2008年6月9日月曜日

好色一代男

「好色一代男」をみた。

増村監督の映画ですし、前から市川雷蔵さんのコメディが見たいと思ってて共演は気になる船越英二さんという事でこれは見なければ!と思って借りてみました。

三度のめしより女性が大好き、女性のためならなんだってしてやりたいボンボンのいろんな意味でダメ男が親に勘当され家を出て全国各地の女性達を助けてあげるという話でとっても面白かったです。


なんといってもこの世乃助という男が魅力的です。女性と一緒にいるのが何よりの幸せ、しかも一人じゃなくて世の中の女性全員を本気で幸せにしたいと思ってるあまり世の中や女性の本当の怖さを知らないボンボンなのです。だからいいのかなぁ。女性が道を通れば「ちょいと!そこのかた!」と声をかけ美しい女性はみ~んな天女だと思って可愛がる。男には一銭のお金も出さないし情けもかけないが、女性ならいくらでもお金を出してしまうんですね~こんな男がいたら楽しいだろうね。お金をためる事も働く事も大切。だけどお金を抱いても何にもならない。だったら自分の好きな事に使ったほうがいいじゃない!という気持ちで自分も豪遊してみたいなぁ…と思うけど小心者の自分は絶対出来ないでしょうねぇ。。。
貧乏だろうがお金があろうが望みは女性の幸せただ一つ。凄いですよね。ここまでくると、いい人に思えてくるし見てたら楽しくなって元気が出てきました。



主演の市川雷蔵さんは…もうイメージがガラガラと音をたてて崩れました。ずっとクールでかっこいい姿しか見てなかったから女性を追いかけて足に捕まってでも話しかけようとする姿を見てえ~こんな事雷蔵さんがやっていいの!?とびっくりしました。
若尾文子さんはかっ可愛いなぁ。。。綺麗な女性はたくさんいたけど飛び抜けて綺麗だし、クールな所に惹かれます。
中村玉緒さんは若くて可愛い♪一番長く世乃助と旅をした女性ではないでしょうか。妾として生きるよりも逃げ出して好きな人と一緒にいるほうが幸せ!と思ってたら結局連れ戻されちゃった。だって世乃助弱すぎる…ボコボコにやられてるし。その後の再会は悲しいはずなのにちょっと面白いんですよ。不思議。
船越英二さんは今回は浮気はしてませんが、女性に入れ込んでしまった男の役でした。偶然出会った世乃助と遊びに行くけど紹介する女性は問題のある女性ばっかりなのが可笑しい。ここで世乃助におばあさんを紹介するシーンはかなり笑えます。その後世乃助のおかげで好きな人と一緒になれるけど、数年後はもの凄い貧乏で妻の尻にしかれています。でも個人的にはその人生に疲れてやさぐれた感じが好きだったりする(笑)どんな格好をしても男前でセクシーなのでした。

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