2008年4月21日月曜日

あしたの私のつくり方

「あしたの私のつくり方」をみた。

大好きな映画「トニー滝谷」の市川準監督の新作で主演は成海璃子という事で気になっていた映画なのでレンタルしてみました!


日南子は、かつてはクラスの人気者でしたが、ある日突然いじめられる存在になってしまいます。寿梨は、小学校の卒業式の日に日南子と交わした言葉「本当の自分」と「偽物の自分」が忘れられません。共感し合いながらも、それ以来疎遠になる2人。やがて高校に進んだ寿梨は、噂で日南子が引っ越したと聞き、突然彼女にメールしようと思いたつのでした…

という話でとても面白かったです。

たぶん、女性独特の世界だと思うので男性はあんまりこの気持ちわからないかもしれませんね。自分はかなりうちあたいする部分があり、いろいろ考えさせられました。この映画のように、どの学校でもいじめはあるんじゃないかと思います。いじめられているのを見て可哀想と思っても口には出さないし何も出来ない。そうする事でなんとか平穏な生活を送る…そういう時期があるんだと思います。だってそうしないといつ自分がいじめられるかわからないから。何がキッカケで状況が変わるかわからないんだもん。


この映画でもほんのちょっとした事からあっという間に人気者からいじめられっ子になってしまいました。女子の結束力の強さったら怖いんですよね。すぐ噂が広まってみんな同じ行動をとるから。友達だって思ってても当然のように裏切る可能性もあります。自分を守るだけで精一杯なんですもん。しょうがないのです。だから日南子はいじめられっ子じゃない自分を作るために、新しい学校では同性にそつなくモテそうな事をする。付き合いは大事だし、盛り上げるのも必要。好きな人が出来ればその男子に好かれるような自分を作る。そしてクラスの人気者になって楽しい生活を送れる!

…はずだけれど、やっぱりそれは本当の自分じゃないんですよね。だからだんだん苦しくなっていく。楽しいのに楽しくなくなるの。そつなく流行の情報を仕入れたり、みんなが見てるテレビをチェックしたり…ほんの少しの事で仲間は増えて楽しい会話が出来る自分も必要。そしてそうじゃない自分のやりたい事をして楽しむ自分も必要。社会に出て働けばまた違う自分が必要になってくる。きっとなりたい自分とのギャップもあるだろうけど、それを全部含めて自分だと思います。でも、たまにそうやってると疲れてきたりするんですよね。いろんな自分がありすぎて。そんな時に素直に自分らしくいられる場所が必要ですよね。

主演の成海璃子は若いのに大人の雰囲気があるので小学生はどうかなぁ?って思ったけど、高校生ぐらいからグンとよくなりました。だって時々めっちゃ大人っぽい表情しますもん。最後は素直によかったなぁと彼女の成長に感動していました。はぁ自分ももうちょっと若かったらこんな良い性格になれたのかも…それはないか。成海璃子の先生役で高岡蒼甫くんも登場。若くて男前な先生でした!

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