2008年6月22日日曜日

天上の恋人

「天上の恋人」をみた。


リュウ・イェとドン・ジェが出演している映画がいつの間にかレンタルに!これは見なければと早速レンタルしてみました。


銃の暴発で視力を失ってしまった父親、耳が聞こえない息子チャークァン、その家で暮らす事になった口の聞けない少女ユイチェンをほとんど説明なしで静かに描いていて…不思議な気持ちになりました。

チャークァンは幼い頃の事故で耳が聞こえないのですが特に気にしてるという感じはなく爽やかで明るい青年です。同じ村に住んでいるチェーリンに片想いをしてるんですがどう想いを伝えたらいいのかわからず字をかける獣医の先生に頼んでラブレターを書いてもらいます。その代わりにほぼ毎日水を運んであげる姿が健気です。
でも先生はそんなチャークァンの思いを裏切りチェーリンと深い仲になってしまいます。何もしらず努力してるチャークァンを見てると切なくなります。
でも結局先生は仕事のため村を出てしまい妊娠したチェーリンは置いていかれてしまう。最初はその事に怒っていたチャークァンだけど最後は…全部を受け入れようとしてたんじゃないかと思います。ユイチェンは兄を探しに村へ来たのですが話せないためどういう少女なのか謎ですね。働いている姿やチャークァンや父親に優しい所を見ると良い子なんだなって思うんですがなぜここにいるかわからないんですよね。

最後はユイチェンが村を去ってチャークァンとチェーリンは幸せになるのか、それともチェーリンが先生のもとへ行くのかと思ってたら…えぇ!という意外すぎる終わり方でした。今まですべてが自然でその土地の雰囲気をいかした美しい映像と静かな想いを描いていたはずなのに急にファンタジー?っぽくなりました。なぜこの終わり?自分は普通でも十分良かったんじゃないかと思うんですけどね。。。


主演はドン・ジェでしょうか。「至福のとき」では盲目の少女でしたが、この映画では話せない少女を好演。少し冷たそうに見えますが小さくて細くて健気な彼女は守ってあげたくなる可愛さがあります。
リュウ・イェは今までいろんな田舎青年を演じてますが今作は今までの中で一番明るく楽しそうです。つねに笑顔だし。

2人の演技も良いけど村の景色も素晴らしいです。チャークァンが住んでる家なんてどこに建ってるの?ってぐらい崖が近いです。そこでヨロヨロしながら自転車の練習をするもんだから落ちないかハラハラしました。どこまでも続く畑や大きな井戸、ユイチェンがチャークァンを探しに行く時にそびえたつ山などが美しかったです。こういう場所に一度行って癒されたいですねぇ。。。

0 件のコメント: