2008年5月9日金曜日

たとえ世界が終っても

「たとえ世界が終わっても」をみた。

大森さんが出演している映画なので、まだかな~早く1週間レンタルにならないかな~とレンタルショップに行くたびチェックしていましたが…やっと、やっとゲット出来ました。



余命数年と医者に宣告され、自暴自棄になっている宮田真奈美はインターネットで集団自殺をしようと考えますが、集まってきたあとの3人は好き勝手なことばかりしていっこうに自殺する気配がなくなり夜が明ける頃にはみんな自分の生活に戻っていきました。しかたなく会社の屋上から飛び降りようとした真奈美の前に、自殺サイトの管理人・妙田が現れる…


という話で凄く面白くてビックリしました。面白いっというかこの映画の雰囲気がとても好きです。優しくて暖かくて心地良いんですね♪最初、真奈美が自殺しようとしているので、何があったんだろう?と思い、死にたい人達が集まる展開に何だか暗そうな話だねぇ…なんて思っていたら大森さん演じる妙田が登場すると雰囲気がガラッと変わりました。


そして真奈美は妙田からある人を助けてほしいと頼まれます。それは肺ガンなのにお金がなくて治療も出来ず、家出しているので親にも会えないという、ないない尽くしのカメラマン長田との偽装結婚なのでした。真奈美が死んだ時、彼に保険金が入りそれで治療するというんです。まぁ一応?人助けのような話ですけど全然知らない人と結婚なんてねぇと思いますよね。だけどこの長田という男性から優しそうで放っておけないオーラが出てるんです。別に気にしてないのに、大丈夫って言ってるのにこっちがすいませんねぇ~と言いたくなってしまうぐらい気を使っているので、死ぬ事で役に立つならと真奈美は偽装結婚をします。これでいつ死んでもいいと思ったら、夫婦だったっていう証拠が必要だ!じゃあ写真を撮ろう!と無理矢理2人を連れ出した妙田が長田の故郷に2人をおいてきぼりにしていきました。この時の妙田の明るさや可愛さ、車のしょぼいカラカラを見てたらなんていう事を!って思うのに笑ってしまうんだよね。ほんといいキャラしてます。っという事で二人の不思議な新婚旅行が始まるのですが、ここからまた映画の雰囲気が変わった気がします。妙田のしくんだいろんな仕掛けに笑いつつも、2人が少しずつ近づくのがとっても素敵なんです。原っぱに座って昔の思い出話をしたり、子供と楽しくサッカーしたり(病気なので心配になりますが)ずっと会ってなかった長田の両親に会いにいったり。この両親に会うシーンのほのぼのとした優しい雰囲気がたまりません。普通の会話なのに、良かったねぇ~ってなぜか泣けてきそうになるんですよ。両親がどんなに息子に会いたかったか!っていう気持ちを考えると…っていうのもありますが、真奈美と長田の何も言わないけど相手を思っての行動、言葉がなんか優しくて。ほんとの夫婦じゃないけど、いいなぁって羨ましくなっちゃうんですね。


主演の芦名星は上川さん主演のドラマで見た事ありますが、登場した瞬間あまりの細さにビックリ!だっ、大丈夫なの?と思ったら病人の役だったので安心しました。綺麗だけど、人生に絶望してつねに暗い表情。感情をあまり表にださない彼女が彼と出会って生きていたいと変わっていくのが良かったです。
そして!大森南朋さんは最高です♪♪監督が言うようにこの役は大森さんにしか出来ないんじゃないの?と思うぐらいピッタリですよ!見た目はボサボサだし白衣着てるけど一体どんな人なの?思いつつ惹かれる。何か言ってる事めちゃくちゃだし、とんでもない事するけど、悪い人じゃないんだろうなってわかりますしね。それに1つ1つの行動が可笑しくて凄く可愛いんですよ!いろんな大森さんを見てきましたけど、こんな可愛い大森さん見たの初めて?かも。。。どのシーンにもキュン♪としましたが、個人的には「2人とも起きて!起きて!」と車の中ではしゃぐシーンがツボでした。この目覚まし時計で毎日起きたい。。。
死を扱っている映画なのに、なぜかほんわか幸せになれる映画で不思議。大森さんが出演している映画では「ヴァイブレータ」「チルドレン」がとび抜けて好きだけど、この映画もそれに並ぶ素晴らしさです。DVDほしくなりましたし…映画館で見たかったなぁ。。。

0 件のコメント: