのも違和感なかったです。彼女に関わる人たちってほとんど不幸になってしまうのが悲しいね。誰も傷つけないようにひっそり静かに生きよう…と思う彼女を見てたら悲しくなりました。もう少し幸せになれてもよかったのにねぇ。。。ニコラス・ツェーは思ってたよりも出演シーンが少なくて悲しい。主演二人がメインだと思ってたからなぁ。でも、台詞少ないけどインパクトはありますね。ただ…ニコだと若すぎない?と思うのは自分だけでしょうか?ヴィッキー・チャオとリウ・ユンロンはいい雰囲気で幸せ家族という感じに見えますが、二コは…個人的には姉と弟のように見えます。
スン・ハイインも好きでした。強く言いながらも彼女や子供の心配をしてくれる。最後誰もいなくなった時も悲しいけど遺品を持ってきてくれてたし、いい言葉を残していってくれました。そのシーンで暗い話だけどちょっとだけ救われた感じがしました。

2008年5月4日日曜日

舞妓Haaaan!!!

「舞妓Haaaan!!!」をみた。

ラジオで流れてきた主題歌「お・ま・えローテンションガール」が忘れられず(ラジオだけで覚えました)ずっと見たいと思っていた映画をやっとゲットしました。

修学旅行で出会って以来舞妓さんしか愛せない鬼塚公彦は念願かなって京都に赴任しますが、一見さんお断わりの壁に阻まれ芸妓遊びができないと知ります。夢をつかむために公彦は仕事で結果を出して社長に認められられようとしますが…

という話で最初から最後までもずっっっとハイテンション!もう心配になるぐらい元気なのでとても面白かったです。まず公彦の舞妓さん大好きっぷりが凄いです。

すべてにおいて舞妓さんが中心なわけです。彼女と付き合ってたのも彼女が京都出身だから(後から三重ってわかって別れたけど)という徹底ぶり。そこまで?って思いますけど、彼を見てたらなんとなく気持ちがわかる気がします。舞妓さんは綺麗で品があるし一見さんお断りな所も高級な感じがしてますます惹かれる。何とかしてでも会いたいと思う。

それに彼は舞妓を大好きな自分を誇りに思ってます。周りから白い目で見られようと(確かに仕事はしたほうがいいと思うけど)好きなものを好きでいて無理はしない。大好きなんだ~!と大声で叫ぶ。そんな公彦が旦那さんになりたいと思うほど惚れ込むのが駒子。駒子は公彦の気持ちが嬉しいけれど心の中には想ってる人がいるのでした。それが公彦のライバル野球選手の内藤貴一郎。舞妓を思う気持ちは誰にも負けない!と内藤に対してライバル心を燃やし追い付こうとするのですが結局は惨敗。なんと内藤は府知事にまでなってしまいました。しかも舞妓を否定するような条例を作ろうとします。

主演の阿部サダヲは普段は大人しくて静かな人…なんですよね?きっとこう意識が入れ代わるスイッチがあるんじゃないの?ってぐらいずっっっとテンション高くて1人でノリツッコミしちゃったりしてどっからそのパワーが?と感心してしまいます。自分の信念をまげず好きなものに対しては惜しみない努力をする。その突っ走りかたがちょっと羨ましいなぁと思います。

柴咲コウは拗ねる顔可愛いねぇ。。。だからなぜ阿部サダヲに振られるのかわからない(笑)舞妓さんもいいけどこんな可愛い彼女がいるじゃないか!と。小出早織ちゃん(この子はあの小出くんなの!?)も舞妓姿が似合ってて可愛かったです。

堤真一さんは最初なんかテカテカしてて(笑)嫌らしそうな性格悪い匂いがぷんぷんして良いなぁ。酔っぱらって嫌みを言いにきたり、凄いだろ~へへ~ん!と自慢する姿なんてあんまり見た事ないから新鮮です。こんな男も似合ってしまうのね。

他の出演者も豪華でみんな変わってましたね。なぜかハゲカツラの生瀬さん、ノリノリな社長の伊東四郎さん、カメラ小僧が可愛い須賀健太くん(どんどん大人になるなぁ)手術好きなキモい医者の北村一輝さんなどなど。中でも山田孝之くんは久しぶりに明るい役だったのでホッとしました。「7は~ん!」と京都中を駆け回り泣きそうになる姿が可愛かったです。もっとこんな役やればいいのに(笑)

2008年5月3日土曜日

サウスバウンド

「サウスバウンド」をみた。


「愛の流刑地」の宣伝で豊川悦司さんを見てからしばらく友達と格好良かったねとウキウキしていたら、いつのまにかこの映画のロケで沖縄に来ていた豊川さん。えぇ!誰か教えてよ!と思いましたが遅く、もう豊川さんはいなかったのでした。。。見たかった。。。せめて試写会で!と思ったけど、これまた会えず…映画館も遠くて見に行けず…やっとDVDになった所をゲットしてきました。


浅草に住む小学6年生の上原二郎。二郎のお父さんである上原一郎は元学生活動家でろくに働きもせず、ほぼ家にいて国民年金の支払いを拒否したり、義務教育なんか受けなくていい!と主張したりします。二郎はそんな父をとても恥ずかしく思っていたのですが…


という話で、う~ん…もったいないです!実は天海祐希好きな弟が原作を読んでいたので、自分も映画が見れないなら、せめて原作を先に!と思い原作を読んでいました。

それで見てみると…何か違う!&物足りないと思うばかりでした。まず、子供達。自分の中ではちょいと田舎の子供なイメージだったんですね。だけど東京だからか?今どきの可愛らしい男の子でした。まぁ豊川さんと天海祐希の子供だからそれなりに可愛らしい子供にしないとね。それはいいとしても、あのカツアゲをする中学生はいかにもガキ大将かと思ってたら、これまた今どきのチャラチャラしたほっそ~い話し方だけがムカッとする男の子…何か違う!まぁ自分が勝手に作ったイメージとのギャップが激しいだけなので、自分が悪いのかもしれませんが(弟に話してもはぁ?っていう顔されたしね)こういうのが現実なのかと思うとガッカリです。田舎っぺな発想で申し訳ないですけれど。
こんなふうにいろんな所が気になって気になって。なんだろう。この東京編を見ていると力抜けてしまうんです。でも、沖縄に来たらどうにかなるんじゃないの?なんて思ったら、物語は淡々と進む…そりゃあんだけ前半の話がカットされていたら、後半もいろんなシーンカットしなきゃいけないですよね。

とにかく!これは原作を先に読んでしまったのが失敗ですね。最初に映画から見たらそれなりに楽しめたと思います。


主演の豊川悦司さんは、男前すぎるのでどうなるんだろう?と心配しましたが、明るく豪快な父親が結構ハマっていて、こういう役も似合うんだなぁと思いました。背も高いので迫力ありますしね。出来ればあの長い手足を使って大暴れしてほしかったなぁ。でも、原作にはない可愛らしさもありました。格好良すぎです。
天海祐希さんは、ほとんどノーメイクでしたっけ?地味に見せるためらしいけど、豊川さんと並ぶとなんだか格好良い2人です。めっちゃ目立つ夫婦でしょうね。昔から夫のファンで影で支える妻、そして母親として子供達を見守る。でも、家を守るためなら夫と闘う!やっぱり女性は強いです。個人的に気にいったのは松ケンくんが演じる警官です。原作を読んだ時から好きでしたけど、イメージにピッタリで方言も違和感なし!さすが沖縄に何度も来てるだけあります。それに父親がワーワーやってるのにノンビリ、ほのぼの、争いは嫌いなんだけどなぁって感じが可愛らしいです。

あと、めっちゃ沖縄ネタなんですが、父親にインタビューしている記者の中に自分の好きなラジオのパーソナリティーしんちゃん(区長)がいました。おぉ!しんちゃん!映画に出演してるよ~しかも豊川さんや松ケンくんに会ったの?いいなぁ。

2008年5月1日木曜日

アヒルと鴨のコインロッカー

「アヒルと鴨のコインロッカー」をみた。

伊坂幸太郎さん原作で大森さんが出演しているドラマ「チルドレン」が好きなので、いつか伊坂幸太郎さんの本も読んでみたいな~と思うけどなかなか出来ず。そしたらこの本が映画化されてまたまた気になっていたのですが読めず…せめて早く映画が見たい!と思いレンタルをゲット!してきました。


大学へ進学するため仙台に引っ越してきた椎名は、声をかけてきた隣人の河崎に本屋から広辞苑を盗み出す計画に半ば強制的に付き合わされます。河崎はそれを恋人を失って以来部屋にこもりがちな同じアパートに住むブータン人のドルジへのプレゼントするのだと言うのですが……


という話で面白かったです。本当に切なかったですねぇ。。。広辞苑を見るたび思い出しそうです。この映画は評判がよかったので、何も考えずに楽しみたい!と思い、ほとんど情報を入れずに見ました。

この映画途中でえ!そうなの?というのがわかって、そこからどんどん物語の真相がわかる…という話になっています。だから…感想書きにくいなぁ(笑)だってネタバレしてしまいそうなんですもん。
最初は椎名と河崎の微妙なやりとりが面白かったです。出会ったばっかりでぎこちない感じがね。椎名はどこにでもいるような普通の学生に見えますけど、河崎っていう男がとても不思議なんです。そんな河崎に振り回される椎名がおかしくて可愛くて。このオドオドしてる所がたまらないです。

わかってしまう所、自分は何となく気づいてました。もしかしたら…そうなんじゃないかな?って思ってたんです。普通の人からしたら不自然だったもので。だからやっぱりね!って思いましたけど、そこから、だからあの時!と全部が繋がっていって隠されていた物語が明らかになるんですが、それが何だか切なくて。。。あぁ…そうだったんだ。こんなふうに過ごしてたんだ。
最初はかってに切ない恋愛話なのかな?って思ってたんですが、確かに恋愛の要素もあったけど大切なのはそこじゃない気がします。恋愛というようりも人間愛って感じですね。言葉が通じなくても通じるものがあるって素敵だなって思ってたんです。

見てたら泣けてきました。だけどボブ・ディランを歌う椎名に出会う。これは運命だ!と思ったんでしょうね。そして椎名がすべてを知った時に、自分も神様、この話は見なかった事にしてほしいと願ってしまいました。

主演は濱田岳くんだと思っていたのですが、これは瑛太のほうですね。どこが良かったのか凄く言いたいんですが、言ったらすぐわかってしまうのでダメですね。もったいない。でも瑛太はやっぱり良いなって思いました。映画やドラマなどでよく見ますがテンションが高そうで最近の若者だね~と思っていたら某番組で不思議に大人しい人だったので自分のイメージとの違いにビックリしたんですよね。そして面白い!と思いました。この映画でもやっぱりその番組とのギャップがあって素敵でした。特に泣くシーンが好きです。自分も自然に涙がこぼれちゃいましたから。これからも注目したいです。

その他にも関めぐみさんも良かったですし、松田龍平…美味しい役だなぁ(笑)っていうかこういう役が本人もこうなんじゃないの?ってぐらいハマりますね。もっと詳しく言いたいけど、とにかく面白いから見て!と言うしかない映画だと思います。