2008年6月30日月曜日

赤ひげ

「赤ひげ」をみた。

やっと黒澤監督と三船さんの最後の映画を見る事にした。なんだか終わってしまうのが嫌で延ばしのばしにしてたけど、やっぱり見たいしね。3時間あって途中で5分程の休憩!が入るんだけど全然飽きない。もっとずっと見ていたいと思ってしまった。う~んなんていい話なんだ!


前半は病気のために亡くなってしまう人の話。病気の事よりもこの人がなぜこうなってしまったのか、どういう辛い事があったのかを知る。生きる事について悲しくなってしまうんだけど、赤ひげ先生の優しさや若い医者の成長を見て目をそらさず、ちゃんと受け止めて頑張らなければと思わされました。
後半は助けた少女おとよの心の変化と訳あって泥棒をしてしまう男の子長坊の話。二人ともとても可哀相で。。。おとよが少しずつ心を開いてお茶碗を買うシーンは感動したし、明るく元気になってほんとに嬉しかった。先生を好きになってしまうという気持ちもすごくわかる!初めて心から優しくされて人を信じる事が出来たんだもん。長坊の話は泣いてしまったよ。まだ7歳なのにあんなにしっかりして家族を支えるなんて(涙)明らかにこの後が想像出来る別れ話も切なくて。。。終わりも悲しくなくて満足なんですが、かなり個人的な意見を言うと…おとよの恋を実らせてあげたかった~やっぱり将来は長坊とって事なのかな?考えすぎ?


主演は三船敏郎さんだけど、話をひっぱるのは若い医師を演じた加山雄三さんだね。これがかなり好青年な男前ですごくびっくりした!今の加山さんしか見た事なかったからね~ちょっと若大将時代が見たくなった。しかたなく診療所に残っていたのに赤ひげ先生や患者のみなさんと出会っていろんな経験をして少しずつ成長していく姿が若々しくとても素敵でした。
三船さんは存在感ある演技でさすがだね~髭がもじゃっと顔を覆ってるので渋い顔が見れないのが残念だけど声が相変わらずいいなぁ。
いつもの事だけれど、どの俳優さんもみ~んな素晴らしい。大人だけじゃない、子役の子もすごくいいんだよね。黒澤監督の演出力にも感動しました。これで黒澤監督と三船さんの映画はお終いです。ほんとこの何ヶ月間いろんな発見と感動と…たくさんの素晴らしい映画に出会えました。日本映画のよさもあらためて知る事ができました。もっともっと見たかったなぁ。。。

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