2008年4月22日火曜日

バリスタ

 コックピットのようなエスプレッソマシンの前に立ち、きびきびとした動きで香り高いエスプレッソをサーブするバリスタ(barista)。イタリアではバールは、昼はエスプレッソ、夜はアルコールをメインに出し、1日中人々が集い語らう、生活に密着した社交の場だ。そんな“コーヒー職人”バリスタという職業は、カフェブームが定着するに伴い、人気の職業として注目を浴びている。


 2006年12月に日本橋にオープンした「espressamente illy(エスプレッサメンテ イリー)」は、世界中で毎日600万杯が愛飲されているコーヒーのトップブランド「illy」が、日本に成熟した真のイタリアンバール文化を提供するべく創造したフラッグシップ店。同店の総支配人である中川直也さんは、イタリアエスプレッソ協会の公認バリスタだ。


 「エスプレッソの魅力は、上質のワインやチョコレートに通じる官能性です。本当のエスプレッソは香りや舌触りに心地よい余韻が残ります。」
 中川さんのバリスタ歴は約10年。日本にまだカフェ文化が根付いていない頃から、スタイリッシュで上質なイタリアンバールの魅力に惹きつけられたとあって、ルックスもどことなく和製イタリア男性風味を醸し出している。

 イリーにはバリスタ大学もあるそうで、トレーナーでもある中川さんに、自宅のエスプレッソマシンで美味しく淹れるコツを伝授していただいた。

① エスプレッソホルダーに挽いた豆(約7g)を均一に入れて強くプレスする。
② お湯の温度は90度ほどが、甘味と香りが引き立つ
③ 砂糖を入れてもすぐに沈まないほどなめらかでコシのある泡と、ごく薄い縞模様(タイガースキン)が表面に浮き立つのが、美味しく淹れられたサイン
④ さあ召し上がれ!




 最後に、砂糖はたっぷりと入れることが、エスプレッソを美味しく味わうポイントと中川さん。「本来、エスプレッソはデザートのように楽しむものです。砂糖を入れて一息に飲むことで、官能的な余韻を楽しむことができます。甘みのないチョコレートは美味しくないですよね? エスプレッソも同じです」
 「砂糖を入れないエスプレッソは、恋を知らない人生と同じこと!」と言い切る中川さん。官能的なエスプレッソの余韻が、男の色気もアップさせるのだ。
私としてもエスプレッソはとても好きなので、ぜひ飲んでみたい!

0 件のコメント: