2008年7月31日木曜日

マジシャンズ

「マジシャンズ」をみた。


知らない間にレンタル開始になってるし、知っている有名な俳優さんも出演してないので、どんな映画なんだろう?と気になり見てみる事にしました。


大晦日の夜、江原道(カンウォンド)の森。山荘のカフェ・マジシャンズで2人の男ジェソンとミョンスはお酒を飲みながら思い出話で盛り上がっています。その場にはジェソンの恋人ジャウンもいるのですが…

という話ですっごく面白かったです。こんな映画見た事ない!っていう衝撃もありますし、この雰囲気が大好きでした。どんな話なのか全然知らなかったのでジェソンとミョンスが思い出話でワハハと笑っている所にジャウンが現れてるのに、まったく2人が無反応なので戸惑いました。。。。実は彼女は亡くなっていて今日は彼女の命日で彼女の死を悲しむバンドのメンバー達が集まり追悼会のようなものを開こうとしていました。その場には昔とまったく変わらない無邪気で楽しそうに笑っているジャウンの幽霊が。でも誰も彼女の存在には気がつかない。当たり前の事ですが見てると切なくなってきました。3年前は彼女もこんなふうにバンドのメンバーと語り合いギターを弾いていた。なのに今はどんなに近くにいても笑いかけても彼女は無の存在になっています。なぜ誰にも見えない存在のジャウンが現れたのか…それは彼女の死を悲しみ、その時から時間が止まって彼女の死を受け入れらずみんなが苦しんでいるからなのかなと思いました。

最後はミョンスがハヨンにもう一度歌ってほしいと作った曲「シルビア」をみんなで演奏します。もちろんジャウンも一緒に。見えてなくても4人の息はピッタリとあっていて凄く感動します。演奏もよいし素敵な曲なんですが…何よりも4人の表情が素晴らしいです。本当に楽しく幸せそうで。まるで…奇蹟を見ているようでした。物語だけでも十分面白いのですが、これを95分ワンカットで撮影しているのが凄い!現在と過去が絶妙に違和感なく交差しています。コートやジャケット、光、カフェの店内、夜の森の中…全部が無駄なく丁寧にいかされ物語がスムーズに進んでいく。それを見てるだけでも、よく考えたなぁと、俳優さんも大変だなぁと思うと感動してしまうのでした。間とか見てるこっちがドキドキしましたもん!


主演のイ・スンビはインタビューとはまったく印象が違ってビックリします。自由奔放で全然つかめなさそうなジャウンとは違いしっかりとした考えを持っている素敵な女優さんでした。
チョン・ウンインはいくつか映画を見てますが、真面目なのが笑えるキャラっていうのが多かった気がします。
チャン・ヒョンソンはあまり見た事がない…と思ってたのに、結構見てました(笑)えぇ!この映画にも出演してたの!って後で驚きました。すいません。今度からは注目して見たいと思います。

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