2008年9月2日火曜日

砂の器

「砂の器」をみた。


すごく面白いじゃないですか!全然長さを感じさせないね。やっぱり昭和の日本映画っていいなぁとあたらめて思いました。


ドラマ版は見ていたので、だいたいの内容はわかってる。なのになぜこんなに引き込まれてしまうんだろう。出演する俳優さんもみんな上手くてピッタリはまってる。音楽もいい。親子の会話なんてほとんど台詞がないのに表情、行動だけですべてを語る。見てるだけで涙が出てきてしまったよ。そんな親子にピアノを演奏している和賀の切なく悲しいなんともいえない表情が重なってクライマックスへ!ほんとに見事です。自分には想像がつかないぐらい肉体的にも精神的にも過酷な旅だったと思う。だから親子は別れる時にお互いのためにもう二度とあわないと誓いあったのかもしれない。親だから息子に会いたくないはずがない。だけどもう少しの命だとしても自分の知らない人だと嘘をつくんだよ。心を許して話せるたった一人にはあんなに会いたい会いたいと言ってるのに。差別や偏見は受けているその時だけじゃない。何十年もずっと苦しませる。忘れたくても忘れられず無意識に反応してしまうのかもしれない。いじめだってそう。もしかしたら一生この傷を抱えたまま生きていかないといけなくなるかもしれない。それがどんなに辛い事か…
何の権利があってそんな事をするんだろ。同じ人間なのにね。


主演の丹波さんは人間味があってすごくかっこいいです。ただ犯人を追いかけるだけでなく相手の事も理解しようとしている。
加藤剛さんは男前なんです。台詞は少ないけど表情で見せてますね。素晴らしい。
緒方拳さんはめちゃめちゃ素敵です。超いい人だし制服かっこいいなぁ。なんでこんな人が死ななきゃいけないんだろ。
みんな素晴らしいですね。すごいなぁ。

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