2008年5月20日火曜日

「剣」をみた。
雷蔵さんの映画を見るならじゃあ今回は剣三部作を制覇しよう!と思ったのでレンタルしました。『剣鬼』はちょっと前に見ておりますしね。


剣道に自分の全てをかけ、純粋に思うあまりに悲しい運命を迎えてしまった男性の話でとても面白かったです。


主人公の国分次郎は剣にすべての情熱を注ぎ、そうする事が正しく自分が幸せであると思っています。普通大学生だったら勉強したり、友達と遊んだり、女性と付き合ったり…それが当たり前だと思うんですが、そんな事は邪道で剣道以外のものに興味を持っていません。将来のことよりも今をどう充実させるか、主将になったので剣道部をどう優勝へ導くか!そのことばかりを考え夢を追いかけています。それは本当に徹底的で怖いぐらいです。

そんな彼に嫉妬するのは腕がたつけれど、どうしても彼に対して劣等感を感じてしまう賀川。
彼には剣道で勝てないという悔しい気持ちもあるだろうし、自分のように遊びもしない、女性とも付き合わない…ただただ剣に情熱を捧ぐ姿に嫉妬しています。きっとそれは自分には出来ない事なんでしょうね~でも憧れでもないかも。彼に勝った!という気持ちを味わいたいたくて彼を想う女性を使い誘惑してみたり、ウソだとわかっていても彼も普通の人間なんだ!と部員たちをたくみに誘惑し彼を追い込む事で劣等感を拭おうとしました。自分にはあまり闘争心がないのでその気持ちを理解するのは難しいけど、きっとやればやるほど彼は空しくなっていったんじゃないかと思います。もっとお互いに素直になって話し合えたら、相手の事を理解しようと思えたらこんな事にはならなかったのかもしれませんね。


主演の市川雷蔵さんは爽やかで厳しく時には優しく信念を持ち続けた青年を見事に演じています。こういう人だからこそああいう道を選んだというのが納得できますね。
川津祐介さんは男前なんですが、誰かに似てるなぁ…ってダンカン・チョウに似てませんか?背の高さとかスマートさをみると川津さんの方が男前かなって思うけど目のあたりとか笑顔とか爽やかさが似てる気がします。若者らしく遊びたい気持ちもあるし、いい感じに息抜きもする。そういう生き方が楽しそうだし雷蔵さんと比べると人間っぽくって自分は結構好きだったりしました。

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