2008年4月18日金曜日

包帯クラブ

「包帯クラブ」を見ました。テレビで撮影の様子も見ました。堤監督だったので気になってはいましたが、やっぱりスルーしてしまい。。。レンタルでやっとゲットしました。



ふと屋上の手すりに上ってみた女子高生のワラは、そこで出会った少年ディノが彼女の傷が治るようにと手すりに巻いた包帯によって何かを感じます。それをきっかけに集まった仲間で「包帯クラブ」を結成し、ネットで傷を持った人からの心の叫びを聞いてその場所に包帯を巻くという活動を始める…という話で、みんなのそれぞれの思いに凄く共感してしまい、思いっきり泣いてしまいました。暗いって思われてもいいです!この映画が大好きだなぁ♪
誰かが傷つき今も忘れられずにいる場所に包帯を巻く。包帯を巻く事でその傷が癒されたりするならみんながやってるし、そんなんで何かが変わるわけがない!と思ってしまうかもしれません。
もしからしたら包帯から世界が変わるかもしれない。また新しく歩けるかもしれない…という事で始まる包帯クラブ。そこにはたくさんの傷ついた人達からの依頼がやってきます。そういうのを見ていると…この世に傷つかない人なんていないんじゃないかと思えてきました。周りから見るとほんの小さな事でもその人にとっては人生を変えるくらいの大きい事なのかもしれないし。他にも心も体も傷ついて、誰にも言えなくて殻に閉じこもってそれで自分を何とか守ってきたのかもしれないけど、傷はどんどん深くなっていくばかりで…忘れられなくて。そういう時に包帯クラブがあったらいいなってほんと思いました。

けど、包帯クラブの活動で傷ついた人もいるんですよね。特に何かあるわけじゃないし、何かしたわけでもない。その存在だけで傷ついてしまう事もある。人ってとても不思議だから何に傷ついたとかわからないと思うんですよね。もしかしたら本人もわかってない場合もあるかも。だから包帯クラブが相手の痛みを理解するっていうのは偽善者に見えるかもしれないし、あなた達に自分の何がわかるの?って思ってしまう人もいると思います。人の痛みを想像するのはとっても難しい。理解するなんて出来ないのかも。だけどそばにいるってだけでも良いんじゃないでしょうか?それだけで全然勇気が出せますもん。
う~ん…すごくこの映画が好きなんだけど、どう伝えていいのかよくわかりません。とにかく一緒にいっぱい考えて悩んで傷と向き合って…最後にはスッキリとそして元気を貰えました。主演の柳楽優弥くんはやっぱり良いね。好きだなぁ。いつも明るく場を盛り上げてくれるのに、時に死んでしまうんじゃ?と思うほどの危ない行動をおこす。人の痛みを知るために…それは凄い事だと思うけど、やればやるほどディノが何かにもがいて苦しんでいるように見えます。
石原さとみは朝ドラ時代からずっと見ていて好きな女優さんなんですが去年ドラマで演じたちょいウザいぐらいの明るく元気な女の子が1番ハマる!と思ってたけど、そうじゃないんだなぁと暗い演技にびっくりしました。

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