2008年7月31日木曜日

マジシャンズ

「マジシャンズ」をみた。


知らない間にレンタル開始になってるし、知っている有名な俳優さんも出演してないので、どんな映画なんだろう?と気になり見てみる事にしました。


大晦日の夜、江原道(カンウォンド)の森。山荘のカフェ・マジシャンズで2人の男ジェソンとミョンスはお酒を飲みながら思い出話で盛り上がっています。その場にはジェソンの恋人ジャウンもいるのですが…

という話ですっごく面白かったです。こんな映画見た事ない!っていう衝撃もありますし、この雰囲気が大好きでした。どんな話なのか全然知らなかったのでジェソンとミョンスが思い出話でワハハと笑っている所にジャウンが現れてるのに、まったく2人が無反応なので戸惑いました。。。。実は彼女は亡くなっていて今日は彼女の命日で彼女の死を悲しむバンドのメンバー達が集まり追悼会のようなものを開こうとしていました。その場には昔とまったく変わらない無邪気で楽しそうに笑っているジャウンの幽霊が。でも誰も彼女の存在には気がつかない。当たり前の事ですが見てると切なくなってきました。3年前は彼女もこんなふうにバンドのメンバーと語り合いギターを弾いていた。なのに今はどんなに近くにいても笑いかけても彼女は無の存在になっています。なぜ誰にも見えない存在のジャウンが現れたのか…それは彼女の死を悲しみ、その時から時間が止まって彼女の死を受け入れらずみんなが苦しんでいるからなのかなと思いました。

最後はミョンスがハヨンにもう一度歌ってほしいと作った曲「シルビア」をみんなで演奏します。もちろんジャウンも一緒に。見えてなくても4人の息はピッタリとあっていて凄く感動します。演奏もよいし素敵な曲なんですが…何よりも4人の表情が素晴らしいです。本当に楽しく幸せそうで。まるで…奇蹟を見ているようでした。物語だけでも十分面白いのですが、これを95分ワンカットで撮影しているのが凄い!現在と過去が絶妙に違和感なく交差しています。コートやジャケット、光、カフェの店内、夜の森の中…全部が無駄なく丁寧にいかされ物語がスムーズに進んでいく。それを見てるだけでも、よく考えたなぁと、俳優さんも大変だなぁと思うと感動してしまうのでした。間とか見てるこっちがドキドキしましたもん!


主演のイ・スンビはインタビューとはまったく印象が違ってビックリします。自由奔放で全然つかめなさそうなジャウンとは違いしっかりとした考えを持っている素敵な女優さんでした。
チョン・ウンインはいくつか映画を見てますが、真面目なのが笑えるキャラっていうのが多かった気がします。
チャン・ヒョンソンはあまり見た事がない…と思ってたのに、結構見てました(笑)えぇ!この映画にも出演してたの!って後で驚きました。すいません。今度からは注目して見たいと思います。

2008年7月28日月曜日

狼少女

「狼少女」をみた。


いつもお世話になっているサイトの評価がよかったし、タイトルに惹かれるものがあって見てみる事にしました。

どこにでもいそうな小学生の男の子・明が通う学校に都会から可愛い女の子が転校してきます。女子からも人気がありスポーツも勉強も出来るので、すぐにクラスの人気者になります。そんな女の子になぜか好かれてしまう明なんですが…

という話ですごく面白かったです。小学生…なんて遠い昔の話だけど、あ~こんな感じだったなぁと懐かしくなりました。秘密基地を作ったり、寄り道しちゃいけません!って言われても遊んだり、見つけたら先生にすぐチクッたり。「エンガチョ!」って久しぶりに聞いたよ。でも今考えると結構ひどい事もしてますね。純粋で無邪気だからこそ言いたい事をズバズバ言って相手がどう思うかなんて考えてなかった。
小学生の頃はからかう事しか出来なくて。。。そんな子供たちをみてると少し悲しくなりました。でもね。ずっとそのままじゃないのがいいです!人の痛みを知った時ちゃんとごめんなさい!とあやまれる純粋さが羨ましい。そんな子供たちを見守る優しい大人もいれば振り回す大人もいる。もっと大人もしっかりしなきゃね!最後の15分ぐらいは子供たちの素晴らしさに泣きっぱなしですよ。だってお前達みんないい子じゃないか~!!!そんな事されたら泣いちゃうよ。。。


出演している子役達は初めて見るけど、みんないい味だしてます。とくに女の子二人はよかったなぁ。あと、主人公の友達もキョトンとしてて可愛いかった。母親役は大塚寧々さん。最近よく映画で見かける気がしますね。父親役は利重剛さん。利重監督はもう映画を撮らないのかな?結構好きなんだけど。言葉が優しくて好き。是非また映画を撮ってほしいです。

2008年7月26日土曜日

しゃべれども しゃべれども

「しゃべれども しゃべれども」をみた。


雑誌などでの評判がよかったので見に行こうか迷っていたんですが結局行けませんでした。そしてすきだったドラマ「ちりとてちん」も主人公が落語家になるという話でちょっと落語にも興味があったのでレンタルを早速ゲットしました。

落語が大好きで誇りをもって一生懸命やっているつもりだけど、なかなかうだつのあがらない落語家の今昔亭三つ葉がひょんな事から話し方教室をひらくはめになります。そこから生徒との交流を通して一緒に成長していく…

という話でとても面白かったです。
話し方教室に通う生徒達はそれぞれの悩みを抱えています。どう話していいのかわからなくて無愛想でいつも怒っているように見える女性、関西弁のせいで学校でからかわれる小学生、野球解説者なのに上手く話せない元プロ野球選手…本当は伝えたい事があるのに、どう言っていいのかわからなかったり頭ではわかっていても言葉に出来なかったり。知り合いが相手だったら上手く話せたりするんですけどね。自分の思いを伝えるというのは簡単なようで難しいです。落語が出来れば話が上手くなるってわけじゃないけれど、見てると「話す」という行為がとても楽しそうに思えてきます。だから話すのが苦手だから話さないのじゃなくて、とりあえず自分なりにやってみる。それが大事なのかなと思いました。今昔亭三つ葉自身もどうやれば落語が上手くなるのか悩んでいます。落語が大好きでやってるのにそれが相手に伝わらない。でも彼らと出会う事で落語の本来の楽しさというのを改めて知ったんですね。
思いつめて緊張して失敗しないようにって必死でやるよりも自分らしく楽しく落語が好きなんです~!っていう思いをだしたほうがいいんじゃないかな。そしたら見てる人も落語って楽しいな、面白いなって思うんじゃないでしょうか。それに…もし自分がやってる事が大好きで仕方のないものだったら逃げちゃダメなんですよね。


主演の国分太一は正直かなり見直しました。こんな演技が出来る人だったのね!だったらもっといろんな役に挑戦してみればいいのに~と思います。落語が好きでたまらないのに、いつまでたっても上達しない。何が悪いのかもよくわからない…という姿から3人に落語を教える事で自分が夢中になった落語の楽しさを思い出し変わっていく姿が素敵でした。
香里奈は今までのギャルなイメージとは違い美人なのに暗くていつも楽しくなさそうで何考えてるかわからない女性を好演。そんな彼女がびっくりするほど暗記力がよかったりするギャップも面白いし、思いを伝えたいのに出来ない不器用さが可愛いです。
森永悠希は最初イントネーションなどが気になったけど、イジられてもめげないのが強いし子供らしくて可愛いなぁ。大人はみんなピリピリしてるので明るい笑いを提供してくれて楽しかったです。
松重豊さんは最初何この人!って思ったけど下手な解説が笑えるし、なにか言いたい事があるのに言えてない悲しさと伝えられない歯痒さがあって大人な人だけに切なかったです。

2008年7月23日水曜日

かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート

「かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート」をみた。


楽しみにしていたけれど見れなかった映画で、やっとみることができました。ニコラス・ツェーとショーン・ユーにはいつか共演してほしいなと思っていたので嬉しいですし監督はウィルソン・イップ、アクションはドニー・イェンなので!!


仲のよかった兄弟が両親の離婚のため離ればなれになっていましたが偶然再会し最初は敵同士だったんですが、龍虎門を守るために一緒に立ち上がる…という話でとっても面白かったです。あぁ~やっぱり香港映画のアクションは最高です。マンガが原作なのは知ってましたがオープニングから漫画のようだったのでびっくり!一体どんな話なのとドキドキしてしまいます。そして心優しいニコ演じるタイガーが暴力をふるわれている家族を助けるためのアクションが始まりテンションは急上昇!

離ればなれになった兄弟が再会して敵同士になっているけどお互いを恨むことはせず大切に思ってるのが素敵です。ドラゴンは母親がなくなったときからお世話になっているボスを信頼し家族のように思い守ろうとしているのがいいですね。義理堅く真面目。だから彼女を泣かせてしまうこともあるけど。最初ボスがドラゴンを裏切る展開になるのでは?と心配していたんですがそうじゃなくてよかったけど、殺されてしまうシーンは悲しかったなぁ。。。いい人だったのに。そして彼女との関係も切ないですよね。仲間だったのに敵同士になってしまい愛してるから殺せなくて自分の命を奪われる。ほんとに好きだったのに気づくの遅かったのが悲しい。


主演はドニー・イェンですね。何度か映画で見た事ありますが、なぜか若くかっこよく見えます。周りが若いし(笑)顔が隠れてしまう髪型のせいでしょうか?ちょいうざったい時もありますけど。
ニコラス・ツェーはたまらん可愛いですね♪体張ってるなぁと関心してしまうほどナイスなアクションも大好きだけれどドン・ジェのペースに巻き込まれ戸惑う顔がめっちゃ可愛い♪
ショーン・ユーは一番髪の毛が長くて銀髪?なので男前っぷりがわからないのが悲しいですしヌンチャクを使ってのアクションなのでCGが多くてあまり体を動かしてないのがもったいないし…ちょっと弱い(笑)
アクション目白押し+それぞれの物語があるので3人の絡みが少ないのが寂しい感じがするので是非続編を撮ってもらってかっこいいアクションと男前3人の楽しいシーンが見れると嬉しいです。

2008年7月21日月曜日

アイランドタイムズ

「アイランド タイムズ」をみた。


なんかのテレビで紹介された時はあまり気にしてなかったんですが、「狼少女」の深川栄洋監督だと知ってこれは見たい!と思って借りました。

離島に住む中3の少年が高校に通うために島を離れて暮らすまでを描いていて面白かったんですが、自分的には「狼少女」の方が好きですね。少年は一人で島唯一の新聞「アイランドタイムズ」を製作しています。大きな出来事ではないけれど、島であったいろんな事件を記事にしていく。そこがすごく好きでした。特に何にもないけど、読む人が喜んでくれるのが嬉しい。それってこのブログを書いてる自分にも似てる気がしてあぁ~気持ちわかるなって思えたんですね。そしてそれが新聞記者になりたいという夢になる。なんて素敵なんだろう。ところが島へ謎の美人転入生が来たり、東京に行き高校へ通ってたはずの先輩も島へ戻ってきます。それで島を出る!という気持ちが揺らぐんですが…



主演の柳沢太介くんは初めて見ましたが演技より何より映画とキャスト写真がどう見ても同じ人に見えないのにびっくりしました。写真は可愛い顔してる。。。
仲里依紗ちゃんはハーフみたいで可愛いです。演技もよかったけどピアノを弾くシーンが素敵だった。本当に弾いてる?のかな。自分は全然弾けないので、ピアノ弾く人ってとっても魅力的に見える。憧れなのかもしれないな。

2008年7月18日金曜日

エレクション

「エレクション」を見に行った。

なんだかあってずっと見れなかったDVDがやっと見れました。あまりに楽しすぎて、すっごくよかったです。


組織のリーダーを決める選挙がもとで壮絶な戦いが起こるという話でもの凄く面白かったです。
裏金を送ったりして買収もあったけど一応選挙でリーダーが選ばれるんですが、納得いかない男がリーダーである証“竜頭棍”を手に入れようとします。それを何とか阻止しようとする新リーダー。この争いが本人同士で行われるんじゃない所が見物です。二人は留置所にいて動きたくても動けない状態。弁護士や部下を通じて命令をだす事しかできないのです。動くのは部下達。ボスの命令を聞きその通りに動くだけ!命をかけて守り通すだけ。その心意気にやられますね~そして争っている相手が敵にも味方にもなるのがいいです。しかもいつそうなるのかわからない。今まで殴って殺そうとしていた相手が急に味方になったりするんです。正直謝ってすむ話じゃないんですが、リーダーから“兄弟”と言われれば“兄弟”になるしかない。殴りたくなる気持ちも抑えないといけなくてキツいなぁと思ったんですが次の瞬間笑いあってるんですけど!えぇ!あんな事されたのに…と思いつつ黒社会の不思議な関係、男同士の友情に胸が熱くなってしまいました。

なんとか騒ぎも治まりみんな釈放されて兄弟としての誓いを交わすんですが、それでも裏切りや争いは終わらない。悲しい思いをさせて、いろんな物を犠牲にしてまで手に入れるリーダーの座。それで本当に得られるものはなんなんでしょう?自分にはわからないけど…何だか悲しい気持ちになりました。でもそれが黒社会なんでしょうね。しかも2年たてばまた選挙がやってくるしね。


主演のサイモン・ヤムはこの役をサイモン・ヤム以外に誰が演じるの?と思ってしまうぐらいのハマり役。冷静な判断が出来て部下からも上からの信頼も厚い。リーダーのために働きたい!という気持ちがめっちゃわかります。ついていきます!って言いたくなりますね。
レオン・カーファイは実はこの映画で一番見たかった俳優さんです。主演男優賞を受賞したからというのもありますが、体をはったコメディと渋い役とのギャップが好きなんですよ~この人は何者?って考えてしまう。
ルイス・クーはクールで渋いねぇ。。。やっぱり黒いけど(笑)眼力のある男前だわ~と見入ってしまいました。煙草が似合うしスーツもいい☆表情を変えず結構ひどいやり方で相手を倒したのにニック・チョンに上着をかけるなんて!にくい演出で乙女心をくすぐりました(笑)
「黒社会2」では主人公になるんだよね?サイモン・ヤムの後押しでどうなっていくのか楽しみだわ~
ニック・チョンはほとんどコメディしか見てなかったんですが、最初からロボットのようにレンゲを食べて度胆ぬかされました。いや~!渋いっていうか怖いっていうか…こんなニック・チョン見た事ない!だから見たかったよこんな役!!と思った瞬間から、これからどんな話が始まるのかゾクゾクしてきました。
ラム・カートンも真面目もしくはコメディを見てたのでこんな役も出来るのね…とびっくりです。棒で殴るシーンは怖いけど、ちょっと謝ってるしボスからの電話で戸惑うのが何か可愛い。
その他にも約束を守り通すラム・シュー、いろんな意味で存在感のあるウォン・ティンラムなど見どころ満載☆もう、監督は自分のツボをわかってるなぁと思いました。ありがたいです。楽しすぎます。是非映画館でジョニー・トー監督の映画が見たいです。

2008年7月15日火曜日

パビリオン山椒魚

「パビリオン山椒魚」をみた。

タイトルから結構マニアックな匂いがするんですがこの映画にはオダギリジョーのファンがいるんでしょうか?


天才レントゲン技師飛鳥芳一とギンジロー財閥の娘二宮あずきのほのかなLOVEとオオサンショウウオのキンジローをめぐるサスペンス…っというかサスペンスなのこれ?って思うような何でもありで不思議な世界がどこまでも広がりそうな変な映画でした。でも…結構好きかも。ツボに入りました。まぁサスペンスはおいといて、二人のほのかなLOVEがとっても可愛いんですね。レントゲンを撮るシーンなんて撮ろうとするけど相手にじっと見られると緊張するしドキドキするし…この気持ちはいったい!?と動揺しまくる飛島が可笑しいしそれをクールに見つめるあずきの余裕っぷりとの違いが楽しい。

サスペンスも一応最初は誰が犯人なの?なんて考えてみたりしたけど、あんまり意味ないですね。なるようになる。そんなん何だってかまわない。本物だろうが偽者だろうが犯人だろうが何だろうがどっちでもいいんじゃないの?という感じがしました。この映画は何でもありですから。最後だってよくわからなかったしね。

主演のオダギリジョーは「時効警察」以上にキレてるし、どんどん普通の道から外れていく姿が変で可笑しかったです。まぁ最初っから変ではあったけどね。
香椎由宇は綺麗ですね。変に動揺したりせずいつも冷静で凛としてるので、ある意味オダギリジョーより貫禄があります。
個人的に好きなのは光石研さんと津田寛治ですね。二人とも怪しすぎ(笑)壊れっぷりが本当に楽しそうです。でも関わりたくないですね~殺されそうというより洗脳されそうです。絶対優勝出来無さそうな二人のボクシング練習シーンは思わずアホだなぁ…と言ってしまいました。

2008年7月12日土曜日

幸福のスイッチ

「幸福のスイッチ」をみた。


結構前から気になってたんだけど、なかなか見る機会がなかったんだけど、やっと見ることができました。


実家の電器屋、父親のやり方に反抗して東京の学校へ通い希望の職場に就職したものの理想とは違う現実にうんざりし職場をやめてしまった女性のもとに妊娠中の姉が大変な事に!という手紙が届いて急いで実家に帰ると…

という話で温かい気持ちにもなりましたし、いろいろ考えさせられました。話はありふれてるかもしれませんが、映画って見る時の状況によって感じ方が違いますもんね。バリバリ元気で充実している時なら普通の映画になったかもしれません。自分は結構働く事が好きなので、出来ればいつまでも働いていたいなぁと思ってます。仕事を一日頑張って家に帰って今日も働いたなと、明日も仕事たくさんあるけど頑張ろうと思いたいわけです。充実した毎日って感じでね。ところが現実はどうでしょう?就職した当時は頑張るぞ~!なんて思って夢に向かってたけど、夢が叶わないとわかったら何となく流されるままの人生で…今にいたる(笑)という事になってますね。。。それなりにやりがいはあって楽しい仕事だけれど、これでいいのかな?なんて思ったりするのに行動に移せない。う~ん…いい歳して今さら何言ってるの!って思われるかもしれないですが、もう一度真剣に自分の人生について考えていかなくちゃと思いました。本当にやりたい事は何でしょう?一度の人生なんだから後悔しないようにしなければ…って前から思ってるのに。


主演の上野樹里はひねくれた女の子を好演。「虹の女神」といい少し影のある変わった女性を自然に演じるのが上手いと思います。「ノダメ…」はちょっとやりすぎな感じがするので、もっとこんな役に挑戦してほしいです。
本上まなみはほのぼのしてる人柄がピッタリはまってますね。妊婦もリアルだし。こんなお姉ちゃんがいたらいいのにと思えます。
中村静香ちゃんはちょっとオーバー気味ですが元気で明るい所がいいですね。
沢田研二さんは頑固おやじですね。家ではうるさく周りには気をつかうので娘としては何でだよ~って思ってしまう。でも伝わりにくいけど本当は娘たちの事を大切にしてるし仕事への姿勢もとっても素敵。これこそやりがいのある心通った仕事ですね。

2008年7月9日水曜日

亀は意外と速く泳ぐ

「亀は意外と速く泳ぐ」をみた。

前から何故か気になっていたこの映画。近くには置いてなかったので見てなかったけど最近手に入れることができて、ようやく見れました。

夫が単身赴任をしている、どこにでもいそうな若い主婦がめっちゃ小さいスパイ広告を見つけて面接を受けてみるが…

という不思議な話。ドラマ「時効警察」の監督なんですが…もうドラマのまんまの世界がずっと続いていますね。主婦がスパイって…あずきパンダちゃんって…お菓子引いた音かい!…などツッコミどころが満載でストーリーはあるものの、それを意味のないボケで消してしまうので…よくわかんないけど面白かったです。もうゆる~い世界なんですよ。何でもありなんですよね。真面目にやってる自分が変なの?って思っちゃうぐらい。なので見る人を選びそうなマニアックな映画なんですが「時効警察」が好きな人にはたまらないかもしれないですね。
でも毎日同じような生活を送ってる時に、急にスパイになって目立たないように地味に暮らすなんてちょっと楽しそう。買い物も、映画も、お出かけも誰もが疑わないような流せてしまって覚えられないような事をする。それを考えるのが難しいけど世間を知る事が出来そうです。もしかして普通って案外難しいのかもしれません。


主演の上野樹里は若いですね。昔NHKの連ドラに出演してた時からそんなに対象変わってないイメージだけど、よく見たらだいぶあか抜けてますね。でも、この映画ではまだまだちょいと田舎っぽい。
蒼井優ちゃんは…こんなハジけてる蒼井優ちゃん見た事なかったので、かなりびっくりしました。外人が好きで岩に住んでいて食べている物もみんなと違う。上野樹里と対照的にしたかったのかもしれないね。
岩松了さんとふせえりさんの「時効警察」コンビは夫婦役なんですが、こんな夫婦が近くに住んでたらやりにくいなぁ(笑)話し合いも全然前に進めなさそうです。個人的にはそこそこラーメンを作り続ける松重豊さんと不思議な刑事コンビが面白くて印象に残りました。

2008年7月5日土曜日

虹の女神 Rainbow Song

「虹の女神 Rainbow Song」をみた。


岩井俊二監督初プロデュース作品という事で気になってました。市原くんと蒼井優ちゃんも出演してたし、何より大森さん目当てで見た「花とアリス」が凄くよかったので!可愛かったよなぁあの映画。。。

ある女性の死をきっかけに、その子との出会いや一緒に過ごした時間を思い出しその存在の大切さにやっと気づく…
という話なんですが、とってもよかったです。最初は友だちのストーカーという変な出会いだったけど、話は合うし一緒にいて楽しい。すごく仲の友だち…のはずだった。でも、ある一瞬でその想いが変わる。気がついたら目で追ってしまうし、その存在が自分の中でどんどん大きくなる。でもそんな事言えないから何も変わらないふりするけど、映画を見てる自分にはすごくその想いが伝わってくるんですね。それが何か涙がでそうなくらい切なくて。何で気づかないの?って思っちゃう。当たり前のようにそばにいて、何でも言えて、周り男性とは違う存在なら…好きになるっちゅうの!!(笑)なんて鈍感なのと思いつつ、そこがいいのかなぁなんて思ったりしてね。苦しいけど楽しくて愛しくて。恋ってそんなんだったなぁと懐かしくなりました。
途中で年上の彼女とのエピソードがあるんですが、これも何となく気持ちわかる。ダマすつもりじゃないけど、本当の事言ったら絶対つき合ってなかったはずだよね。それって中身を見てもらえてなかったんだなと思って悲しくなりました。


主演の市原隼人くんはほんとかっこいい。元気があって明るくて。根性ない所や鈍感すぎる所も笑顔や優しい雰囲気でカバー。自分は好きだからいいけど暗い役もいけてると思うよ。いろいろあって大変そうだけど、これからの活動を期待しています。
上野樹里はこんなにいいと思わなかった。こんな風に悩むような役はあまり見た事がなかったもんね。自分が同じ女性だからかもしれないけど、口にしなくても想いが手にとるようにわかる。しぐさや行動、雰囲気で切なくて泣きそうになるんです。あぁ本当に好きなんだなぁって感じる。それって凄いと思います。可愛いのに嫌みもなくてどこにでもいる普通の女の子の恋っという感じもよかったです。
蒼井優ちゃんは目の見えない少女だったんですが、違和感最後の泣き笑顔が切ないです。
他にも小日向さんや佐々木蔵之助さん、びっくりするほど役にピッタリな相田翔子さんも好演。少しでしたがちょっと嫌な上司役で山中聡さんと眞島さんが出演してました。そういえば眞島さん最近ちょい役でしか見てなくて発見出来ると何か嬉しいです。もっと活躍してほしいけど、こんな役も続けてほしいかもしれません。

2008年7月3日木曜日

悪魔の手毬唄

「悪魔の手毬唄」をみた。

市川崑監督の金田一耕助シリーズ第二弾です。
今回は鬼首村で起こる事件を解決していきます。この鬼首村の風景がとても寂しく暗い雰囲気。時代の古さもあるけど、一度もいい天気!というシーンはなかったと思う。晴れていても夕方で山がオレンジ色に染まって見てると切なくなるんだよね。。。。
今回も怖かった~最初の頭割られて顔が焼けただれてる死体にもびっくりだけど、葡萄酒の中の死体…思わずうわっ!と声を上げてしまいましたよ。あれって人形なのかな?気になる…前作もそうだったけど、親が子供を思う気持ちが起こしてしまった事件。特に今回は自分もどうしようもないのかも…と思ってしまった。

主演の石坂浩二さんはやっぱりいい感じ。金田一を見てたらピリピリした雰囲気が和む。
ネタバレですが自分は岸恵子さんが犯人という事を知ってしまっていたんだね。知りたくなかったけど、書いてあったんだもの!だから誰が犯人なのか?というドキドキよりも、どうして殺人を犯してしまったのか?という事を考えながら見てました。だから実の娘を殺してしまうシーンは悲しかったなぁ。。。
そんな殺人犯を演じた岸恵子さん。あまり映画で見た事がないけど綺麗な女優さんですね。
若山富三郎さんはダンディですな。恋は盲目なため真実が見えなかったけど、この人がいたから最後少し救われた気がします。
自分が気になったのは草笛光子さんの貫禄あるヒステリックな演技と、白石加代子さんの不気味な怖さ、大滝秀治さんが前作に続いて出演してた事ですね。もしや全作品に出演してるの?!